表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/284

私にとっては難しい

 教室の前まで行くと、何やら騒がしくなっています。

 どうやら、他のクラスの生徒が結果についての嫌味を浴びせているようです。何か起こるたびに騒がれるようになってしまったのは考えものです。


「これはこれはアレクサンドラ様、今回は残念でしたわね」

「ええ、そうですね」


 この方は確か同学年の方でしたような。以前から話しかけられたり嫌味などをぶつけてくる方です。


「何か御用でしたか?」


 ひとまず、クラスの方々や先生には教室に入るようにお願いいたします。聞き耳をたてられていることでしょうがそれは仕方ありません。


「いいえ?酷評を贈られた惨めな方々に慰めのお言葉を掛けに来ただけですわ」

「それは、このような場所までご足労をいただきありがとうございます。ですが、惨めな方などどこにもいらっしゃりませんが、教室をお間違えになっているのではありませんか?」

「はあ?何を仰っているのかわかりませんわ。もしかして、ショックを受けすぎて気が触れましたの?」


 散々な言い様です。ぺらぺらと軽快に話し始めました。さて、どう収めましょうか。


「まあ、今回のことでグレイソン先輩も失望されたでしょうけど」


 グレイは特に関係ないと思うのですが、かなりヒートアップしてきましたね。

 発せられる言葉から察するに、この方はグレイに想いを寄せていると考えてよろしいのでしょうか。それにしても、グレイだなんて、顔に騙されているような気がしますが、わざわざ理想を壊す必要もないのでしょうね。

 そういえば、ブランシュ様もグレイに想いを寄せていた時期があったようですが、どうなったのでしょう?


「聞いていますの?」

「聞いていますわ」


 いけません、ついぼんやりしてしまいました。しっかりと対応いたしませんと。


「とりあえず、勘違いをなさったということでよろしいのでしょうか?」

「聞いてないじゃない!アンタみたいなのに付きまとわれて迷惑してるって言ってるのよ!」

「え、?」


 いつの間にか話題が変わりさらに難解になっているようです。文化祭の結果についてではなかったのでしょうか?

 それに、付きまとってもいませんし、ノア様と意見交換をしている時にやってくるのはグレイです。いつもノア様に用があるように声を掛けられています。

 ...。もしかして、この方の恋敵はノア様なのでは?ありえな、いえ、一概にそうとは言えません。過去の文献の中にも同性同士で契りを交わしている例はありました。

 ノア様にその気がなくてもグレイにはその気があるのかもしれません。そうなると、私はグレイの恋のお邪魔をしていたことになるのでしょうか?友人としてそれはとても情けないことです。

 今後は意見交換をしている時にグレイが現れたら私はさりげなく席を立つことといたしましょう。馬に蹴られてはいけませんもの。

 しかし、ノア様にその気がなかった場合にはどうすれば良いのでしょう?いえ、今度それとなく聞いてみて対応を考えましょう。


「だから、聞いてるの?」

「ええ。聞いていましたわ。とてもお辛い思いをしていたのですね...」

「え?え!?」

「想い人がおられる方へ想いを募らせて、関係のない私に八つ当たりしてしまうほど辛かったのですね」

「え?、な、何!?」

「お気持ちをお察しいたしますわ。諦めなければ叶う、とは申しません。しかし、グレイソン・ワグナー様とご自身のために良い行動を取られることをささやかながら祈らせていただきますわ」

「え?ど、どういうこと?」

「先ほど購入したこちらをどうぞ。大丈夫です。傷ついてもその経験こそがご自身の糧となり強さとなります。ですから、」

「も、もういいわよ!」


 飴を受け取って駆け足で帰っていきました。

 友人であるグレイのために貴女を応援することはできません。しかし、これから良い出会いをできるよう精いっぱい祈らせていただきますわ。


「あ、アレックス?」

「アメリア、もう終わりましたわ」

「そう、お疲れ様。こっちも用意ができたわよ」


 教室に入ると、先ほど購入した食べ物が並べられていました。

 皆、飲み物を手に座っています。私も飲み物を受け取り着席しました。


「2日間の文化祭の頑張りを労って乾杯いたしましょう。それでは、乾杯」


 先生の合図により、乾杯がなされ、私達の打ち上げが始まりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ