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xross adventure   作者: 鬼々崎うらら
0:Where were you from?
12/54

並行世界観測日記②



『私へ。

・・・と書く必要もないんだっけ。

とりあえず、忘れない為にいくつかメモを。


・タイムスリップする度に世界は変動を重ね、元の世界の事実とは大きくかけ離れていく

・無駄なところで道草を食わない(下手なバタフライエフェクトを防ぐため)

・どんな時でも挫けない。まだ活路は見い出せる

・人間は普段、脳の1%しか使ってない。やろうと思えば何だって閃く筈(→自信を持て!)

・由紀くんに会ったら、ちゃんと告白する


何が何でも守り通す。

由紀くんを除外させないで。

由紀くんだって、普通の男の子として生きたかったって言ってたこと、絶対に忘れないで。』


大降りの雨の中で、血塗れで倒れている着物姿の女は、息はしているものの立ち上がる気力すら失っていた。


このまま私は・・・。


意識が朦朧とする視界に映ったのは、どこまでも黒い影の塊。

人型の、影の塊。

この世の終わりのような、黒。

上から見下していた影の塊は、落ちていた女の日記を取るなり、"影で字を書き始めた"。


影の塊は、呟く。

真瑠璃の姐さんよォ。

もう一人で仕事全部片付けようとすんの、そろそろ辞めにしてくれよなァ?

だから死にかけるんじゃねぇのォ。


さんざん、聞き飽きた。

金切り声みたいに、高い声よね。

飽きる程聞いたその声の主を見上げる。

対特殊能力者迎撃隊五番手、"骸縛の黒海"、御身影嗣はそこにいた。


なんで、いつもいつも、他の隊員を頼ってくれねェの、姐さん。


変動率:87.465151...%

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