第22話 side:盗賊団
「な、何が起こってやがる……。」
冒険者どもが来たとしてもこの人数、どうにもならないはず。騎士が来たなら、やつらは隠密行動ができないはずだし……。
一陣の風と共に盗賊が倒されていく、と、同時に高速で蔦に拘束されていく。
「に、逃げろっ」
「逃がさないよ。」
高速で回り込まれる。
「ちっ、こっちはダメだ、反対側に……。」
逃げようとした先に、でかい狼がいた。その狼も尻尾を振りながら盗賊たちも吹っ飛ばしていく。
「なんだよ~。俺たちが何をしたって言うんだよ~。」
泣き言を言いながら逃げる盗賊たち。
次々に叩き潰され、捕縛されていく盗賊たち。武器も当たらず、矢すら回避して向かってくる人物、
いや、人形をした何かが蹂躙していった。
「おい、なに騒いでやがる。」
村一番の大きな家から柄の悪い男が出てくる。
「お頭、なんか変なやつが来て、次々に部下どもを捕まえていってるんでさぁ。」
「…………は?」
目の前で起こってる蹂躙劇にしばらくフリーズする頭目。
「おい、騎士団のやつらか?」
「いえ、違うと……。」
「じゃあ冒険者か。こんな化物級の冒険者が来ているって聞いてないぞ。」
「どうしやす?お頭。」
「取り敢えず逃げるべきだな。あんなの相手になんかしてられるか!」
「分かりやした。」
頭目の指示に逃げ出すことになった盗賊団だったが……。




