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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵


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勘違いの格違い

 再び第1王子殿下とお話をするとは思いませんでしたが、良い機会です。以前の映像と今回の映像をまとめて提出いたしましょう。

 言い分として先に第2王子殿下のお話がされています。


「以前も申し上げた通り、この女は性根の腐った悪女です。退学なり追放なりの処分を早く下さなければならないのに父上も母上も何故行動に起こされないのですか!」

「ジェイコブ、お前の言い分はよくわかった。オリヴィア先生はどう思われますか?」

「担任を引き受けてから今までのことを鑑みますと、アレクサンドラ様がそのようなことをなさるとは到底思えません。授業中も真面目で、最近ではクラスメイトとの交流を盛んに行っておりますから。また、彼女の成績が上位であることは保証いたします」

「な、担任がひいきをしてよいと思っておるのか?」


 今度は先生に嚙みついてしまいました。


「次は君の話を聞いてもいいかな?アレクサンドラ嬢」


 話しても良いのですが、先ほどのような態度を取られても困りますし。言質はしっかり取っておくべきでしょう。


「状況説明の前に1つ確認をしてもよろしいでしょうか?」

「貴様、兄上に不敬を働く気か!?そういうところが、」

「ジェイコブ、少し静かにしてくれ。確認とはなんだ?」

「私は今から私が目にしたものをありのままお話いたします。殿下の機嫌を損ねることがあるかもしれません。その場合でも、不敬と切り捨てるのではなく、事実として一度考えてくださるのでしょうか?私は王国の臣下として、国王並びにその直系に対して不敬を働きたくありません」


 私がそう言うと驚いた顔をされました。しかし、すぐに真っすぐと目を見て返事を下さります。


「いいだろう、君の今から話す内容は不敬とならないと約束しよう、例え、私の心が受け入れがたい事実だとしてもだ」


 第2王子殿下が騒ぎ立てていますが、それも気にしなくてよいとのことでした。私は改めて目を見て出来事についてお話します。

 もちろん、証拠の映像とともに。


「なるほど、よくわかった」

「耳を傾けてくださいましてありがとうございます」

「黄色の分際で、」

「弟が本当に申し訳ない。今後君たちにジェイコブを近づけないように手配しよう」

「なぜですか?兄上」

「お前が彼女たちを蔑むからだ。色によって格が決まると思っているのは大間違いだからな」

「な、しかし、やつらが騎士にも文官にも魔法師にも向かないのは事実でしょう?」

「誰がそんなことを言った?」

「それは、」

「答えろ、ジェイコブ」


 目の前で兄弟げんかが繰り広げられています、先生はどうしたら良いものかと困っている様子です。私もどうしたら良いのかわかりません。退室するのはマナー違反ですし、どうしましょう。


「きょ、教育係が、そう言っていました」

「なんだと?すぐさま父上に報告しようではないか」

「な、何をそんなに怒っているのですか?」

「当たり前だろう!お前は共に学んでいるものを一方的に蔑み、傷つけるような言動や行動をしたんだ。いいか?よく聞け。確かに色によってある程度の特性はある。だがな、それにより格が決まるようなことは断じてない」


 用意されたお茶が美味しいですね。先生ももう待つ間ゆったりとお茶を楽しまれています。

 

「黄色が優秀でないならお前は何だ?一度でもアレクサンドラ嬢に勝ったことがあるというのか?」

「それは、」

「人を妬み、貶めることをする前に自分を磨かずにどうするというのだ?このことも報告させてもらう」


 ようやくお話が終わったようです。


「此度のことは改めて君たちのクラスに謝罪に向かわせてもらう。また、欲しい物資などがあったらそれも贈ることとしよう」


 この方はずっと誤ってばかりのような気がします。第2王子殿下が私を目の敵にしておられることなんて昔から変わりありませんのに。

 しかし、いただけるものあるのならば以前の迷惑料も含めていただいても良いのかもしれません。先生も同じ考えのようです。


「物資については一度クラスに帰ってから検討させていただきます、この度は格別のご配慮をいただきありがとうございます」

「ああ、2人とも退室して良い」

「それでは、失礼いたします」


 もう自由時間だというのにクラスのほとんどがお部屋の中にいらっしゃいました。アメリアとリリーは涙ぐみながら私のことを抱きしめてくださいます。

 先生が先ほどの物資の話をなさり、意見を出し合いながら何をいただくのかを決めていきます。その結果、研究に必要な材料といくつかの魔法具を候補に挙げ、提案する運びとなりました。

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