第27話 顔合わせ
翌日、首領をつれた俺は、女性陣と合流する。
「いやぁ、まさかこんな綺麗所が揃ってるなんて、やりますねぇ旦那。」
「お前はちょっと黙っとれ。」
首領の後頭部をはたく。
「いってえなぁ。」
「お前、連行されてることを忘れてないか?」
「へぇ、すいやせん。」
まあ、確かに美人揃いではあるが……、やっぱハーレムっぽい。
「さて、これが首領だ。悪人だが、これ以上の悪人を捕らえるために連れていかねばならない。まあ、この通りきっちり拘束してるから悪さをしないはずだ。」
「あのぉ、あっしがトイレに行く場合は――――。」
「腰縄と首縄で行っといで。蔦を切ったら即絞めるから気を付けろよ。」
「お、おう。分かりやした。」
しかし、こいつの三下化が全然止まらんな。
「とりあえず、全員の紹介だな。この娘がピクシーのミューで、こっちの娘がアルラウネのリーフな。」
「よろしく。」
「おおー。」
女性陣の視線が痛い。だって仕方ないじゃないか、召喚したら女の子だったんだから。
「で、彼女たちが冒険者パーティ青薔薇のウリアさんとユリスさんとフィンさん。」
「「「よろしく。」」」
三人が頭を下げる。
「で、この人が護衛対象で冒険者ギルドの受付嬢のオルガさん。」
「よろしくね。」
オルガさんが頭を下げる。
「で、彼女が鍛冶師のリンちゃん。」
「旦那の嫁だ。」
「まだ嫁にしてないからね!!」
平常運転だった。
「あっしの名は――――。」
「首領な、以上のメンバーで王都に向かう。と言っても、俺は道を知らないから案内してもらうわけだけどね。質問は?」
「何日くらいかかるの?」
ミューが聞いてきた。
「質問は手を挙げてからな。何日かかるかは、知らん。青薔薇の皆さんに聞いてくれ。」
「はいはい、三日を予定してるよ。」
ウリアさんが答える。
「途中で宿とかに泊まるんでやんすか?」
「知らん。」
「一応女性ばかりなんで町なら宿泊のするよ。」
ウリアさんが答える。
「ま、その場合でもお前は野宿な。」
「ひでぇ。」
「安心しろ、俺も一緒に野宿してやるから。他には?」
「はい。」
「はいリンちゃん。」
「馬車は?」
「ウリアさん?」
「まぁ、状況から考えて乗り合い馬車は極力使わない予定だ。」
「まあ、疲れたらルナに乗せてあげるよ。」
「ん♪」
まあ、あんなでかい犬――――じゃなくて狼のフェンリルに乗る機会なんてそうそうないからな。
「質問はもう無いな。――――じゃあ行こう。」




