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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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アメリアのやきもち

「やっぱり、美味しいわね」

「ええ。アメリアはいちごですよね?」

「そうなの、甘酸っぱくて美味しいわ。アレックスはレモンよね?」

「ええ、こちらもレモンの爽やかな酸味がとても美味しいです。ふふ、そんなに見つめて、一口いかがですか?」

「いいの?」

「ええ、素晴らしい発表ができたのもアメリアのおかげですから」

「それなら私も、一口どうぞ」


 いちごのスイーツもとても美味しいですね。


「それにしても、リリー達と時間がずれてしまうなんて」

「展示の当番ですから仕方ありませんわ。明日は一緒に回れると良いですが」

「そうね、それじゃあ、今日は下見をしましょう」

「ええ。展示も気になるクラスもありますしね」


 やはり、青のクラスのブースがひときわ人気を集めているようです。行きたい気持ちもあるのですが、なんだか目の敵にされているような方もいますので行きづらいところです。

 

「アレックスにアメリア嬢ではないか」

「あら、グレイ。ごきげんよう」

「グレイソン様、ごきげんよう」

「こちらはグレイのクラスの近くだったのですね」

「ああ。だが、今年は展示も研究発表も盛り上がりようはイマイチだな」

「そうなのですか?少々楽しみにしていましたのに」

「はあ、うちのクラスよりも質の高いものを出したクラスがあるからな」

「それはぜひ拝見したいところですわね」

「これは嫌味か?」

「それはないと思いますわ」


 展示物もよくできていると思うのですが、それにしても、個性的な解釈をされている面が目立ちますわ。


「やあ、アレクサンドラ嬢」

「ノア様、ごきげんよう」

「君が見に来ているとは意外だな。学習内容や理解度から考えるとあまり参考にはならないだろう?」

「そのようなことはありませんわ。こちらも個性的な解釈がなされていますし、様々な方々が手掛けれれたもの見て、お話を聞くということは本にも勝る情報にもなり得ますから」

「そのような考え方もあるのか。私はほとんど意見を交わす経験が少なかったからそのようなことは知り得なかったな」

「あら、グレイとはなさりませんの?ともに行動する機会が多いとお聞きしましたが」

「魔術や魔法の話をすると露骨に話題を反らすんだ」


 グレイの方が揺れました。本人はさりげなく話題を反らせていたと思っていたのでしょうね。グレイも青のクラスですし、魔法や魔術は得意でしょうにどうされたのでしょう?


「ノアはレベルが高すぎて理解ができないんだよ。俺の持ち得る知識で意見交換なんて無理だ」

「そう、なのか?」

「自覚がなかったのか?言っておくが、スラスラと魔方陣を構成し起動し、さらには簡単に改良してしまうのは普通ではないからな?」

「アレクサンドラ嬢もやってのけているだろう?」

「お2人が規格外なのですよ?」

「アレックスもアレックスで古代文字を辞書なしにスラスラと読みこなしているからな。普通の参考にはならん」

「そう、なのですか?」


 できるだけ目立たぬよう、普通を心掛けていましたのに。


「アレックス、気にしないで、私達はそんなアレックスが好きなのだから」

「アメリア...、ええ、グレイの言うことは気にしませんわ」

「少しは気にしてくれ」


 立ち止まっている間に人が集まって来たようです。そろそろ移動しませんと邪魔になってしまいますね。私はアメリアとはぐれないように手をつないでその場から移動しました。

 それにしても、人込みは慣れませんわね。


「アレックス、大丈夫?」

「ええ、少し休めば動けると思いますわ」

「水はいるか?」

「ありがとうございます、ノアさ、ま!?」


 クラスの方は、いえ、参加されていなのでしたよね。


「時間にならないと今日は図書館が開かないんだ」

「なるほど、それは不便ですわね。アメリア、どうかなさいましたか?」

「申し訳ございませんが、アレックスは私と文化祭を回る予定ですの」

「ああ、それはわかっている」

「そうですね。では、私達はそろそろ失礼いたしますわ」


 私がそう言うとアメリアは私の手を取って次の目的地へと足を向けました。


「アレックス、ごめんなさい」


 ふと、アメリアが足を止めます。


「アメリア?」

「私、少しだけノア様に嫉妬してしまったわ。私の方が早く仲良くなったのに、」

「まあ、そうでしたの?アメリアがノア様に嫉妬する必要はありませんのに」

「え?」

「だって、アメリアはアメリアでしょう?ノア様ではありませんし、私は変わり者がと言われている私を受け入れてくださる優しいアメリアが好きです。それに、アメリアにしかない魅力もございますし、ですから、ノア様と比べられる必要も嫉妬する必要もありませんわ」

「アレックス、私なんかよりも貴女の府が優しいわ。さあ。行きましょう。アレックスと楽しんだってリリーにも自慢しなければならないのだから」


 それから私達はいくつかのブースを回り、リリーとカミラが簡単に召し上がれるような食べ物を買い、クラスの展示ブースへと向かいました。

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