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鉄道マニアが異世界で鉄道会社を起業する。  作者: 中城セイ
第1章 鉄道開業の許可を取ろう
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第21話 召喚

 ルナの背中に乗ってブロームの村に向かう。さすがフェンリル、1時間もかからなかったよ。村から少し離れた場所に陣取り、潜入できるモンスターを召喚する。透明になるモンスターか、それとも目立たないモンスターか……。魔物知識だと、透明になるのならピクシーやフェアリー。目立たないならアルラウネなどに植物系で知能があるやつがいいのか――――。よし、ピクシーにしよう。


「《サモン》ピクシー。」


 召喚陣が展開され、1体のモンスターが召喚される。体長15㎝くらいの羽が生えた女の子だ。


「あんたが召喚者?」

「ああ、そうだ。」

「ふーん、なかなかつよ……。」


 ピクシーの視線が少し左に向いたと思ったら、フリーズした。取り敢えずそっちを向いてみる。


「ハッハッハッハッハッ。」


 うん、ルナがお座りしているだけだな――――って、これか。なんとなくルナをなでなでする。


「くぅーん。」


 気持ち良さそうだな~。


「そ、そのフェンリルって、て、て、手懐けてるの?」


 青い顔したピクシーが聞いてきた。


「ああ、ルナって言うんだ。可愛いだろ。」


 また、しばらくフリーズしたと思ったら、ものすごい勢いで土下座をした。この世界にも土下座ってあるんだ……。日本人が教えたのか?


「わ、わ、私をあなた様の奴隷にしてください!」

「奴隷ってなんだよ!」

「え、私をそのフェンリルに食べさせるために喚んだんじゃ……。」

「いや、仕事を頼みたいんだが……。」

「…………。」

「…………。」


 見つめ合う二人。


「……あの。」

「なんだ?」

「そのフェンリルは?」

「ああ、練習を兼ねて召喚したときに現れたんで、従魔になった。」

「……は?」


 ピクシーは、ポカンとした顔になった。ま、そうなるわな。


「えーと、そのフェンリルを従えたの?」

「うん。」

「ど、どうやって?」

「んー、こう、力を入れて構えたら、実力差を感じて……かな?」


 実際に構えをとる。


「おおー、確かに強そう。」

「強そうまでかよ。」


 ピクシーは慌てて手を振って。


「いやいや、私たちじゃ弱すぎてあまりにも強すぎると差がわからないんですよ。」

「なるほど?」

「ええ。ただ、フェンリルを従えられるほどの強者だというのはわかるわ。ぜひ、私の一族を配下に入れてもらいたい。」

「うーん。必要なときだけ呼ぶってことでどう?」

「それでいいわ。」

「それじゃあ、一仕事を頼む。この先に村があって、そこにいる盗賊の数と配置を調べてきてほしい。頭目の場所もわかればなおよし。」

「おーけー。私たちピクシーにとってオチャノコサイサイよ。」


 そんな言い回しまで日本人が教えたんだろうなぁ。


「じゃあ頼む……って、君の名前は?」

「…………あ、言ってなかった?」

「うん、召喚から土下座からの奴隷志願からポカンで配下入りからのお茶の子さいさいだったからな~。」

「あー、ほんとだ、名前言ってない。私はミュー。一応族長の娘よ。」

「そうか、俺は大和……って、族長!?」

「ま、その話は後でね、まずは仕事をしなきゃ。行ってくるね。」

「あ、ああ、よろしく……。」


 族長の娘召喚しちゃったよ。


「さて、規模が大きいと言ってたから捕らえておくためになにかロープ状のもので繋げるような召喚獣がいればいいんだよな~。」


 ミューを見送った後、もう一体召喚するべく何がいいか考える。というか、ロープ状=蔦=植物系モンスターだな。魔物知識で検索。精霊ドライアドか、植物モンスターのアルラウネがいるなぁ。精霊はちょっとスキルと合わないからアルラウネかな。


「《サモン》アルラウネ」


 再び召喚陣が現れ、そこから8歳ぐらいの少女が出てきた。…………少女ぉお!


「おおー、みたことないひとー。」

「うん、えーと。アルラウネだよね?」

「うん、そーだよ。」

「そうか……。じゃあ、頼みたいことがあるんだけどいいかな?」

「いいよー。」


 うん、いい子だなあ。


「じゃあ、この後、悪い人たちを捕まえるから、悪い人たちをぐるぐる巻きにしてくれるかな?」

「わかったー。」

「じゃあ、君の名前は?」

「アルラウネー。」

「他のアルラウネと区別付かないから、名前を付けてもいいかな?」

「おーなまえー。」

「じゃあ、リーフでどうかな?」

「りーふ、りーふ、なまえはりーふ。」


 おお、俺の周りを回りながら小躍りして喜んでくれてる。


「じゃあ、もう暫くしたら偵察に行った仲間がいるから、帰ってきたら早速行こう。」

「おーけー。」

「ルナ、リーフを背中に乗せてついてきてくれ。」


 ルナがこくんと頷く。


「さて、ミューを待つか。」


 ゆっくり、ピクシーのミューが帰ってくるのを待つ。



 30分ほど待つとミューが帰ってきた。


「ただいまーってなんか増えてる。」

「ああ、この子はアルラウネのリーフ。捕縛するのに喚んでみた。」

「ああ、なるほど。じゃあ、敵の数と配置を伝えるわ。まず数は83人。頭目は村長の家に居座っているわ。村人は一ヵ所に閉じ込められているわ。」

「ふむ、数が想定より多いな、まあ、なんとかできる範囲だろ。」

「できるんだ!」

「一応チートらしいから、イケるだろ。知らんけど。」

「じゃあ、私たちの役目は倒した盗賊団員の捕縛かな?」

「ああ、その予定だ。」


 ルナの首を撫でながら答える。


「じゃあ、行くか。ルナも倒せそうなら倒してもいいんだよ。」

「私は上から監視することにするわ。」

「りーふはつかまえるー。」

「ああ、二人とも頼むぞ。」


 さあ、狩りの時間だ!

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