目を動かす、足を動かす、バッタを食べる快感 至福の時
全てが、一瞬の内に完結してしまう超光速エネルギー体の世界から、超スロー的世界体験は、途轍もなく至福の時だ。もう、たまらない。堪えられない時だ。
1年間。時間を手に入れる自体、とても、希有というべき出来事なのだ。
わかります!?
超光速エネルギー体とは、全ては、一瞬で終わってしまう。いや。終わるという感覚すらない、瞬間が全て。
時間的な長さがない。
しかし、この世界は、時間がある。ノロマな時間がある。成長という概念がある。
動くにも、エネルギーを使って動かす。
なんと、とんでもない経験
すごい。すばらしい。
卵から親までなれる。そんな経験ができるなんて、なんとすばらしい。
絶対、あり得ない経験。
それが、一匹のカマキリとして、365日という時を得た。
時、超光速エネルギー体で絶対経験できない、時間。
時間が存在するとは、なんともすばらしい。すばらしい。
しかも、その時を自分の好きなように生きることができる。
誰にも、干渉されずに。僕に託されたカマキリの人生。すごーい。
神様にも、匹敵する経験。
時間のゆったりとした流れの中で、目を動かし、脚を動かし、バッタを食べる快感。
至福の時。
カマキリに生まれた至福の時。