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竜に気に入られた乙女  作者: 相衣 律
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竜に愛された娘5

体の大きな竜が一吼えしたのだ。ましてたくさんの竜が態勢を変えた。子どもがビビるには充分である。そして怯えを隠すかのように、アスワル王子は更にハルワに向かって、「なぜ僕が吼えられるのだ!僕は王子なのに!」と怒りだしたのである。

スウリはどうすればよいのかわからない。

そこへ、ヒサキが帰ってきてくれた。


スウリはすぐにヒサキの機転で竜舎を出たのでその後どうヒサキがとりなしたのかはわからない。

ただ父から誰も罰は受けてないとだけ聞かされた。そして、安心した。


危機感を持ったのは父のウールである。

会話ができることを秘密にするだけでは駄目だった。竜に気に入られてることはその距離感で見る人にわかってしまう。

これ以上王宮近くに、たくさんの竜の近くにいるのはスウリが危険だと判断した。

王家よりも竜に近い存在だと目をつけられるかもしれない。

全ての竜と話せるとしったら都合の良いように王家、もしくは他国がスウリを使おうとするかもしれない。と。

竜と会話をしているかもしれないと妻にはこっそり話していた。

そして二人は、王宮勤めをやめ、竜のすみかからも遠く森の中に住むことを決断した。

絆の相手チッタは騎士団には申し訳ないが、連れていくしかない。きっとウールから離れないだろう。

決断してからのウールの行動は早かった。竜を扱える騎士なのでかなり理由をきかれ、引き止められもしたが、二週間後には、もう王都に3人とチッタの姿は無かった。

スウリ4歳秋のことである。


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