第八十五話 ステータス確認
『ではまず、習得したスキルについて説明していきます。ステータスを開いてください』
俺は自動音声の指示に従ってステータスを開く。
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名前:ショウ
年齢:16(4/21)
種族:妖狐
職業:
Lv1
HP:150/150 (+10)
MP:150/150 (+30)
STR:15 (+1)
VIT:15 (+1)
INT:15 (+3)
DEF:10 (+1)
MIND:10 (+1)
DEX:20 (+3)
AGI:50 (+8)
LUK:15 (+1)
スキル 3/5
《剣Lv1》《感知Lv1》《料理Lv1》
種族スキル
《獣の本能【妖狐】Lv1》《仙術Lv1》《変化Lv1》《妖術Lv1》《逢魔丑三つの宴Lv1》《【封】》
ユニークスキル
《陰陽師Lv1》
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そういえば俺、『陰陽師』でしたよね。
かつ『妖狐』。結構悪く思われがちですが………妖怪って悪いことしかしないわけではないんですよね。狐も鬼も善行には善行で返すわけですし。
まあ騙されたら騙し返してましたが………自業自得ですね。恩を仇で返す人間が一番怖いですね。
ただ、やっぱり妖怪で陰陽師というのも中々の違和感。彼の有名な安倍晴明の母親とされる葛の葉も陰陽師ではなかったはず。
『ではスキルの説明を開始します』
まずは《剣》。
このスキルは剣──短剣、片手剣、両手剣など、『斬属性』を持つ武器の攻撃力を上げるスキル。
あくまで武器の攻撃力を上げるスキルのため、ステータスには反映されないのだそう。ちなみにレベルを上げればアーツ──必殺技を覚えられます。βと同じですね。
次は《感知》。
このスキルは感覚──第六感なるものを鋭くし、敵や罠などを感知できるのだとか。
とはいえ様々なものを感知できるので、精度や範囲はそこまでらしいですけど。
次は《料理》。
一応知ってはいましたが、技術には何にも補正はかからない、ただ料理の評価を上げるだけのスキル。
とはいえ評価を上げれば料理に効果がつくので、ハズレと言い切れないところ。最高ですね。
「んー、『感知』はハズレでしたかね?」
『でも罠も敵も感知できるんですから、ソロプレイで重宝しそうですね』
あ、確かに。
続いて『種族スキル』について教えてもらった。
そもそも『種族スキル』とはその種族が共通して持つ固有スキルを指すのだとか。
例えば《変化》のスキルは狐系獣人に共通する種族スキルなのだとか。
次、《獣の本能【妖狐】》。
獣人系の種族には《獣の本能》というステータス補正スキルがあり、その補正効果はその獣人の種類によって異なるらしいのですが、そんなスキルの中の一つ。
俺の場合はINTとDEX、AGIに10%の補正がされてました。
まあ狐は人を騙したり、恩返しをできるわけですから、知力と器用に補正があってもおかしくありませんし、足速いですからね。
次は《仙術》。
これは………まあ誰もがわかる例えで言えば西遊記の孫悟空とかを連想していただけると。
とはいえ本来仙術とは陰と陽の気が体内で完全に調和して不老不死を目指すあれでしたよね? まあいいですけど。
次は《変化》。
これも定番ですねー。
狐と言えば変化。狸も化けますが………今はそれはおいといて。
人に化けるんですよね………いえ、とある市松さん家のオカン狐さんを思い出しましてね。
次ー、《妖術》。
これは………相手に幻覚を見せる魔法らしいです。
んー………《変化》と組み合わせれば………後で考えましょう。
次、《逢魔丑三つの宴》。
これはあれですね。魑魅魍魎が跋扈し始める逢魔時と魔物が暴れまわる丑三つ時を合わせたスキル。
なお内容は逢魔時から丑三つ時までの間全ステータスが上昇するというもの。Lv1では5%の補正らしいです。
あれ? スタートダッシュがきれそうです。
──で、一番気になる《【封】》スキル。
どうやらスキルが封印されているらしいですよ? 何故ですか。
『──ユニークスキル、封印スキルについては、私から言えることはありません。
プレイしていく中で、自分の力で見つけていってください』
「おっと楽しみが増えたり」
ちなみに知っているところで、《陰陽師》スキルは複合スキルです。霊が視えるようになる《霊視》とか《陰陽魔法》、《五行魔法》………ユニークなだけあり豪華ですよねぇ。
『それじゃあ次は私のですね!』
はい。ピクシーさんお待たせしました。
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1/2
名前:パラス
年齢:0歳
種族:アーチエルフ
職業:
Lv1
HP:200/200
MP:200/200 (+20)
STR:20
VIT:20
INT:20 (+2)
DEF:20
MIND:20
DEX:20
AGI:20
LUK:10 (+1)
スキル 3/5
《弓Lv1》《集中Lv1》《隠密Lv1》
種族スキル
《精霊魔法Lv1》《古代魔法Lv1》《始祖の血Lv1》《精霊知覚Lv1》《晴眼Lv1》
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整ったステータスですよね。
まず《弓》。
これはスキル《剣》と同じく弓系武器の攻撃力を上げるスキルです。レベルを上げればアーツが覚えられるのも同じですね。
次、《集中》。
これは当たりでしたね。
なんと精神を統一することで、その時行っている行動──例えば弓を番えているとき《集中》が発動すれば、弓矢の威力が上がるというわけです。
次、《隠密》。
これは物影とかに隠れたときのアバター本体の隠蔽を行うスキルらしいです。
「ピクシーさんマジ当たり引きましたね」
『ショウさんはわざとハズレ引いてそうですね』
確かに。まあ遊び心は大切にするのは俺の信条ですから。
続いて『種族スキル』。
エルフ全体の共通スキルとして《晴眼》。他はランダムらしいです。
まずは《精霊魔法》。
これ、欠点があって精霊と契約しないと使えない魔法なんですね。
ちなみに精霊は普通のプレイヤーには視えないらしいです。
………ははっ、俺は《陰陽師》スキルのお陰で見えますけどね。
次、《古代魔法》。
これは魔力──MPの消費が多いかわりに威力や効果は絶大な魔法をさすのだとか。
欠点として最初から使える魔法は一つのみ。
他の魔法は書物やクエストから習得する必要があるらしいです。
次、《始祖の血》。
これは始祖系種族の共通スキルであり、ピクシーさんの場合はINTとLUK、そして魔法運用全般に大幅な補正がかかるらしいです。これはLv1で10%の補正。
次、《精霊知覚》。
これは《精霊魔法》を使う上で欠かせないスキルらしいです。
といっても、効果な精霊を視れるようになるだけ。
一応《陰陽師》に《霊視》というアーツ (初期から習得済)があるんですけど………まあそれはさておき。
次、《晴眼》。
これは別名遠視ですね。遠くまで見えるんです。
まあ別に近場が見えにくくなるわけではないのですけど。
『いやぁ、結構アタリが多かったですねぇ』
「次は妖精ピクシー………あれ? ピクシーも妖精も同じですね」
『それじゃあ次いきましょうか』
ツッコミくらいくださいよ………。
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名前:マリン
年齢:4
種族:妖精
職業:
Lv1
HP:60/60
MP:600/600 (+120)
STR:1
VIT:6
INT:60 (+12)
DEF:1
MIND:12
DEX:9 (+2)
AGI:9 (+2)
LUK:2
スキル 3/5
《回復魔法Lv1》《祈りLv1》《風魔法Lv1》
種族スキル
《妖精の囁きLv1》《小型化Lv1》《飛行Lv1》《耐性変化【妖精】Lv1》《伝承妖精Lv1》
ユニークスキル
《全記録Lv1》
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「相変わらず極端ですねぇ」
『私もそう思います』
「あとエルフも妖精に──」
『それは言わないお約束です!』
ははははー。俺には何のことだかさっぱりー………。
とはいえ『妖精』って精霊とも同一視されたり、その姿や形、性格はその土地によって異なるんですよね。
だから、俺ちょっと《伝承妖精》が気になってましてね。
それじゃあスキル解説。
まず《回復魔法》。
これは定番ですねー。まあ『VWO』の《回復魔法》は少し特殊で、距離が遠くなれば遠くなるほど効果が下がるけどMP消費の少ない『ショートヒール』という魔法があるんですね。
まあ普通の『ヒール』もありますけど。
次、《祈り》。
俺は『祈り』というとF○の白魔○士の『いのり』を思い出しますね。
まあF○EXでは重宝したとだけ記しておきます。
効果は自身のMPの回復とHP継続回復効果の付与された空間を作り出すもの。
なおHP自然回復効果を付与する空間は発動した場所から半径数メートルに固定されており、術者が移動してもその空間が移動することはないです。
次、風魔法。
これも《回復魔法》同様、距離が遠くなるほど威力が弱まりますがMP消費が少ない《ショートカッター》という魔法があります。
俺、この魔法達を《ショートシリーズ》ってこれから呼びますね。
なお、普通の《ウィンドカッター》もあります。
次は種族スキルですね。
まずは《妖精の囁き》。
これはINT、DEX、AGIと《魔法》系スキルの威力・効果、そして妖精の全動作に大幅な補正をかけるスキルですね。なんとLv1から20%も補正。凄すぎです。
まあ《始祖の血》と似たスキルですが、完璧に同じとは言えないスキルなんですよ。
次、《小型化》。
伝承で妖精って小型で語られますからねー。とはいえこれは任意的にオンオフできる能動的なスキルですね。
次、《飛行》。
どうやら妖精には飛ぶ時だけ目に見えるようになる羽があるらしいです。
………え? 視えますよ? まあこれも《陰陽師》のお陰なんですけど。
次、《耐性変化【妖精】》。
これは基礎耐性が変化するスキルですね。
妖精の場合『金属』系武器を用いた攻撃への耐性がとても低くなる変わりに魔法系の耐性は全て高水準です。
これは『妖精は金属が苦手』という伝承が元になっているんでしょうかね。
次、《伝承妖精》。
これ、先ほどの《耐性変化【妖精】》に似てますが少し違います。
これはピクシーさんが知っているor知った妖精伝承の妖精の力を自らのものにするスキルらしいです。
………。
『今悪寒がしたので釘刺しておきますが、一日中妖精伝承聞いてる気はないですからね』
「………なんのことでしょう?」
ジト目で見られていますが気にしません。次いきましょう。
………あ、終わったんでしたね。
でもこれ、まだ序盤なんですよね。チュートリアルの。
『では、これよりチュートリアルを始めます。よろしいですか?』
『「はい」』
ちなみに普通のプレイヤーならステータスの数値を好きに弄れたりしたのですが……これは番外編を書く時にでも。
とりあえず──この世で一番怖いのは人間! 異論は認めません。




