第24話 召喚×60
「さて、今後の方針だが、ぶっちゃけるとない!」
「「「おい!!」」」
おお、ツッコミが重なった。
「正しくはやることは決まってるが結果がどうなるかわからんので流動的にならざるおえん。最悪全員縛り首になってもおかしくない。まあできる限りのことをして領主とギルマスに罪を押し付ける予定ではある。」
「で、どうするんだ?」
「まず、2手に別れる。一方は王都に向かい告発する、もう一方はここに残りギルマスと領主を誤魔化し、引き付けておく。まあ、裏切らないようにさせてもらうがな。」
「ぐ、具体的には?」
残る方に入る盗賊から質問が入る。
「それは、ピクシーの一団にここを管理してもらう。」
「ぴ、ピクシーですか?」
「うん、ピクシー。ミュー、喚んで来てくれるピクシーはどれくらいいる?」
「ん、60くらいかな?」
「じゃあ、喚ぶけど、説明よろしく。」
「任せて!」
「では、《サモン》ピクシーズ」
地面に魔方陣が現れ、ピクシーの一団が現れる。
「我らを呼び出したのは、おぬ「シータ、よく来たわね。」
前口上の途中でミューに遮られてしまったピクシー。
「おお、ミュー様ではありませんか。どうして此方に?」
「私も彼の召喚術で来たの。ヤマト様なら我々を導いてくださるかもしれないわ。」
「ですが。」
「彼の横にいるの、わかる?」
「は?」
シータと呼ばれたピクシーが、俺のとなりを見る。そこには話がまとまるまで時間がかかるだろうなあと思い、わしわしと俺に撫でられている大きな狼がいた。
「ふぇ、ふぇ、ふぇ、フェンリルーーーーー!!」
「うん、そうよ。」
なでなで。
「しかもなでなでされてるーーーー。」
「うん、そうね……。」
「わっふ。」
「しかも、気持ち良さそうだっ!!」
「なんで、撫でてるの?」
「あー、時間がかかりそうだったから?」
「……そうね。と、とりあえず、フェンリルすら愛玩動物になるこの人なら色々何とかしてくれるはずよ。」
「ま、まあ、確かにそうですね。」
ミューはシータに顔を寄せ。
「ヤマト様の仕事を請け負えば、我々の頼みも聞いてくれるんじゃないかと。」
「……確かに、フェンリルを従える御方ならば――――。」
「そういう話は俺のいないところでするべきだと思うな。」
「「!!」」
二人がゆっくり後ろを向くと。そこには俺がいた。
「「え~~と。」」
二人とも視線を外す。
「まあ、俺にできる範囲なら頼みを聞いてみるのを考えてもいいよ。」
「「おおーーーーーっ」」
「さて、請け負ってくれるのか?」
「ええ、当然請け負いましょう。」
そこで俺は苦笑いをする。
「内容も聞かずに受けるのか?」
「…………あっ。」
「ま、話を聞いてからダメって言ってもいいよ。」
「……すみません。」
「じゃあ、仕事内容な。――――」
これからの予定と、やってもらいたいことを伝える。
「なるほど、かなり重要な仕事ですね。」
「で、頼めるか?」
「お任せください。任期は如何程に?」
「流動的だな。王都までの移動、ギルドでの立ち回り、派遣準備と、ここまでの移動。特に移動以外は時間が読めない。だから、”帰ってくるまで”としか言いようがないんだ。」
ピクシーたちは頭を下げ、
「なるほど、では、我らピクシー60名、あなたが帰るまでこの任務完遂しましょう。」
「よろしく頼む。」
そう言うと、俺は盗賊団の頭目をつれて、セルウォリスの町に向かった。




