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M君

「いや、特に無いかな」


私がそういうと、その時付き合っていたM君は、悲しそうに目を伏せた。


「そんな悲しいこと言わないで」


⭐⭐


「姉さん。何か欲しいものある?」


十年以上前。


私の誕生日が近くなったある日のことだった。M君にそう聞かれた私は、本当に特に欲しいものが無かった。一瞬困惑したが、私は冒頭のように答えるしかなかった。


M君は、見た目陰キャで中身は陽キャだった。


とにかく友達が多く、いろんな場所に連れていかれたが、実はガッツリ陰キャで友達の少ない私は、とっても疲れた。


M君は、七人きょうだいの末っ子。愛されて当たり前というように、いつも人懐っこくとにかく明るかった。


ゲームが好きで休みの日は一日中ゲームをしたり、動画を見たりしていた。


ギャンブルも好きで、パチンコで数十万すったこともあった。しかし、M君は割と堅実な性格で貯金があり、私からお金をせびることは無かった。


え? なんで別れたかって。そりゃあ、「英雄色を好む」っていうでしょ? という言い訳をしたいが、俺が五千%くらい悪い。浮気したのだ。俺が。


パソコンに詳しかったM君は、私のスマホから消したデータを復元して、浮気の証拠を見た。


その時、M君が流した涙を見て、「もう浮気はやめよう」と思った。


マリアは、その時から付き合っている。


最近、M君からもらった香水クロ○を使いきって思い出したのだ。


今も流行ってる? クロ○は、公式サイトで一万超え。いや、買わんなぁ。その当時も安くなかったはずだ。

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