第八十七話 チュートリアル リターンズ 『剣』編
『では、『剣』に関するチュートリアルを開始します』
待ってました。
なお、ピクシーさんは別の場所で『弓』のチュートリアルを受けるのだとか。『魔法』は一緒にです。
『ではまず、模擬戦を行います。度々補佐を致しますので、まずは思うがままに戦ってみてください』
音声さんの声を待ってましたと言わんばかりに、獣型や人型や虫型のモンスターが現れる。
………うーん。出しすぎじゃないですかね?
まあ、まずはこの木剣の詳細は………。
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銘:初心者の木剣
【Unviewable】
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なんで? いや、なんでです!?
閲覧できないって………。
『武器等の詳細な情報を見るのには、『鑑定』スキルが必要となります』
「それ、早く言ってくれませんかねぇ!?」
まあ今は使えればいいですけど。
俺は二、三回剣を振るう。
………まあ、もう少し重いほうがいいんですがね。
『GAAAAAAAAA!』
「おお、叫び声もすごいです」
俺に向かって突進してくる猪型のモンスター。
………まあ、全体的に黒いモヤがかかってますし、本当に姿が猪なモンスターなんですけど。
俺は攻撃の当たる直前に身を翻し突進を回避する。
そして──
「──」
『GYA!?』
おー、綺麗に決まりましたね。
その回転の勢いをそこままに背後に攻撃。
二重にライトエフェクトが弾けたような気がしましたが………気のせいではなさそうですね。
『背後からの攻撃には1.5%の補正が入ります。
またクリティカル発生率にも補正がはいります』
………俺、良くも悪くもLUK低いですからね!?
俺はもう一撃入れる。
少し抵抗されるような感覚。
素材になると同時に、その抵抗感もなくなり、思わずバランスを崩しそうになりました。
そして、大声をあげながらの二体目。
次は普通に回避して突進後の後ろを向いた猪さんに横から攻撃。
………後ろからだと蹴られそうで怖くないですか?
二体目を倒すと共に、目の前に映像が流れる。
これは………アーツですかね?
『では、次です。
この世界では『アーツ』と呼ばれる特殊な技があります。『剣』スキル保持者は『スラッシュ』というアーツをスキル習得時に獲得できます』
「ぜひとも使います!」
人型のモンスターが、二体同時に襲いかかってくる。
俺は少しの溜めをして、左から右へ横薙ぎに剣を振る。
その剣は、淡い白く輝き、剣の軌跡をなぞるように数瞬残る。
………やはり、β時代は『切断』に頼りすぎでしたねぇ。
まあ効率を考えれば仕方ないことではあったんですけども。
………二体、撃破です。
それと同時に、景色が草原から森の中に変化する。
『これから数体のモンスターが現れます。三体倒してください』
「ハードすぎませんかねぇ!?」
やりますけど! やらせていただきますけど!
俺は『感知』のスキルを発動させる。
………範囲、感覚的に数メートルくらいですかね。
まあ使えないのは想定の範囲内………ではないですけど、まあこんな時は『耳』を使わせていただきましょう。
──俺は目を閉じる。そして深呼吸をして、耳にだけに意識を向ける。
「──そこっ!」
俺は後ろに振り向いて跳ぶ。
茂みに入る直前で、俺はそのまま『スラッシュ』を放つ。
………一体撃破っと。
一体撃破したからか、わらわらと俺のいる場所に集まってくる人型の影モンスター。
………うん。やはりこれゴブリンですよね。
本当意地悪ですねぇ。
俺は右から現れたゴブリンの首に木剣を突き刺す。
もちろんこれじゃ死にませんよ。だから、俺は下に向かって『スラッシュ』を行う。
まあ抵抗が強いので、たぶん負けますけど。
──しかし予想とは異なり、刃はそのまま人を斬り、ポリゴン片となった。
『だいぶ慣れてきましたね。では、『剣』チュートリアルを終了とさせていただきます』
戦闘描写は苦手ですなぁ……そんな訳で、久々に手を出してみますかね、MMO系に。
何があるかなぁ……お勧めとかあったら知りたいです。by普段から音ゲーしかプレイしない作者。




