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鉄道マニアが異世界で鉄道会社を起業する。  作者: 中城セイ
第1章 鉄道開業の許可を取ろう
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第10話 この世界の事

 焼肉定食をユリスが完食した後、この世界の情報をこの人達に聞いてみることにした。


「いくつか聞きたいことがあるんだが、いいですか?」

「ん?何だい。」

「異世界から来たんで、まずはこの世界の単位ですね。」


 単位は大事である。まず現代地球ですらメートル法とヤード法があり、さらに尺貫法もあったり、単位が違う例が多数ある。異世界なら当然違うだろう。それは鉄道を作る上で重要な部分である。なぜなら、列車運行図表(ダイヤグラム)軌間(ゲージ)を作るに当たって、単位の統一は不可欠であり、元からある単位を代入できれば伝えやすくなるためである。




この世界の1年は364日。1ヶ月は28日である。すなわち1年がちょうど13ヶ月になる。数年に1度、閏日が入るらしい。週の概念は国によって変わるらしい。

1日は24時間で太陽の南中を12時として計算するらしい。1時間は60分になる――――これは、たぶん地球から入ってきたものかな。

長さと重さの単位は……普通にメートル法だった。これもまた地球から――――。

お金の単位はジンで1ジン=銅貨1枚になる。貨幣は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の5種類あり、

白金貨1枚=金貨10000枚

金貨 1枚=銀貨1000枚

銀貨 1枚=銅貨100枚

銅貨 1枚=鉄貨10枚

になる。日本円との対比はしょうが焼き定食が銅貨5枚だったのでおおよそ銅貨1枚=100円くらいかな?




「とりあえず、この世界における最低限の知識は得れたと思います。」

「えっ、これだけでかい?」


 驚いた様子のウリアさん。


「ええ、残りは体験したり見たりして覚えるものですから。」

「例えばどういうものでしょうか?」


 冒険者証(木製(ウッドランク))を持ってきてくれたオルガさんが聞いてきた。


「まず、一つは魔法です。これは体験――と言うか“習う”ものですよね。口頭で聞いて理解できるものじゃない。二つ目は動植物です。これは必要に応じて資料を見るものです。今聞かなくてはならないものではありません。あとは、国についてですが、ぶっちゃけ一般常識以外で『これ』をしたら犯罪だよっていうこと以外は知らなくて問題ないですね。なぜなら庶民は誰が国王であっても会う機会はないですし、会うことになったときにでも覚えればいいですよ。」

「冒険者の決まりとかルールとかは……?」

「この後、オルガさんから説明があるでしょ。ギルド受付の仕事として。」

「冒険のコツとかは……?」

「簡単な採取依頼からこなす予定です。採取場所と危険がわかっていれば対処できます。それは資料を読めばいいでしょう。討伐依頼もまずは簡単なものからですね。上位ランクの受け方とかはランクアップの時に説明されるでしょうし、周囲にどんなモンスターがいるかは資料を見ればいいだけです。」

「じゃ、じゃあ、後で魔法の使い方を教えるよ。」

「ああ、それはありがたいですね。では後程教えてください。」

「しかし……、異世界に飛ばされたっていうのに落ち着いてるね。」


 ウリアさんが感心した様子で聞いてきた。


「ああ、それはこっちの世界では異世界転移もののラノベが結構あったりするんで。そして、帰れないのがかなりの確率であったりする。だから、帰れたらラッキーって感じですね。」


 そりゃあ、なろうとかカクヨムとか読むとね。


「――――かなり達観してますね……。」


 オルガさんの呟きにみんな頷いていた。


 そして食事の後、オルガさんから冒険者証と冒険者ギルドの説明が行われた。依頼は依頼ボードに貼ってあるのでそれを受付に渡すと依頼が受けられるだとか、魔物の素材や採取した植物とかも受付まで来てもらい、その後、解体場で査定される。都会の大きなギルドなら受付が目的別になっている――――ここは辺境なので――――など、冒険者に必要なことを教えてもらった。


列車運行図表(ダイヤグラム):鉄道の運行の基本となる表。横軸に時間、縦軸に駅(分岐)を配置したグラフ状のもの。時刻表を作る元になる。


軌間(ゲージ)。レールの幅。狭軌や広軌など、いくつかの種類がある。

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