海側と会社
シーサイドは四階へ登り、そこの社長の男と話をしていた
「つまり、シュナイはそんなことしてないと」
「そうだ。警察さんも調査不足が目立ちますよ?三大事件の捜査で疲れてるんじゃないんですか?」
シーサイドはリーフという女の証言証拠を見せた
「私は病院宛への資料を全て作っておりました。だからって──はい、私が作りました。偽の資料です。社長に脅されて作りました」
映像は終わった
「そんで、どうする?」
「っ……あのクソ女が!擦り付けやがって!!」
「擦り付けられた?」
「このことがバレたら俺は消される。警察さん、このことを公にしてもいい!だが、俺のことを逮捕という形で匿ってくれ!シュヅキという女に殺される!」
『シュヅキ?そいつが一連の犯人か。最近は色々な企業が何やら急な商品の路線を変えたりしてる』
「切れた」
シーサイドはそう言う社長に首を傾げた
「シュヅキとの通話が切れた」
社長は震え怯えだす
「消される!確実に消される!警部さん、早く俺を」
「分かった。たったと連行してくぞ」
手錠を掛け、エレベーターをの方へ向かおうと廊下を渡る。すると建物が崩れ始める。何やら床天井に壁、どこを見ても粉々に……と思うと、壁が迫ってきていた
「なんだと!?建物が崩壊している!!」
「シュヅキだ!!シュヅキが来た!!!」
シーサイドは急いで窓際へ向かう。そして窓を蹴り上げ、どんどんと幅を縮める建物から脱出を試みる。エレベーターもこうなっては使えない
『建物が倒壊するならば下へ床が落ちていくはず。しかし天井も迫ってくるし壁も迫ってくる。まるで建物を使い終わりのティッシュのよう丸めているようだ』
「飛び降りるぞ!」
シーサイドは窓から飛び降りる。気を失う社長。そしてシーサイドは地に着地をする。シーサイドは着地の重みで足を骨折した。しばらく落ち着き、振り向いて建物を見ると、四階建てのはずが一階建ての高さに、横幅も建っていた土の跡からは想像付かないほど小さく、まるで紙をくしゃくしゃに丸くしたかのようにぐちゃぐちゃになっていた
「なんだこれ。建物ってこんな形になるのか?まるで紙のように丸めやがって」
シーサイドが辺りを探すが犯人らしき人間はいない。ミューフは驚いた様子でそれを見ていた
「ミューフ、帰るぞ」
と言いシーサイドは倒れた。骨折の影響だろう
「シーサイドさん!?ちょ、救急車!!」
社長は駆けつけた応援により逮捕されて行った。シーサイドは病院へ運ばれていった。そして建物は取り壊しとなり、近づけなくなった