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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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仲良し

 アウロラ様の助言通りに返答するようになってから少しだけ周囲が落ち着きを取り戻したように感じられます。

 

「アレックス、大丈夫?」

「アメリア、どうかなさいましたか?」

「声を掛けても返事がないしぼんやりしていたみたいだから体調でも悪いの?」

「いえ、体調は問題ありませんよ?」

「音楽祭までもう少しだもの、アレックスも緊張しているのではないかしら?」

「確かに、大きな舞台で歌うのは緊張するわよね。私も今から緊張しているわ」


 緊張は特にしていないはずですが、そのように見えたのでしょうか。それにしても、学園内でぼんやりしてしまうなんて、まだまだ淑女として足りない部分がありますわ。


「明日から選ばれた方々はリハーサルですし、いくら練習を積んでいるとはいえ、不安なことはありますわよね」

「カミラは重奏よね?仕上がりはどう?」

「練習室の予約を取るのが難しく、合わせられる時間も限られていますが、なかなか良い仕上がりだと思います」

「人数が多いと予定の調整やとれる部屋の大きさもあるし大変よね」

「リリーもそうなの?」

「ええ。どうしてもね。でも、練習室が使えない場合は裏庭を使って練習したりしているの」

「工夫しているのね」


 私やアメリアはそれぞれのパートナーと予定を合わせて予約を取れましたらすぐに練習ができますものね。今日は最終確認をなさるそうでリリーとカミラは教室を後にしました。

 今日は明日リハーサルを行う方々が優先となるため予約は取れませんでした。独唱、独奏部門は明後日行われます。


「アレックスはもう帰るの?」

「いいえ、久しぶりに東屋へ行こうと思っています」

「東屋か、私も最近は行ってなかったかも。私も一緒に良い?」

「もちろんですわ、実は、美味しいお茶がありましてアメリアもいかがですか?」

「それならカフェテリアでスイーツをテイクアウトして行きましょう」


 焼き菓子の小さなバスケットをテイクアウトして東屋へ向かいます。道中で最近のおすすめのスイーツやファッションの情報交換をしていきます。


「なんだか、以前とまた雰囲気が違うわね」

「時期ごとに変化しているんです。太陽の見方や感じ方と同じですわ」


 席についてお茶の準備をします。バラの香りがするお茶で、アメリアはとても気に入ったようです。


「リベラ商会が次に売り出したい商品みたいでして、お母様が気に入ってすぐに購入していましたわ」

「リベラ商会、今では1番人気の商会よね。私も時々行っているわ」

「リベラ商会のお嬢様も可愛らしい方ですよ。弟と同じ年齢で今はマナーのお勉強をしているようです」

「そうなの?まだ会ったことないのよね」

「こちらのパッケージデザインもお嬢様がされたそうで、今後もいくつか携わる予定のようです」

「私も販売されたら購入しようかしら」

「バラの色に合わせて風味やデザインも変えるようですし今後が楽しみですわ」


 そう和やかにお茶をしていますと、どなたかがやってきたみたいで。」


「あら、アレクサンドラ様」

「アウロラ様、ごきげんよう」

「お友達とお茶ですか?」

「ええ。アウロラ様は?」

「お散歩をしていたのですが、なんだか、見違えましたね」

「ええ、東屋の魔法陣が修正されたようで」

「そうでしたの。あ、ご挨拶が遅れましたわ。私、アウロラ・ブラウンと申しますわ」

「は、初めまして、アメリア・ターナーと申します」

「アレクサンドラ様がよくお話になられる方ですね」

「アウロラ様もご一緒にいかがですか?女生徒にとってアウロラ様は憧れのお方ですから」

「あら、お上手ね、では、お言葉に甘えて」


 最初は緊張していたアメリアも徐々に打ち解けていき、仲良くお話しできるようになりました。

 もの腰の柔らかいアウロラ様は緊張を解すのが得意のようで、さらにアメリアは誰とでも打ち解けられる性格ですから相性が良いのでしょう。


「こんな素敵な場所があるだなんて思いもしなかったわ。また機会があればご一緒してもよろしいかしら?」

「もちろんです。今度はアウロラ様の好みそうなスイーツもご用意しますね」

「あら、それなら私はおすすめのお茶をお持ちするわ」

「では、私はお2人が興味を持たれそうな本でも、」

「もう、アレックスったら、」

「そちらも楽しみのしていますわ。それでは、また」


 アウロラ様が帰られた後、アメリアは今日の喜びについてたくさん話してくださりました。

 私も素敵な先輩と大切なお友達が仲良くなれて嬉しいです。

 そして明後日のリハーサルのお話を少しだけして私たちは帰宅しました。

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