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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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演劇『薔薇の聖女』

演劇『薔薇の聖女様』は古代文学の『薔薇の乙女』をモチーフにリリーを中心とした脚本係が執筆したものです。

『薔薇の乙女』の主人公はこことは違う別の国からいらした方のようで戸惑いながらも懸命に日々を生き、人々と共に暮らしていきます。彼女は植物に対して造作が深く、植物を用いて薬を作ることを得意としていました。

そして、当時忌み嫌われていた薔薇に対する認識を変えられたのも彼女です。棘があり、人を傷つける薔薇の美しさを説き、当時問題とされていた不調も解決してしまったのです。

人々は彼女を称え、やがてその話は王宮にまで届き「薔薇の乙女」という称号が与えられました。

その乙女をカミラが演じ、私は魔術師役として参加します。


「魔術師さん、ここにいる皆様に薔薇の祝福を与えられないかしら?」

「乙女様の御心のままに」


私は会場中、舞台と客席の方に薔薇を散らしました。あちこちから歓声が聞こえます。

この薔薇は演出の1つとして考えられたもので発注した後全ての棘を除去し、保護魔術をかけた箱の中に保管していました。それを本番前に空間拡張・圧縮を用いて隠し、セリフを言ったタイミングで降らせます。

このアイデアを思いついた方はクラス内で賞賛され、演出チームのリーダーとして頑張っておられました。


「なんて綺麗な薔薇なの。芳しくて美しいわ!皆様に多くの祝福があるよう、心を込めて音楽を届けましょう!」


いよいよ演劇の最後です。カミラを中心に歌い始めます。その間、私は演出として舞台上を踊るようなステップで移動して光の粉を振りまいていきます。

舞台は煌びやかで幻想的な雰囲気になってきます。それと同時に客きも幻想的な光がちらほらと照らされます。

これは魔界技術のおかげですね。


「皆さん、素晴らしかったです!」

「本当ですか?先生」

「ええ、クラスの良さを多く出せていました。ご覧になられたほかの先生方も褒められていました」

「やったな!」

「ええ、良かったです!」


最初の出番はお褒めのお言葉をいただくことが出来、皆で喜び合いました。30分という短い時間でしたが、より多くの注目を集めることが出来たようです。


「ふふ、あとは明日のトリを残すだけだなんてなんだか寂しいわね」

「そうですね。他に舞台をされるクラスもありますし、何より私達も学園祭を楽しまなければいけませんから」

「私は明日の宣伝のために衣装を着てこの後は回るのだけど、アレックスも?」

「あ、これは衣装ではなく自前のローブですわ。衣装はアメリアが預かっています。いくつか仕掛けもありますから」

「そうなの。綺麗なローブね」

「ええ、この布に一目惚れをして購入しましたから。着心地もよく見た目よりも軽い素材なのでとても動きやすくなっています」

「ふふ、動きやすさと見た目の良さも備わっているだなんて素敵ね」

「ええ、あら、どうかされましたか?」

「先程の演劇、素晴らしかったです」

「あ、ありがとうございます」

「あの、魔術師さんも握手よろしいでしょうか?」

「ええ、もちろんです。明日も楽しい演劇にいたしますのでぜひ、見に来てくださいね?」

「は、はい!絶対にみます!」


お客様にも好評のようで安心しました。


「アレックスすごいわ、戸惑わずに対応できるなんて」

「そうでしょうか?ふふ、たくさんの方が褒めてくださって嬉しいですね」

「そうね。私も今は気さくになれるように頑張るわ」


カミラとこうして歩いたことは良い宣伝となり、舞台のパンフレットを多く配ることが出来たとお聞きしました。

また、あちこちで時間ごとに演奏をしている方も学園祭を盛り上げ楽しい空間を作ることができ、1日目は多くのお客様の好評の声を受け、終わりました。

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