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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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お兄様の帰宅

 今日はお兄様が遠征から戻られる日です。

 ノア様の尋ね人をご存知だとよろしいのですが。


「お嬢様、リック様がお帰りになられたようです」

「すぐに向かうわ」


 お昼ごろにお帰りになられるとお聞きしていたのですが、予定よりも早く帰られたようです。

 玄関に向かうと、荷物を下ろされている最中でテオもいました。


「お兄様、お帰りなさいませ」

「アレックス、ただいま。変わりなく過ごしていたか?」

「ええ、とても充実した日々を過ごしていましたわ」


 まずはお昼を摂られるようでともに食堂へと向かいます。きっと多くのお土産話を持ってきてくださったことでしょう、遠征のたびにお聞きできるお話が私はとても好きです。


「お兄様、騎士団の中に弓を得意とされている方はいらっしゃりますでしょうか?」

「弓か?急にどうしたんだ?」


 私は最近仲良くなることができましたノア様についてお話いたしました。命の恩人にお礼を言いたいとのことですし、お兄様も協力してくださることでしょう。


「弓か、騎士団では接近戦の方が得意な者が多いからな、弓が1番得意となると私だが、アレックスくらいの年代であるならば違うだろう。それに、私はその少年を助けた覚えはないな」

「そうですか。...」

「いや、何か手掛かりがあるかもしれないから別の隊や部下にも確認してみることにしよう。もし所属していないとしても騎士団へ勧誘するよい機会になるだろうからな」


 お兄様は以前、現在の学園を卒業したばかりの方はすぐに戦力にはならないと嘆いていらっしゃりました。もちろん、新人の教育機関は重要ですが、それ以前の問題だそうです。

 騎士団としては実践の中で教育を行いたいとのお考えですが、その前に御守りや守備の魔術具を持っていない方が多い傾向となってきたため、それらを用意する研修期間を設けなけらばならないそうで、訓練に大幅なロスが生じてしまうそうです。

 御守りや守備の魔術具を取り扱う講義を行うよう学園側に要請をしてもそれがかなっていないのが現在の状況だそうです。


「そういえば、国王陛下が光る魔術具の販売禁止を命じたと聞いたが、何があった?」

「実は、最近流行していました魔術具が王宮で不具合を起こしまして、」

「何?テロリストが仕掛けたものか?」

「違いますわ。元々不具合の多い物でしたの」


 意味が分からないという表情をされているお兄様に事細かに説明をします。すると、少々怒りをにじませた表情へと変化していきました。


「お前が危険な目に合わなくて良かっ、いつも身に着けていた御守りはどうした?新しくなっているではないか」

「諸事情がありまして発動してしまいましたの。けがはありませんわ」

「再度、王宮へ追い合わせる必要がありそうだな、その衛兵は是非ともうちで預かりたいものだ」

「確かに、危険物を持ち込んでしまうなんて王宮の使用人は危機意識を持たれた方がよろしいかもしれませんね」

「このことは父上にも事細かに伝えておこう。アレックスにそのようなことがあった以上、どこまで伝わっているのかわからん」


 確かに、お兄様のいうとおりですね。もしかしましたら、グレイがジャクソン様に挙げられた情報も国王陛下へと伝わる前に途切れてしまった可能性もあります。


「販売禁止がされてはいるが、販売元の商会につていどのような繋がりがあるか調査もしておこう。アレックスは、」

「私もあの魔法陣について調べられる範囲で調べてみます。魔石に刻まれたものを紙に写した時に不可解なものがありましたの。ノア様にも協力を仰いでみますわ」

「...今度、そのノア様とやらを紹介してくれないか?」

「構いませんが、お兄様にもいくつかお守りを用意しておきますわ」

「ああ、何だか大変なことになりそうだな」


 お兄様のいうとおり、不穏な気配を感じます。杞憂で終われば良いのですが。

 食事を終え、そう願いながら私は参考になりそうな本を探しました。

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