表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/128

第32話 開業式典

祝・日本鉄道開業150周年


本日投稿5本。

2本目。

 まもなく6時になろうとしている。すでに駅には2000人以上の人がごった返していた。開業式典は1番ホーム上で行われる。すでに1番線に1番列車として運行するMF10-1が牽引する15両編成の列車が入線していた。資料映像として残すため、ピクシーたちに今日の式典の映像を撮ってもらっている。


「いよいよですね。」

「ああ、そうだな。長かったね。」


 アモリに答える。


 式次第は次のようになっている。

① 開業の挨拶 新庄大和

② 来賓の紹介と来賓代表挨拶 国王陛下

③ テープカット

 と、こんな感じにした。司会進行はアモリが行うことになった。



「では、これよりマルサロア鉄道の開業式典を始めます。まず始めにマルサロア鉄道社長、新庄大和より挨拶があります。」


 アモリの進行にそって俺は少しだけ高くなった台に立つ。そこにはマイクが設置されている。俺はマイクの前に立ち開業の挨拶をする。


「おはようございます。マルサロア鉄道社長の新庄大和です。本日はマルサロア鉄道開業式典にご参加いただきありがとうございます。俺がこの世界に飛ばされてきて1年も経たないうちに鉄道を開業できて、鉄道に乗ることができて、鉄道マニアとして感無量です。この世界に飛ばされてきた当初は数年かけて資金とコネを作り、鉄道を作るつもりでしたが、幸運にも素晴らしい人脈と莫大な報酬が手に入り、本日マルサロア鉄道は開業になりました。これからも路線網の拡大を予定しておりますが、第一歩としてこの世界初の鉄道を開業できたことを嬉しく思います。この事業を許可していただいた国王陛下、また開業に尽力してくれた社員のみんな、駅舎や客車を作っていただいた大工の皆さん、俺の召喚に応じてくれたみんなの協力に感謝をのべて挨拶とさせていただきます。みんなありがとう。」


 俺は頭を下げ、元の席に戻った。


「続きまして、来賓のご紹介をいたします。ドリュフェス王国国王ランドリフ=ウェルバー=ドリュフェス陛下。ドリュフェス王国王女で鉄道院総裁メフィリア=レミー=ドリュフェス殿下、宰相クレイズ=バーンズ閣下、内務卿フィアーネ=ミリーア=ペリデュスト閣下、軍務卿レイモンド=バレスタ=ウォーレン閣下、ドリュフェス王国王都商業ギルドギルドマスターゲオルグ=ゴルディア様、王都冒険者ギルドギルドマスターカイエン様。代表してランドリフ陛下にご挨拶をお願いします。」


 来賓の紹介にそれぞれ立ち上がり頭を下げる。そして国王陛下が来賓代表として挨拶を始めた。


「ドリュフェス王国国王、ランドリフだ。今日はこの記念すべきこの世界初の鉄道の開業式に参加できて嬉しく思う、と同時に彼、ヤマト殿の転移先をこの国へと選んでくれた神に感謝を。最初、ヤマト殿の話を聞いた時は娘を救ってくれた恩人程度にしか思っておらなんだ。身分を隠し会ったところ、彼の政治的能力が高く、また野心もないと思っておったのだが……。この鉄道の開業によって世界は大きく変わるだろう。その中心に彼がおり、平和をもたらすと確信しておる。彼の実力と鉄道の有用性からな。彼に敵対してはならない。だが、極端に恐れることもない。なぜなら彼は、”鉄道”しか考えぬ男だ。鉄道に関わるものではない限り受け入れる懐の深さも持っておる。彼と共に歩むのが最善であろう。……まあ、今日は鉄道が開業した記念すべき日だ、これ以上の演説は止めておこう。ヤマト殿、鉄道開業おめでとう。」


 国王陛下のスピーチに会場からは拍手が送られた。


「では、これより開業のテープカットを行います。今からお呼びする方は前へ来ていただくようお願いします。まず、ランドリフ陛下、メフィリア殿下、フィアーネ閣下、ゲオルグ様、弊社社長新庄大和。」


 テープカットのため5人の人物が呼ばれた。テープの前にならび、それぞれ鋏を受けとる。テープカットの仕方は事前に図解入りで説明している。準備が整ったのを見て、アモリが声をかけた。


「それではこれよりテープカットを行います。では……お願いします!」


 その声に合わせて5人がテープに鋏を入れる。それと同時に、上に設置したくす玉が割れ、『祝・マルサロア鉄道開業』と書かれた垂れ幕がくす玉の中から飛び出した。


「ありがとうございます。これにて開業式典を終わります。続きまして1番列車の運行準備に入ります。乗車券をお持ちのお客様は乗車券に書かれた車両へ移動をお願いします。乗車券を持っていないお見送りの方は列車に触れると危ないのでホーム上にある白線の内側までお下がりください。」



こうして、開業式典は終わり、1番列車の運行を待つばかりとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ