春の神話(冬童話習作その2)
昆虫達は騒ぎ始めた。あんなに暑かった夏も過ぎて、冬が近づいてきたからだ。
お父さん昆虫とお母さん昆虫が、卵をたくさん生みました。
神様もいっていたもの。
「春には、柔らかなおいしい新芽がたくさんあるって。この星も緑にあふれているって。心配ないよ。大丈夫。」
神様はいいました。
「安心してお休み。きっと、すばらしい春がくるさ。冬は寒いけど。落ち葉のふとんに、雪のふとんで覆って、あなた達をまもってあげるから。」
神様は、みんなに言いました。「
これから、寒い冬がきますよ。太陽の光を、独り占めしていけません。かのうな限り、たくさん、あたるようにしますよ。夏には陽のあたらない洞窟の中も、岩陰にも、太陽の光を分けないましょう。
たべものを少なくなってしまうので、実りの秋にたくさんたべておくように。
鳥達は、暖かい地方に飛んでいってもいいですよ。」
瞬く間に、春になりました。
太陽の光も強くなり、草が芽を出しました。虫たちには、おいしいおいしい食べ物がいっぱい。
でも、虫達もまだまだ小さいので、そんなにたくさんたべられません。
植物も大きくなって、成長するのと同時に、虫達も成長して、食欲も旺盛。
神様が言った通りに成りました。
青虫が考えまし。「私が緑色の体なのは、キャベツを食べ過ぎたから?人参をたべたら、赤くなるかしら。私は体は、キャベツで出来ているんだわ。」
神様が、青虫の混乱をみて、訂正しました。
「青虫くん。君の体が緑色しているのは、キャベツを食べたからそうなったのではなくて、鳥の目をごまかすために、私がそうしてあげたのさ。」
「神様、ありがとう。私のためにいろいろ気を使ってくれて。でも、どうして、鳥にあんなに良い目を与えてしまったんです。彼らの目があんなによくなければ、わたしたちものんびり、キャベツがたべられるのに。」
「青虫くんは、空を飛んだことないから、わからないだろうけど、空を飛ぶには、良い目が必要なのだ。」
「そうですか。それじゃしかたがありません。」
神様は、カマキリの子供をみつけました。
「カマキリの子はいいました。僕は、バッタをたべていいのでしょうか?」
「いいんだよ。君がバッタをたべないと、バッタが増えすぎて、この世界から緑の葉っぱが消えてしまうから。君は好きなだけ、バッタを食べなさい。」
「それじゃ、僕はいいことをしているんだね。」
「そうさ。君がいないと、たいへんなことになる。」
神様は、バッタの子をみつけました。
「神様、あの恐ろしいカマキリ君を追い払ってください。どうして、あんな凶暴な虫をこの星につれてきたんですか?」
「たしかに、君たちにはおそろしいカマキリだけど、彼らも鳥達に食べられてしまんだ。秋まで生き残るのは、ほんのわずかなのだ。」
「でも、その間にたくさんの僕たち、バッタが食べられてしまうんです。」
「そうだね。君たちバッタだって、たくさんの草をたべて大きくなるじゃないか。だから、草も、バッタが草をたべないように言うんだけど。」
「でも、僕たち、カマキリが怖くて、とても遊べません。」
「カマキリがたべるバッタの数なんて、限られている。本当の敵は、鳥達だろう。」
「鳥、鳥、あの巨大な怪物。逃げる間もなく、すべては、一瞬に終わる、恐怖に出来事。」
「鳥も生きていくために食べることが必要なのだ。鳥は、君たちの体を必要としている。鳥は、草を食べることができないから。」
「恐怖のあまり、鳥のことは、考えれないですね。」
「だから、君たちには、立派な足をつくってあげたのだ。うまく使って生き延びよ。お前達は、無力ではない。そのりっぱな足を使えば、どんなに、機敏な鳥からだって逃げることが出来る。」
神様はみんなに言いました。
「この星にたくさんの種類の生き物が共存することを目指している。だから、生き残るのは難しい弱い生き物は、たくさんの卵を生みなさい。そして、いつでも、一定の数生き残りなさい。小さいときは、本当に狭い生活範囲があればいいが、大きくなると、一つ一つに生活範囲は大きくなる。すると、その生物の領土が拡大する必要があるが、最初に決めた領土を乗り越えてはいかん。領土の乗り越えると、争いがおきる。」
神様は偉い。頭がいい。というと、次のような公式を黒板に書きました。
だれにも、意味がわかりません。
神様の第1法則 生物にはすでに、生存可能な領土が与えれている。
生き物領土は一定の法則 = 卵は小さいが数が多い
= 成長すると、生活圏が大きくなるが、数は減る
= 個体はどんどん大きくなるが、仲間は減る
= 親になる 卵をたくさん産む
というわけだ。わかるかな。
もし、生き物領土が急拡大するようなことがあってはならない。
それから、他の命をうばってよい数は、決まっている。生んだ卵の数だけ、他の命をたべていい。
なぜなら、生んだ卵から孵った命は、他の生き物に食べられるからだ。
神様の第2法則 生んだ卵の数は、一生涯にたべてよい他の生き物の命の数
命の数 一定の法則
親が産んだ卵の数(命の数) = 一生涯に他の命をたべものにして良い数
他の生き物に食べられてしまう数 = 生き残るために食べた数
卵を産む数 = お父さん、お母さんが食べた他の生き物の数
この数を守らなければならない。
この数が崩れると、この星のバランスが崩れてしまうぞ。




