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鉄道マニアが異世界で鉄道会社を起業する。  作者: 中城セイ
第1章 鉄道開業の許可を取ろう
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第5話 鉄と鉄道

「あー、まず、何から始めるのがいいかな?」

「ぶっちゃけ冒険者でも魔道具師でも鍛冶師でもできますよ。さすがに商人をやるには資金がないでしょうが……。それはともかく、よくわからない職業(ジョブ)の“テツ”ってなんでしょう?」


 あー確かに、鉄道そのものがなかったら鉄って概念もないだろうし。


「テツとは鉄道好きの略称みたいなものだな。ジャンルによってなんとか鉄と言ったりする。乗り鉄や撮り鉄、収集鉄等がある。俺はデータ収集が趣味なんで、○○鉄に入んないんだが……。」

「あー、やっぱりテツドウ?の職業(ジョブ)なんですね。ところで、テツドウってなんなんですか?」

「んーそうだなー……。」


 鉄道がない世界でどう説明しよう……


「まー、簡単に言えば交通機関だね。たぶん馬車くらいならあると思うけど……。」

「確かに馬車はありますね。」

「その馬車の発展系ですね。決められたルートしか走れないけど、移動速度はーどれっくらいになるだろ……時速80キロとか言ってもわからないだろうし……、馬車ってどれっくらいのスピードだ?いや、徒歩のスピードの方がいいのか?」

「どうしました?」

「……速度の差がわからない。」

「おいっ!」


 ツッコまれた。


「いやぁ、鉄なんで、列車の速度は知ってるんだけど、馬車とか徒歩の速度は知らないんだよねぇ。まぁマラソン(42.195㎞)が2時間だから徒歩を5分の1に考えると1時間で4キロくらいかな……だとするならば、おおよそ歩く速度の20倍の速さで移動できるってとこかな。」

「なるほど……って、ええっ!そんな速さって無理でしょう?」

「まぁ条件が整っていたらの話だけどね。あとは、一度に運べる量は、馬車って何人乗り?いや、こっちでおおよその人数を言えばいいのか。通勤型だと定員は一両あたり120~130人位だけど、基本長距離運用が中心になるだろうから、座席定員で考えて1両あたり80人位かな。」

「かなり多いですね。それだけで――」

「――が、()()()()()の編成になるかな。」

「――――――――はぁっ!?……え、へんせいって言うのは……?」

「うん、一度につなげて走らせる単位っていった方が分かりやすいかな?」

「――――ということは、80にんが10りょうではっぴゃくにん……」

「以上になるね。13両をこえたら1000人超えるけど……。ああ、あと貨物列車だったら――――馬車の大きさによって変わるけど、馬車の容量が軽トラサイズなら5倍位かな。それが15両くらい繋げられる。――――って、おーいオルガさーん。」


 オルガさんは、放心しているようだ。

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