第八十四話 スキル構成を決める
『ようこそ。『Various Would Online』の世界へ。
ここではスキルの設定を行っていただきます──』
いやっほう待ってました。
そしてピクシーさんの後釜は機械音声でした。実体はありません。
ピクシーさんは少しだけ肩を落としていました。
「これって、前回と同じですか?」
『あれはβ限定ですよ。獲得できるスキルの量は大幅に減少してますから、そこまで選ぶのに時間はかかりませんよ』
へぇ………まあテストですもんね。
それじゃあ初期から習得できるのは………と。
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~習得可能スキル一覧~
《剣》
《槍》
《斧》
《弓》
《木魔法》
《火魔法》
《土魔法》
《金魔法》
《水魔法》
《天文学》
《祝詞》
《集中》
《隠密》
《索敵》
《察知》
《感知》
《料理》
《鍛冶》
《裁縫》
《鑑定》………etc
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量、それでも多いですね。
それでも武器・魔法スキルは定番しかないですね。ちょっと和風なスキル郡は、俺のユニークスキルのせいですかね?
『この中から三つ選べるらしいですよ。チュートリアルも兼ねているので模擬戦闘もできますし』
「それじゃあ《剣》と《感知》と《料理》で」
選択して最終確認画面。『よろしいですか?』yesをタップ。
ウインドウには『しばらくお待ちください………』と表示されている。
次はピクシーさんのですね。
『妖精のは終わりましたよー』
「どんなのにしたんですか?」
『魔法特化です』
「それじゃあエルフ………弓とかどうです?」
『弓ですかーいいですねー』
弓も結構楽しいですからねー。まあ弓道とはまた違うとは思いますが。
慣れるまでは全然当たらなかったのはいい思い出です。
『それじゃあ《弓》と《集中》と………どうします?』
「一応《隠密》とかですかね?」
そうですねー。と、決めてしまったピクシーさん。
奨めたのは俺ですけどね? なんか不安になります。
『チュートリアルへ進むのなら右のボタン。スキップする方は──』
俺とピクシーさんは黙って頷き、ほぼ同時に右のボタンを押した。
『ではチュートリアルへと移ります』
声と共に景色が真っ白な空間からスタート画面の快晴の草原みたいな場所に変わる。
おお、そうなるんですか。ちょっと感心。てっきりピクシーさんのように『喋ってる途中にそれは止めてください』と注意されるのかと思いましたから本当に意外です。
私『(え、天文学を無視するとかお前なんなん?)』
祝詞とか入れたのに……私は泣いてもいい。




