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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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先生方も大変ですね

 閉会式が終わる時刻になると、教室の前で愚痴を言っていた方々は去っていきました。曲りなりにも国の代表ですから、恐らくそれぞれの君主の元へと向かわれたことでしょう。

 そうしてしばらくすると、生徒の話声が聞こえてきます。さて、問題はどのタイミングで魔術を解除するかです。今、いきなり現れては驚かれるどころか閉会式に参加していないことがばれてしまう可能性があります。


「アレックスとアメリアは先生に呼ばれていましたね。重要なお話があるとかで」

「そうね。早く戻って来ないかしら」


 作戦は決まりました。アメリアと目を合わせてゆっくりと扉の方へ移動します。教室の外に出たところで先生を発見しました。

 魔術を解除します。


「きゃ、い、いきなり現れるだなんて、驚かせるのがお好きなようですね」

「す、すみません」

「申し訳ありません、事情がありまして、」

「こちらをお返しいたしますね。いくつか小言を言いたいところですが、今日は図晴らしい発表でしたのでやめておきましょう。お疲れ様です、アレクサンドラ様、アメリア様」

「先生も、さまざまな調整をありがとうございます。おかげで私達は発表に専念することができましたわ」

「そう仰っていただくと、先生冥利に尽きますね。さあ、教室へ入りましょう」


 まだ少しだけふらつくため、アメリアに支えてもらいます。


「あ、戻って来たわ。アレックスどうしたの?」

「少し立ちくらみをしまして、」

「まあ、大丈夫ですの?早くお座りになって」

「閉会式の話が長かったからかしら。貧血で倒れる方を見られてようやくお話が終わったものね」


 なんと、学園長は以前の出来事からなにも学んでいなかったようです。

 席に着くと、先生がこの2日間のことを話し始めました。閉会式の話もされ、どうやら舞台部門と総合部門で1位をいただいたとのことです。また、他のクラスの総合部門の結果においても我がクラスの演奏のおかげで舞台での発表のことを知ったとの意見も聞かれたようで2日目の投票により大幅に順位を上げた舞台発表のクラスもあったそうです。

 これは、出店やアトラクションを行っていたクラスから不満が漏れそうな気がします。私の杞憂を察してか先生は仰りました。


「元々舞台発表を行うクラスは出店やアトラクションを行うクラスよりも少しだけ条件的に宣伝という意味で不利な部分がございました。それは教職員一同で確認・共有を行っています」


 舞台発表を行っていたのは奥のホールです。出店は入り口から始まり、アトラクションは主に中央の方で行得れているため、比較的人目に触れやすい環境にあります。また、常時やっている出店やアトラクションに比べ、舞台発表は一クラス一日一回の上演と決まっているため、最初に発表するクラスは宣伝時間が少ないこともあり、かなり不利だと考える先生方もいらっしゃったようです。


「それを解消されたことを感謝しているクラスさえありましたから問題ありません。何かありましたら教職員に速やかなご報告をお願いします」

「わかりましたわ。ところで、扉の外が騒がしいようですが、」

「また貴様らのクラスか!」


 扉が乱暴に開かれ、何人かの生徒が侵入してきました。

 先生がそれらに目を向けると捕縛魔術を使用して速やかに捕まえられました。


「な、何をする!?」

「不法侵入でございますよ。警備部へ連絡します」


 文句を言いながら、彼らは連行されていきました。


「このように対処いたします、国賓がおられる中でお行儀の悪い行動は慎むよう言われていたはずですがね」


 それから少し話されたのち、先生は職員会議へと向かわれました。

 その後の流れとしては後夜祭の準備を行い、会場へ移動することです。学園側が学年ごとに用意した衣装を着用することとなっています。

 これは、お家の事情による衣装の差を減らすためだそうです。それならば、館で行われた学園行事でも配慮してほしかったとの声も出てくるでしょうが、学園としては国賓がおられる中で学園内の平等を示したいとの思惑があると感じられます。

 いえ、無粋な考えは少しに留めておきましょう。立ちくらみも収まりました。

 そのことを告げると安心したように3人は微笑まれます。私達も他のクラスメイトに混じり、衣装が用意されている部屋へと移動しました。

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