幼馴染はかわいいのだがいろいろ困る
始業式が終わった後の事だった。
HRも終わり親友の岩佐大吾に別れをつげ二年三組を出るといきなり後ろから声が聞こえてきた
「健介~!」
タッタッタッタッタ⇦廊下を走ってくる音
ひらり⇦俺がそれをひらりとかわす音
どしん⇦美少女が頭から壁に突っ込む音
ベリベリベリ⇦壁に穴があく音
ヒュ~~ ⇦二階から美少女が落ちてく音
ドシャ⇦二階から落ちた美少女が地面に着地した音
あーあ。また陽菜やっちゃったよ。
今壁を突き破って落ちていったのは俺の幼馴染に上崎陽菜。
…俺から恋を奪った張本人だ。
俺と同じ文月学園の二年生だ。
クラスは確か一組。
髪型は黒のロングのストレート。
顔は大人になりかけているが少し幼さが残る可愛らしい顔立ち。
胸は確かDだった気がする。
いかにも高校生らしいという感じの可愛らしい女の子だ。
しかし、いつもこんな感じで学校を壊しているトラブルメーカーだ。
俺の骨の関節を外したり戻したりするなど最高に残酷な遊びをしたす。
…痛いから今後一切やらないで欲しい。
顔はかわいいのだがこの様な行動のせいで全然モテない。
だが本人いわく恋愛なんて私の人生にら必要ないものだそうだ。
要するに残念な女子だ。
そして、現在中庭でピクピク動いている陽菜を見下ろして俺はこう考えた。
(陽菜の事だ。また俺が陽菜を受け止めなかったからとか言って今日も死より恐ろしい罰ゲームをやらされるかもな…) と。
なので今日は陽菜を下駄箱に縛っておこう。これぐらいしないと俺の命が危険になるからな。
そう心に誓った俺はロープを手に階段を降りていった。