仔竜18
“ヒサキに内緒よ。“
「ハルワが内緒話って、私小さいながらにハルワは口が堅かったイメージがあるんだけれど。」
”これは、スウリにも知っていて欲しいから。”
私にも?なぜだろ?とスウリは疑問に思いながら続きを聞く。
“ヒサキね。王女様からアピールを受けてるのよ。”
「王女様から!?王女様って凄いじゃない。そんなのお受けしたら、威厳なんてすぐ周りから一目置かれるじゃない。」
“私が、ヒサキの相手として嫌なのよ。
ヒサキも。ヒサキは人の選り好みはしないけれど、得意なタイプではないと思うわ。”
「若いから?王女様確か第一王子のアスワル王子と双子だったから…20歳よね。」
“若さは良いのよ若さは。私はスウリが良いって思ってるし。性格が押せ押せなのよ。あんなの、伴侶にしてみなさい、姫の身分もあいまって対等ではいられないわ。”
「そうなのね。って何びっくり発言さらっと混ぜてるの!私が良いって…」
“ヒサキにも言ってあるわ。あなたがまだ王都にいた時から。”
「王都にって私4歳じゃない!」
“ヒサキはいつもさらっと流したり、笑ってたわ。
でも、こないだのスウリとの再会の場面。私、あのヒサキは心情変化があったと思うわ。
でもまあとにかくだから、若いからって理由でだけは断るなってヒサキに言ってたの。
それを理由にしたら、スウリを伴侶にしたくなったとき難癖つけられるからって。”
「えぇっ?!」
“スウリはヒサキがおじさんみたいになって嫌いになった?”
「いや、嫌うも何もそんなに話せてないし。」
“考えてみて”




