第15話 武器屋
「ここが、この町唯一の武器屋です。」
「へぇ、ここが武器屋か~。」
「ん?武器屋に行ったことないのか?」
ウリアさんは興味深そうに聞いてくる。
「ああ、俺のいた世界……というか、住んでた国は、基本平和だったもんだから、武器とか持つ必要がなかったんだ。モンスターも居ないしな。」
「ふーん、じゃあ有事の時はどうするんだ?」
「一応、自え――軍隊みたいなのはあって、武器の使用が条件付きで認められてるんだ。あとは警察――はこっちだと何になるんだろう?町で犯罪者とか捕まえる人。この人たちも条件付きでの使用だね。あ、武器の所持じゃなく国からの貸与って形になるけどね。」
「武器を扱うのは専門の人だけってことか。」
「まあ、突っ込まないで貰えると助かる。そっち方面はそこまで詳しくないんだ。」
「そうか。では、中に入ろう。」
かららんという音がして、扉を開けると、「いらっしゃいませ」と女性の声が聞こえる。
「すみません、武器を見せてもらいますね。」
店番をしているのは少女のようだ。だが、耳が少し尖っているようだ。ひょっとして、ドワーフ?
「なにジロジロ見てるんですか。」
おっと、ちょっと見すぎたか。
「すまない、田舎から出てきたので、見たことのない種族だなぁと思って、つい、見てしまった。」
「ああ、そうだったんだ。私の種族はドワーフです。」
「そうなのか。あ、武器見ますね。」
とりあえず自分の技能にある2つの武器系、刀と杖を見てみる。――――刀無いなあ……。
「売っているものはここにあるものだけですか?」
「ええ、そうね。まあオーダーメイドで作るなら別だけど。」
「そうなんですね。オーダーメイドならどこかに発注をかけてですか?」
「ああ、店の裏が鍛冶場になってるの。そこで主人と娘が打ってるわ。」
そういえば、俺の技能に刀鍛冶があったな。あと、錬金魔法は、”魔法知識”によると、物質から金属を取り出す魔法のようだな。うまく使えばなんとかなるかも。ただ、”親方”が頑固だと難しいかも。
「実は、愛用していた武器は刀でして、この町に来る前にアシッドスライムと遭遇してしまい、刀を溶かされてしまったのです。路銀も心許ないので、鍛冶場をお借りできないでしょうか?」
「へー。あなた鍛冶師だったのね。どれくらい打てるの?」
「それなりですかね。」
「ちょっと待って、主人に聞いてみるわ。」
女将さんは裏へと向かっていった。
「召喚と鍛冶って、君は何者なんだい…………って異世界人か。」
「なんか技能が一杯あったんだよ。オルガさんがチートだって言うくらいにな。」
「なるほど、あのギルマスじゃ変にお金をむしり取られかねないね。」
「だろう。」




