第18話 武器屋2
「で、実際の打ち方なんだが、実は元の世界では鍛冶やったことないからなぁ。」
「えっ?」
まあ、そう言うわな。
「刀鍛冶の技能レベルが10あってな、それ頼りなんだよ。」
「あ……、なら見て学ぶ。」
「頼むな。」
と言いながら錬金魔法で鉄鉱石から必要な金属を産み出し、刀を打っていく。
「金属は?」
「鉄を使う。」
トンテンカンジューと刀が出来上がる。
「あ、そういえば、最初に打った包丁――――料理用ナイフな、あれはステンレスって言う他の金属を使っていて、そいつは錆びにくい特性があるんだ。」
「なるほど。」
「で、軽くて丈夫で錆びにくいから鉄道車両によく使われる。」
「ん。」
「でだ、それでも鋼より柔らかい金属だから強度を保つために、補強材を使って強度を担保するんだ。」
「ん?」
「それでも、全鋼車に比べて軽く、木造車に比べて丈夫だからかなり普及しているんだよ。」
「お、おう。」
「軽いとそれだけで消費エネルギーが少なくなって、低燃費に繋がったり、速度もある程度早くなるんだ。」
「……。」
「それでも、事故の時には全鋼車の方が頑丈でな――――。」
おもいっきり鉄道方向に脱線していた。
うち終わった刀を手に軽く素振りをしてみる。
「うん、なかなかいいな。」
「よかった。」
「ふむ、ホウチョウ?でも思ったが、断つためではなく切るに特化した刀だな。」
「ああ、日本刀って言うようになっている。まあ、昔はこれしかなかったから、単に刀って言ったら日本刀を指してたんだ。」
「にほん?が生まれた土地の名か。」
「国なんだが、島国で侵略もほとんど無かったから独自進化が多いんだ。」
「そうか、武器の進化は?」
「ああ、なぜ武器の進化が起きたのかってこと?島国の中での勢力争いは度々起きていたんだ。武力を使ったものも含めて。ここしばらくは無いから、平和なんだけど……。」
そう言いながら刀を鞘に納めていると。
「ほう、出来たんだね。」
「あ、ウリアさん。」
ウリアさんが宿を決めて戻ってきていた。
「誰?ライバル?」
「ん?……ああ、俺がこの世界に来たときにお世話になったウリアさんだ。(小声で)実は、彼女のパーティは”目標”は知らない。」
「他は?」
「ん?……ああ、彼女のパーティはあと2人いるよ。」
「ん。」
「よく意味が通じるな……。ところで彼女は?」
呆れた顔してウリアさんが言う。
「リン。」
「へ?」
「ああ、彼女はここの娘さんでリンって言うんだ。」
「ああ、そうなんだ。」
「ん、嫁。」
「まだだからね。まだ認めてないからね。」
「いずれなる。」
「なるかわからないからね。」
「なんと言うか……、押し掛け女房?」
ウリアさんはにやにやした顔して言った。
「んな分けないよ~。」
「で、彼女も付いていくのか?」
「まあ、一応その予定。」
「よろしく。」
「じゃあ、俺は宿に行くな。」
とりあえず宿に行ってこれからの予定を組み上げよう。
鉄道で脱線しちゃ事故だけど、話は脱線しやすい(笑)
全鋼車と木造車:車体(人や荷物を載せる部分)の材質が初期は木で作っていた。今は鉄、ステンレス、アルミが主に使われている。




