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第1話 新線建設

第2部開始です。

 マルサロア鉄道開業から半月。俺たちはナンユウゲキ駅に降り立った。


「まさか早急に開通させないといけない場所ができるとはな。」


 ウェルミュ絡みでどうしても開業させなければならない路線ができてしまったので、取り急ぎナンユウゲキまで来ることになった。ナンユウゲキから隣の謎のクレーターにある町サイユウゲキから王都方面のルートが滞ってしまっているからだ。まあ、原因はウェルミュなんだが……。


「おおヤマト様、本日はどのようなご用で?」


 俺たち一行はナンユウゲキの冒険者ギルドに来た。ここの領主は別の町に住んでおり、ギルドマスターが町長もいないこの町の代表みたいなものになっている。


「新線建設の件で来ました。ここから西へ先に作らなくてはならなくなりまして。」

「ああ、そういうことですか。では、町長代行を紹介しましょう。」


 おっと、ここの領主は目敏いな。ここが要衝になることを予想している。


「あ、いつから代行が?」

「3日前です。将来的には領都をこっちに移すかもって言ってますね。」


 なるほどねぇ。ただ、予定だと領都に延びる予定なんだけどな。


「ま、当面は放置かな。まずは早急にやんなきゃいけないことあるし。まずはその領主代行に会わせてもらおう。」


 俺たちはギルマスの先導で代官所に向かった。




「これは、ヤマト様。ようこそいらっしゃいました。町長代行のネレーミュショルフィアドットシューミングロともうします。ネレーとお呼びください。」


 代官所代わりの宿屋の一室で俺は町長代行と顔を合わす。エルフの女性だった。


「新庄大和です。よろしくお願いします。」

「ヤマト様のおかげでこのナンユウゲキが発展して嬉しい限りです。それでお話とは?」

「ええ、まず一つ目にこの後2~3ヶ月を目標にサイユウゲキまで延伸します。それと同時を目指して、メリカズフォス領の領都メリカズフォスまでを延伸します。」

「おお、それは我がメリカズフォス領としては助かりますね。」


 喜ぶ領主代行。


「ただし、何かあった場合別ルートでの建設になることもあり得ます。ウェルミュの事を知ってるでしょう?」


 笑顔が固まる領主代行。


「わ、わかります。我が領では粛々と受け入れることにするようメリカズフォス領主にも伝えておきます。」

「お願いしますね。」


 やっぱ、ウェルミュの一件がスムーズに建設を進めるのに一役買ってるな。


「次に、鉄道建設においてなんですが、希望があれば出きるならば聞きますよ。」

「えっ?でも、ウェルミュでは……。」


 ああ、ウェルミュの件が誤解されて伝わってるな。


「ウェルミュは自分の希望を叶えようと真っ先に賄賂を出してきたからこちらから拒絶させて貰いました。ですが、住民の希望を聞かずに作っても不便じゃ使わないですよね?なら、より良い鉄道建設のため話し合いたいのが俺の考えです。」

「……そうでしたか。てっきり線路を引いて貰おうとして怒らせたのかと。」

「金で作らせようとしたからですよ。まあ、希望を聞いても地形的に作れない場合もありますから、必ず作るわけじゃないですけど。」

「そうですか、じゃあ一つだけ。今、ナンユウゲキでは町の南に踏み切りがあるんですが、実は南の道を行く馬車がかなり増えて、逆に北に行く道に交通量が激減してしまい、可能なら踏み切りをなくして貰いたいんですが……。」


 たしかに、今ここには駅を出てすぐに踏み切りがあるが、交通量が激増して町に入る検問待ちと踏み切り待ちが重なって、大変なことになっている。この先複線化すると下手したら開かずの踏み切りになるよな。


「でも、なんで北への道が交通量激減しているんだ?」

「ああ、それは、ウェルミュの領主が領地から出ていくモノに関税をかけているので、ウェルミュ方面を通過する流通がほとんど無いからですよ。今はウェルミュの西にある町との移動は現在は一旦海岸沿いの海街道を通っていますからね。で、ボレストとベルドリの間で海街道を行く流れと重なってボトルネックになってしまってます。その先はこのナンユウゲキを目指すかハーコンを目指すかで分かれるので問題ないんですが……。」

「あー、そう言うことか。じゃあ、北への移動は……。」

「ええ、ウェルミュの関税が下がらない限り増えませんね。それ以前にウェルミュに行く意味が薄くなってますし。」


 だったら、思いきって移設するか。


「じゃあ、駅が開業して半月しか経ってませんが、駅の移設を前提に考えましょう。」


 ここでもハーコンのように貨物用の馬車を町の中を大量に走らないようにしなきゃな。

2月22日の活動報告に書いた通り、ストックが切れるまで毎週月曜日に更新します。

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