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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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魔獣寄せ

今日でこの行事は終わりを迎えます。最終日ということで昼間は自由時間となっています。

自由時間とはいえ私がすることは特に変わりませんが。


「アレックス、ここにいたのか」

「あら、グレイどうかなさいましたか?」

「いつも行動を共にしている令嬢たちとは一緒じゃないのか」

「自由時間ですから各々好きなことをしています。リリーとはこの後魔法陣を探しに行く約束をしていますが」

「ならいいんだ。茶会の時に大変な目にあったと聞いていたから心配していたんだが、問題なさそうだな」

「ええ。皆様とても親切にしてくださり、受け入れて下さりましたから」


今度は防衛魔術を教える予定です。そのために私は図書室で本を探していました。

複写魔術を試すもよし、録画するも良しですね。


「ブランシェ嬢のことは、」

「もう関係ありませんわ。復縁だなんて、私が望むはずないのに」


あら、いけません。言葉には気をつけないといけませんのに。


「本当は手合せを申し込みに来たのだが、」

「お断りしますわ。かよわい女性に対して失礼ではなくて?」

「自分で言うな。かよわくもないだろう?」

「失礼しちゃうわ。皆様の私のイメージはかよわいですわよ?」

「一度も負けたことのない相手に対してよく言うな」

「お褒めに預かり光栄ですわ」


このあたりの本なら参考になりそうですね。


「アレックス、お前に頼みたいことがあるんだ」

「私にですか?珍しいですわね」

「これの犯人を探して欲しい」

「これは、」

「ああ。あの日庭園付近で発見されたものだ。ジャックに頼んで持ってきた」

「、、、魔獣寄せの笛に刻まれているのもと同じ魔法陣ですね」

「魔獣寄せの笛?そんなものがあるのか?」

「ええ。その名の通り魔獣を呼び寄せることが出来るのです。王宮が開催する狩猟大会の時にも用いられると耳にしたことがあります」

「それは、一般的に流通しているものなのか?」

「、、、どうでしょう。道具屋に行けば手に入れられますが取扱が難しい故に持ちたいと思われる方は少数ですね」

「確かに、魔獣を呼び寄せるわけだからな。待て、なぜ知っているんだ?この魔法陣を」

「さあ、」

「まさか、常用しているとは言わないよな?」

「さすがに常用はいたしませんわ」


そろそろ、リリーとの約束の時間ですわね。

移動しましょう。頭を抱えてしまったグレイを置いて私はリリーと約束をした場所へ向かいます。


「リリー、おまたせしましたか?」

「私も今来たところよ。夕方まで時間は少ないでしょうし早速行きましょう」


リリーの好きな恋物語に出てくる場所をめぐりつつ魔法陣を探します。やはり、所々に巨大なものの痕跡が見えますね。

あら、あれは、


「アレックス、これって魔獣を呼び寄せるもの、だったかしら?」

「そのようですね。後ほど先生方に報告しましょう」


明らかに新しく記されたものです。それに、熟練した魔法師や魔術師が記したものではなさそうです。ところどころ崩れていますし。一体だけ属性が違ったのはこういうことなのでしょう。

それからいくつか似たようなものを発見し私達は報告を上げました。

改めて調査を行うとのことで、私達は口止めをされ、夜の交流パーティーの準備をすることとなりました。

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