表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/18

第1話 再度の召喚4 満を持して(通常版)

「・・・こちらを一方的に召喚しておきながら、得られたスキルが無能だからと追放か。愚物の考える事は分からんわな・・・。」


 傍らの女性と幼子達を支えつつ、怒りと憎しみの一念を放った。それが殺気と闘気の心当てに化けて、目の前の国王と大司祭に襲来するのが分かる。この世のものとは思えない恐怖に顔を青褪めだしていた。


 ただ、言葉的には不敬も不敬になるため、より一層処罰対象になるのは言うまでもない。しかし、今回の対応は明らかに理不尽極まりない。このぐらいの言動はさせて貰うしかない。それに俺の事よりも、今も支える3人の方が不憫でならない。


 警護者としては当然の行動であると、声を高らかにして叫びたい感じだわ・・・。




「・・・では、私から更なる啓示を与える事にしましょう。」


 すると、何処からともなくその声が響いてきた。凛とした雰囲気の声色である。しかし、その裏には“怒りと憎しみ”が込められているのは言うまでもない。


 俺達の頭上に光り輝く演出がされると、現れるのは女神とも言える雰囲気の人物。それに周囲の面々は度肝を抜かれだしている。そりゃそうだろう、明らかに常識を逸脱した展開になる。その人物は、“元”創生者のティルネアだ。


 更に2つの光り輝く演出がされると、現れたのは同じ女神的雰囲気な人物だ。ティルネア以上の力量を持つ、ティルフィアとミツキTだ。完全に満を持しての登場である。


 これに関してだが、既に俺が召喚された直後から動きがあった。裏側にて予定されていた行動になる。



 ティルネア・ティルフィア・ミツキTの女性達。


 ティルネアに関してだが、異世界ベイヌディートの創生者を担っていた。今もその重役を役割を担っているのだが、すっかり地球の生活に慣れ親しんでいる状態である。


 それでも、その力量は計り知れないものを持っている。現に顕現化やスキルにジョブの付与が可能である。ただ、それを容易く行う事はない。力を持ち過ぎる者は全てを壊す、これを信条としているからだ。今では元祖創生者とも言える。


 ティルフィアに関してだが、過去に起こった黒いモヤ事変の当事者である。俺達が彼女を阻止的な抹殺を行ったのだが、異世界惑星にて転生を果たした。こちらも今では地球の生活に慣れ親しんでいる。


 あの巨大な黒いモヤが白いモヤ的な感じで善心に転身した。この様相には、とにかく驚愕せざろう得ない。同時にその力量はティルネアを遥かに上回る。だが、創生者としての力量だけはティルネアに軍配が挙がるだろう。


 ミツキTに関してだが、俺が未成年時に出逢った盟友である。当時は7歳だったが、病魔に襲来されて逝去した。しかし、何と惑星事変前に精神体として再来したのだ。今も俺達と共に過ごしている。


 5大宇宙種族の誰もが、ミツキTの再来には度肝を抜かされている。そもそも、生命体は一度死去したら記憶を消されるのが通例だ。更に別の生命体へと生まれ変わるのも通例とも言えた。それを完全度外視したのがミツキTである。


 外見的な感じでは7歳ではあるが、既に数億歳以上を超える存在に化けている。広大な宇宙を短時間で旅してきた事により、その博識度は身内の誰よりも優れている。あのティルネアにティルフィアも足元にも及ばない存在だ。


 そして、この3人は肉体を持たない精神体である。しかし、ティルネアが体得している肉体を具現化する手法も持ち合わせている。最早生命体の領域を超越した、俗に言う神な存在と言うしかない。


 それでも、彼女達は自分が“凡夫”であると豪語している。実に何ともな感じだわ・・・。



 話を戻そう。ティルネア・ティルフィア・ミツキTの顕現化に騒然とする大広間。仮想現実とも言えるこの場であれば、3人の存在は神と言うべきであろう。現に大司祭共がその場に土下座をして拝みだしていた。


 国王や側近共は棒立ちの状態だが、その表情は驚愕の度を超えている。先のベイヌディート事変で大暴れした愚王とは全くの対照的な雰囲気だ。この点だけは異なっていると言うべきだろうな。


 俺達以外の地球から召喚された面々は、何が起きたのか呆然とした雰囲気である。しかし、既に地球からの召喚という理路整然と解釈できない物事が起きている。今以上の事が起こっても何ら不思議ではない。故にある程度慣れた感じではある。


「私の名はティルネア。かつてはここ、ベイヌディートにて創生者を担っていた者。」

「我はティルフィア。姉上とまではいかないが、調停者を担っていた事がある。」

「私の名前は・・・そうですね、裁定者のミデルバとしておきましょう。」


 三女神が簡単に自己紹介を始める。ただ、ティルネアとティルフィアは実名を挙げているのだが、ミツキTに関しては偽名のミデルバと名乗りだしていた。それに2人の方は一瞬だけ苦笑する雰囲気を出してしまう。即興で考えた展開になるのだろう。


 何と言うか、完全にこの流れを楽しんでいるとしか言い様がない・・・。だが、今の俺達にとっては大助かりの存在になる。


「そ・・創生者様自らが降臨なされるとは・・・。」

「他のお2方は初耳ですが、その神々しさは本物かと・・・。」

「う・・ううむ・・・。」


 今も拝み倒している大司祭共。創生者の降臨に感極まっている感じだ。宰相の方もそれなりの知識があるのか、3人の人知を超えた力量に当てられている。国王は唸っているだけだが、それなりのインパクトとなっているようだ。


 今も俺達の真上に浮かぶ3人は、そのままこちらを守るかの様に下りてくる。ティルネアが大司祭共側に、ティルフィアが少年少女達側に、ミツキTことミデルバが若者共側に立つ。


 雰囲気的には俺達を取り囲むのだが、不測の事態に備えての護衛を行いだしている感じだ。目の前のティルネアの顔をチラ見すると、今は流れに身を任せろと言ったアイコンタクトをしてきた。


 この行動の前後に念話経由で伺ったが、女性と幼子達を守るのが最大の理由らしい。3人とも病魔に冒されているのを察知したからだとも。直ぐに対処したい感じではあるが、その前に周囲から完全に独立させる方を選んだようだ。


 まあどういった展開にするかは大凡分かるので、ここも成り行きに任せるしかない。彼女達の本来の役割を見守るとしよう。


    第1話・5へ続く。

 追放モノから一変して、超絶的な力を得る流れの布石の1つという(-∞-) 既に前作などで、かなりの力量を得ているために実現できる感じでしょうか。まあこれが本命の流れではないので、一種の1つのイベントだと思って頂ければ。


 しかし・・・室内が暑い><; エアコンが大破している現状、窓を全開にして扇風機をフル稼働している状態です><; 熱中症には十分気を付けていますが、本当に暑いのは参りますわ・・・(>∞<)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ