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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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お休みの計画

 文化祭が近づきつつあるこの頃、学園内はピリピリとした空気が流れています。主に青のクラスを中心に。その空気をものともしないクラスがありました。そう、私達のクラスです。


「そう、それでね、やはり展示ブースの飾りつけは展示する古代文学をモチーフにしようと思っているの」

「いい案だと思うわ。でも、具体的に何を作るの?」

「動物の出てくる物語が多いから動物のぬいぐるみや動物を刺繍した装飾を用意する予定よ」

「研究班はどうですの?」

「実際に発表するための試作品の改良に取り組んでいますわ。理論の構築はある程度できましたので、それに沿いながらいくつか試しているところですの」


 お昼休みの食堂で落ち着きながら食事をいただいているのは私達のクラスくらいでしょう。お外でいただきたかったのですがあいにくの天気で残念です。


「でも、アレックスったら少しは休んでもいいのよ?頑張り過ぎだもの」

「確かに、朝も分厚い本を読んでいたり、放課後も多くの書籍に目を通しているのでしょう?いつ休んでいるの?」

「す、少し私用の調べ物がありまして、それもだいぶ落ち着きましたから負担はそれほどありませんわ」


 背を伸ばすために調べていたことなのですが、心配をかけていたようです。


「それならいいけど、」

「ええ、心配をおかけしていたようですね。それに、休日は好きなことをして息抜きをしていますからきちんと休めていますのよ」

「アレックスは休日は何をしているの?そういえば聞いたことがなかったわ」

「休日は、お部屋の中で本を読んだり、刺繍をしたりしていますわ。それから、温室の植物を管理したりでしょうか」

「あまり外には出られないの?」

「そうですね、屋敷の中で過ごすことが多いですわ」

「それなら、今度の休日にお出かけしない?」

「お出かけ、ですか?」

「ええ。街の方に可愛らしいお店やカフェがあるの。私達と行ってみないかしら?」

「私も行ってみたいですわ。なかなか街の方に行く機会が無くて、」

「アレックスはどう?嫌でなけれな良いのだけど」


 正直、お買い物に良い思い出はあまりありませんでした。ドタキャンは普通ですし、お茶をする際もどなたかの愚痴を聞かされていましたし、その声が聞こえていらした方々の視線も心地よいものではありませんでした。そんな思いがあってからか私はお外へ出るのが億劫になっていたのです。

 しかし、


「私も、行ってみたいですわ」


 この3人とならきっとそんな思いも吹き飛んでしまうのでしょうね。諦めていただけで、私も訪れたい場所見てみたいものがたくさんあります。


「そうと決まれば計画を立てましょう」

「私、行ってみたいお店があるの」

「なあに?表通りのカフェ?」

「そこもだけど、」


 カミラは興味深げに街の話を聞いています。

 私も以前に見かけたいくつかのお店を思い浮かべました。


「アレックスは?」

「はい?」

「アレックスはどんな場所へ行ってみたいの?」


 リリーがまとめているリストにはいくつかのお店がすでに記されていました。そこには私が以前見かけたお店は書かれていません。話してみても良いのでしょうか?


「どこでもいいのよ?私達もアレックスが興味のある場所へ行ってみたいもの」


 アメリアの優しい笑顔に私は頷きました。

 

「ああ、私もここ通りかかった時に気になっていたの」

「アレックスらしいと言えばそうね」

「楽しいひと時になりそうですわ」


 リストには私の話したお茶屋さんと骨董品屋さんが追加されました。

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