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プロローグ
初めてなのでどれだけ続けられるかわかりませんが。書きたくなったので…
ここはとある竜の守護を得た国。
他にも
獅子の守護を得た国。
フェニックスの守護を得た国。
蛇王の守護を得た国がある。
まるで、東洋と呼ばれる国の四方の守護のようだが、一つの国に1種族の守護でのみ成り立っている。そして、絶えず守護してくれるわけではなく、王や国との相性で守護が解けたり、再び結ばれたりしている。
竜の国はたまたま建国から守護がとけてはいないが、それは、王が竜の守護を受けるにふさわしくあろうと努力してきたこと、民が、竜騎士が、竜の守護があることに驕らず、たえず竜に尊敬と親しみの心をもって接したことが大きな根幹となっている。
もちろん、竜を従えようとか、肉や鱗を売ろうとかいう不届きものが出ないわけではない。竜の肉は竜が長生きなことから滋養が付くという噂で高値で買われ、鱗は硬さで武器の一部として、輝きで宝石とともにアクセサリーとして、加工しようとするものがいる。
しかし、そうした問題は竜の怒りが頂点に達するまでに、人間の手でしっかり調べ、捕まえ、裁いてきた。