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第33話 1番列車

祝・日本鉄道開業150周年


本日投稿5本。

3本目

 7時前、1番列車に乗車した俺は今か今かと待っていた。社長であるものの、乗客として久しぶりに鉄道に乗車する。最後に客として乗ったのは、この世界に飛ばされる直前だったからな――――――俺って、どこまで乗ってたんだろう?たぶん高槻は過ぎたと思うんだけど……。


『まもなく、ハーコン行き1番列車発車します。閉まるドアにご注意ください。ドア、閉まります。』


 車掌のアナウンスが流れる。うんうん、やっぱりこれがないと。


「いよいよですね、ヤマト様。」


 そうメフィが声をかけてきた。この1号車は乗客がVIP過ぎて乗車定員の半分以下しか乗ってないので、「自由席でいいよ。」と社長権限で許可したら、横に座ってきた。おいていかれたお父さんの国王陛下がちょっと涙目だよ。


「そうだね、ちゃんと指導したから安全運行ができるはず。ま、今日は俺も乗客だから楽しみにしてる。」


 久しぶりの乗客としての乗車にワクワクする俺。そうこうしているうちに扉が閉まり、パーンと警笛がなる。さすがに一番うまい運転士に任せたから、スムーズに列車は走り出した。

 タタンタタンと刻む車輪の音が心地いい。俺、列車に乗れたんだなぁとしみじみ思う。

 各駅の5分間もうけた運転停車中に簡単な式典を行いながら、列車は一路ハーコンに向かう。


『まもなく、ハーコン、ハーコン、終点です。お忘れもののないよう、気を付けてお降りください。この列車は、到着後車庫に入ります。復路は6番線より9時の発車となります。』


 ハーコンの手前で車掌のアナウンスが聞こえた。そろそろ到着だ。


『なお、この列車到着時に1番列車到着式典が行われます。到着後、降車時に記念品をお渡ししますので、必ずお受け取りください。』


 記念品は1番列車乗車証明書と5㎜の幅に切ったレールを額に入れたものだ。シリアルナンバーがふられており、1号車に乗車している人から順に1~1300番の記念品が渡される。

 列車は減速していき、ハーコン駅1番線に到着した。



 列車がハーコン駅に入線し停車するのに合わせ、ホームに設置されたくす玉が割られた。


『扉を開きます、ご注意ください。』


 各車両の扉の位置でマルサロア鉄道のスタッフが記念品を持って待っていた。国王陛下を始め全ての乗客に渡される。

 乗客が記念品を受けとりながら降車したあと、ホーム上では記念式典が始まった。


「これより1番列車到着記念式典を行います。まず、マルサロア鉄道社長新庄大和より挨拶です。」

「新庄大和です。本日、この世界初の鉄道が開業しました。1番列車にご乗車していただいたお客様には記念品をお渡ししています。1番列車乗車証明書と、レールを厚さ5㎜に切ったものをお渡ししております。これから鉄道をよろしくお願いします。」


 俺は簡単な挨拶で終わらせた。


「続きまして、1番列車乗務員に花束と勲章の授与になります。運転士および車掌は先頭車両付近まで来てください。」


 そう案内があり、乗務員の勲章授与が行われた。運転士と車掌4人だ。そして、5人は国王陛下より直接勲章を貰った。運転士の女性は元違法奴隷だった人で、半年前には想像できなかっただろう。




その後、1番列車は操車場で反転して9時発の王都行き特別列車として運行された。

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