プロローグ
小さい頃から、周囲の人間を気にして生きてきた。
色も、音も、においも、両親の顔もわからなかった胎児であった私にとって、この世に産み落とされる事が待ち遠しかったのだろうか。
この世に生まれて10年が経った今でも私は思い続ける事がある。
私の存在価値とは何か。
生まれて10年の子供が何を陰気くさいことを抜かしているか。
口をそろえて人間の<成体>は言う。
だが、いずれ奴らはまた、口をそろえて言うだろう。
お前の存在ほど、醜くて汚らわしいものはない。と・・・
人間は、私と私の同族を恐れ、忌み嫌う。
なぜか?
それは、私たちが人間にとって、いわば害虫のようなものだから。
なぜか?
私たちは、人間を襲い、生き血を吸うから。
なぜか?
それは、私たちが吸血鬼であるから。
はじめまして。亜憐です。
この度は、小説を読んでくださりありがとうございます。
わたしは、小説を書くのがこれが初めてですが、それでも楽しんで読んで頂けたら嬉しいです。
誤字・脱字には十分注意しておりますが、もし見つけた場合は教えてください。すぐに訂正させていただきます。
それでは、これからも「幼女吸血鬼の復讐」をよろしくお願いします。