尊敬と感謝
病気で仕事をできなくなって以来、頑張ることが出来なくなった。
病気が良くなったころ、職に就いた。仕事は看護助手。今までデスクワークだった私にはかなり大変な仕事であった。
そして忙しさのあまり、病気が再発した。私はほぼ寝たきりの日々を送っていた。毎日が部屋で孤独である。
『仕事がしたい! 毎日が一人で寂しく人との触れ合いが欲しい!』
そう思っていたが病気を患っている為か、職につける様子がない。それはそうだろう。いつ体調を崩すかも分からない人間を会社が雇うとは思えない。
私は自分にできる仕事がないかと考えた。それが『ライトノベル作家』である。
『作家になるのはそんなに簡単ではない!』
そういう意見が多数あると思う。だが色々と試してみた結果、今の私にはこの選択肢しかない。努力が必要なのは承知である。
最後の職に就く前に、闘病中に執筆をしていたことがある。ディスコードのコミュニティーで、その頃の私は今よりも大したことは書けなかったが……。
ライトノベル作家を目指すために、執筆を再活動した。
自分なりに研究をした。レーベルカラーについて考えたり、新人賞の攻略を考えたりした。自分に足りないものは何か? 将来的にどういう作家を目指すべきか?
やることが多い。病気ゆえに活動エネルギー量が少ない私には大変なことである。
他にやれる仕事がないから作家を目指す。邪かもしれない。だがやりたいことでもある。本格的に作家を目指す前も書いていたのだから。
X(旧Twitter)で二人ほど尊敬する人が出来た。
一人は白崎ななさん。仕事、家事、育児を頑張り、僅かな隙間時間でも執筆や読書などの時間に上手く活用している。そんな隙間時間でも一ヶ月で10万文字とか書いている。
もう一人は音羽鈴心さん。学業に加え、吹奏楽、ピアノ、塾など様々なことをして忙しくしている。だが将来作家になるという夢に向かって、執筆出来る時に執筆をしている。
自分自身が情けなく感じる。そして二人のように頑張りたいと思っている。
活動エネルギーが少ない私には、一日あたりに出来ることが限られている。その限られている時間を工夫し作家を目指す者として、少しでも執筆が出来るようになろうと思うようになった。尊敬する二人が忙しい中、執筆出来ているのだから、同じ人間である私にもできるはずだと信じて。
それから私は活動的になった。普通の人ほどではないが、以前の私と比べて。
朝活の執筆をして、心身ともに鍛えるためにジムへ行った。寝たきりで弱っている身体を鍛えれば、もう少し動けるかもしれない。身体に不調があれば当然心も不調になる。そうすれば執筆は出来ない。心身ともに健康を目指す。
2024年11月26日。自分の改善を試みた結果。
・朝活の執筆が文字数は少ないが継続出来ている。
・ジムもまだ1ヶ月くらいしか通っていないが頑張れている(週一回)。
・この日は買い物、掃除などを頑張れた。
・朝活以外にも執筆が少しできるようになってきた。
この日以外にも今まで寝たきりだったのが、外出する機会が増えた気がする。
増えたと言っても、大体週一回で歯医者に行くだけのことだが、何かを出来るということは私にとって喜ばしいことである。まあ歯医者は怖くて行けなかったということもあるけど。
だが外出が出来るようになって人と接することも多くなり、心温まる気分である。
頑張った次の日は、大抵反動で何もできなく寝込む。今日はどうなるか分からない。でも、無理はし過ぎないように亀のような歩みでも前進しようと思える。
ある研究に参加している。治験者として。そこでアンケートの一部でこんなことがある。
『あなたは満足していますか?』
今までの回答は一番最低評価の『全く満足していない』であった。
だが、それが六段階の内の一つだけだが満足の方向に変わった。尊敬する二人のおかげで変わることが出来た。
白崎ななさん、音羽鈴心さん。
二人のおかげで自分は変わることが出来たと思います。二人からしたら『何もしてませんよ』と思うかもしれないけれども、X(旧Twitter)で見た二人の頑張りが私に届きました。
ありがとうございます。