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第23話 ユーフィ駅

 ユーフィ近くまで線路ができたので、ユーフィの駅を作り始める。まず、駅の位置だが、村の南にある入り口の東側に作ることにした。そこに頭端式のホームで2面作る。ホーム長は20m級が8連で入れることを考えて200m。そこに村側から1番ホーム、1番線、機回り線、2番線、2番ホーム、3番線、貨物1~3番線になる予定だ。1、2番ホームは村の入り口側で繋がっており、そのまま駅本屋へ繋がる予定だ。

 ユーフィからは東西に線路が続く。東は予定していた鉱山への路線が、西にはモルテックの工場までのマルサロア鉄道専用線と西から回り込んで南にある王都までの本線が分岐する。構内にはレール工場からと、鉱山からの貨物列車を整理して本線に送り込む貨物専用の待機線が3本。王都からの旅客列車を迎える線路が3線と、機関車の位置を入れ換えるための機回り線が1本になる。貨物線と3番線は東への路線に繋がっており、西へは構内の全ての線が専用線と本線に繋がっている。専用線側に転車台への分岐をつけて、1等車を反転できるようにしておく。

 分岐は本線側は将来の複線化に備えて、シザースクロッシングを挿入できるように、本線王都側から左片開き分岐(貨物線分岐1)、左片開き分岐(逆向き、専用線分岐)、左片開き分岐(貨物線分岐2)、内方分岐(1、2番線)にする。貨物線側は、貨物線分岐1から、左片開き分岐(逆向き、貨物線分岐2)、左片開き分岐(貨物線、旅客3番線分岐)、右片開き分岐(貨物1番線)、右片開き分岐(貨物2番線と貨物3番線)にする。最初の片開き分岐をシザースクロッシングに入れ換えるだけで複線化が可能になる。少し複雑になったのは、1等車の転車を行うのに、貨物線を支障しないように配慮したためだ。

 構内の入れ換え作業が多くなりそうなので、このユーフィには専用の制御盤を作った方がいいな。ユーフィの駅構内の分岐だけで東側は4つだが、西側は機回り線の分を含めると18。さらにシザースクロッシングを挿入予定だからさらに複雑になる。………………2番ホームの先端に信号扱所的な場所を作るか。じゃないとCTCの作業量が多くなってしまうからな。


「と言うことで、これから駅設備の建設に入る。まず、プラットホームを作る。ホームは長さ200m、幅10m、高さ120cmで作ってくれ、ただ、2面のホーム終端部はつなげるので、20mほどの幅を用意してくれ。」


 俺はそう言って、建設場所の指定を始める。


「ああ、ホームとホームの間は12m空けておいてくれ。そこにもレールを引いて列車が3本入るようにするからな。」


 土魔法を駆使すれば、ホームを作るのも1時間で済む。さすが魔法がある世界だ。


※さすがに、1時間で作るにはチートが必要です。


 ホームの下にも待避空間を作っておき、万が一ホームから転落したとき逃げ込めるようにしておく。


「じゃあ線路を引いていこう。大工の皆さんはゆっくりでいいんで、駅本屋の方をお願いします。」


 駅本屋は貴賓室を備えた豪華なものにする。基本的にターミナル級の駅には貴賓室をつけることをデフォルトにしておく。

 俺は駅を大工さんたちに任せ、保線員を連れて分岐器の設置のしかたを見せていく。


「この分岐器は、このロッド部分を動かすことで分岐を変えるんだ。」


 稼働部を作りながら解説していく。


「一応、分岐の規格があるんだが、ここにあるものは基本同じものを使うので、後で教えよう。」


 さすがに何十種類もある分岐の規格を説明していたら、時間が足らない。


「これが分岐の転轍装置。ここはそこに信号扱所を作ってそこで制御するようにするからいいけど、他の場所はいざという時に動かせるよう手動でも動かせるようにするね。」


 意外と最後は人力の方がいい場合があるからな。


「これがここに場内信号機を設置する。下に番線を入れて、進入する番線を確認できるようになっている。ここは信号扱所と連動させるから、そっちで制御かな~。って、こっちは駅員の仕事だから保線員には関係ないんだけど。」


 そう言いつつ配線を終わらせていった。


挿絵(By みてみん)


「つぎは、ホームに屋根を付けて、信号扱所の建物を作るか。」


 信号扱所は完全に思い付きなんで、大工に頼んでない。他の保線員に分岐以外の線路を取り付けている間に作っておく。


「とりあえず、少し高くして見やすくして……っと。」


 チートを遺憾なく発揮し信号扱所を作り上げる大和。


「コントロールパネルは将来、複線化したときのために複線の予定場所も付け加えれるように準備しておくか。」


 そう呟きながら信号扱所の中を作っていく。



 その後、ホーム側に出発信号機を設置し、それぞれ信号扱所と車掌の立ち位置にリンクさせる。そして、転車台を用意する。将来的に蒸気機関車を転車することを想定して、重量に耐えれるものを作った。他にも停止位置目標や車止め標識を作っていく。


「ま、こんなところかな。後は開業までに駅員を養成していかなくちゃな。」


 まだまだ、道半ばだ。




 俺は、半月ほどかけて、保線員の指導、乗務員の指導、駅員の指導を行っていった。もちろん、試作車を持っていっての実車訓練だ。

 連結の取り扱いも教えた。手旗を使って誘導し、連結をする。まあ、開業までに全員覚えてくれたらいいさ。開業時のハプニングは想定内だ。

転車台:車両の前後を入れ換えたり、別の線に転線させるために車両を回転させる台。


シザースクロッシング:両渡り線、ダブルクロッシングとも。上下線の間にある渡り線で、両方向に転線できるもの。


片開き分岐器:直線から分岐していく分岐器


信号扱所:信号や分岐器を操作するために建てられた建物、または場所。現在は大部分が運転指令所に取って代わられた。

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