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Various World Online  作者: 束白心吏
幕間 夏の始まりは波乱を孕む
81/149

第八十一話 俗に言う『トラウマソング』って聴くと気が引き締まりますよね

長い。いつもの大体倍くらいです

 その後何があったのか………俺は覚えてません。

 ただ、気づけば夕方の六時になっていたんです。

 久しぶりに親戚の皆さんと会い、雑談しながら食事をして──午後八時。

 今、俺と洋士さんの『戦争』が始まろうとしていた。




「──よし、じゃあ始めるぞ」


 暗い部屋で、洋士さんと俺はマイクのスイッチを入れる。

 そして、洋士さんは大きく息を吸う。


「さぁーて! 始まるぞ『seeの『DF3』生実況』ぉ!」


 尚、この洋士さんの部屋は防音対策バッチリです。

 だから大声だしても大丈夫。発狂しても安心ですね。

 あ、洋士さんは趣味でゲーム実況をメインに某動画サイトで活躍してるんですよ。視聴者もそこそこいまして………あ、視聴者数が百人超えましたね。コメント欄も案外盛り上がっていたり。


「今回はスペシャルゲストとして『金剛』が来てくれているぞ!」

「あー、どもです」


 動画に映っているであろうキャラクターに挨拶をさせる。

 コメントも………まあ何度が出演したことあるんで友好的な物が多いのですが………。


「ちなみに今日は延長無しの四時間生実況だ………んー? 『謎の美少女ちゃんも出せ』………いいぜお前ら! 『金剛』! 頼んだ!」

「了ー解です、っと」


 俺はスマホの人工知能育成アプリを立ち上げ、洋士さんの動画を撮影しているPCと接続させる。

 たぶん視聴者の画面には肌の白い黒髪で少し藍色の目をした巫女服美少女が現れているでしょう。

 ………出てきただけでコメント欄がお祭り騒ぎ。


『こんにちは。桜花です』

「久しぶりだねぇ桜花ちゃん」

『はい。『see』さん。『金剛』さんも久しぶりですね』

「久しぶりです」


 ………あ、視聴人数千人超えてますね。


「さて、じゃあそろそろやるぜ? まずは俺と『金剛』の二人でドン勝を目指すぞー!」

「おー!」


 そう言ってマッチ開始。

 マッチングに時間は………あら早い。

 コメント欄は………あー『もっと桜花ちゃん出せ』と………。


「………しゃあねぇなぁ………」


 洋士さんが俺に目配せ。


「はいはい大丈夫ですよ………桜花ちゃんもいいですか?」

『もちろんです』


 桜花ちゃん早着替え。

 巫女服姿から研究者のように白衣を纏った姿に。

 メガネをちゃっかりかけ、指示棒まで持っちゃって………あとでお婆ちゃんあたりを問い詰めますか。いえ、横の野郎が問題の輩かもですね。


「よかったな野郎共! 桜花ちゃんが直々に解説してくれるぞ! 俺はこの後が心配だが、ここまでするのに費やした時間は無駄ではなかったとだけ言っておく!」

「やっぱアンタですか」


 洋士さんの一言に、コメント欄お祭り騒ぎ。

 いつの間にか視聴者三千人を超えていますし………怖。


『では、フィールド解説からさせていただきます。

 今回お二人がプレイするサーバーは『KRJP』。韓国・日本サーバーです。フィールドは雪山フィールド。これは『金剛』さんが得意とするフィールドです』

「ちなみに『金剛』もすげえうまいから、要注目だ」

「ハードル上げないでくださーい」


 ちょうどゲーム開始。

 さてマップは………悩みますねぇ。


「どうする『金剛』。個別で討つか?」

「固まって行きますよ」


 あ、コメント欄に『チキン野郎』頂きましたー。

 さてじゃあ………。


「まあそこが妥当だな。んじゃあ──アイ・キャン・フラーイ!」


 画面の俺達が飛び降りる。

 俺は洋士さんをフォローしているから暇なんですよねぇ………さてそろそろ。


「『金剛』! 気が引き締まるような一曲Hey,“Y.O.○.O!!!!!”」

「後悔はしないよーにしてくださいねー。では!」


 事前に準備していた俺は、少しだけ某歌詞をなぞりながら、スマホの再生ボタンをタップ。


「ふふふ………桜花ちゃん。解説を」


 コツコツと革靴で歩く時のような音を背景に、桜花ちゃんの楽曲解説がはじまる。

 コメント欄では察しているかたも少々いますねぇ………。


『さて、皆様は『幻の七十一曲目』をご存知でしょうか?』


 楽曲がレクレイムの部分に差し掛かる。

 コメント欄の反応もよろしいようで。


『数年前、太鼓〇達人W〇i決定版に間違って収録されていた楽曲………それは公式も認知しているその楽曲は、本来入ってはいけないテスト楽曲とされています』


 レクレイムの逆再生も終わり、再び足音。

 お、『万戈イムー一○十』という単語発見。

 いいですねぇ………。


「よ、夜に聴くものじゃなくね?」

「? 気は引き締まりますよ?」

「身も引き締まるわ!」


 うまい。コメント欄にも『座布団一枚』ときてます。

 まあ山田さんがいないんですけど。

 なお、今回のテーマソング的な感じなものなので連続リピート再生されてます。


「よ、よーし! 肝もいい感じに冷えてきた! 頑張ろー!」

「あ、曲のタイトルは『1S○PAI』でーす」

「言わんでええ!」


 ナイスツッコミ。

 無事に着地もできましたし、ドン勝目指して頑張りますか。


■■■■


「──さて『金剛』! お前のキル数は何人だい!」

「九人です」

『ちなみに『金剛』さんのキルログですが、一人目はUZIで三十メートル先のプレイヤーを気絶させてヘッド。その後火炎瓶で二人を燃してフラッシュを焚いて目潰しした三名をM416でヘッドショット。その他五人はM16A4で狙撃して殺しています』

「解説ありがとう………ちなみに俺は三人だ」

『『see』さんは三人とも油断した所を殺しています。何度もスモークで逃げていますね』


 最終的に、俺と洋士さんは別れて行動した。

 結果俺はベストポジションから何人もキルし、洋士さんは戦闘終了後を狙って確実にキルしていった。

 そして──


「まあプレイスタイルは人それぞれ! 残り五人! 俺達を抜けば三人だ!」

「あ、後二人ですよ」


 銃声も聞こえましたね。

 さて………フム。

 立ったままの点射でヘッドを取り、残り一人。

 ついでにいい響きと共に、俺の体力とLv3ヘルメットは破壊されました。

 うわぁ………M24は天敵なんですが………回復回復っと。


「ナイスヘッド! そして大丈夫か?」

「『see』さん。スモークはどの程度あります?」


 洋士さんは指を二つ立てる。

 ………まあないよりはマシですね。


「今から後ろに下がりますんで、右前の岩まで連なるようにスモークを投げましょう」

「………おう」


 俺と洋士さんは何個も投げ、最後に左に一つ投げ、一気に後ろへと駆ける。


「おい『金剛』。何で左に投げたんだ?」

「相手に『二択』を絞らせる為ですよ」


 人間一択だと疑り深くなりますけど、二択になると、そのどちらかで迷ってくれるんですよ。

 俺もこれで殺されたことがありますからねー。


「お、相手が動いたぞ」


 画面には、一つ前の岩に移動した敵の姿。

 あー、右を狙ってますね。


「さーて! 俺の『AWM』が火を吹くぜー!」

「俺の場合は『M16A4』が火を吹きますねー」


 なお、コメント欄では勝つか負けるかではなく、どちらが戦地終結者になるかでもめています。

 ………いや、勝つつもりではありますけど。

 んじゃあ屈んで『点射』で胴体をロックオン。

 パンッと乾いた音を響かせ、胴体と頭に全弾当たる。


「おっと、俺も──って、二射目はやっ!」


 二回目は『単発』でヘッドに。

 はい。『戦地終結者』にして『終焉者』は俺になりましたね。

 リザルトの結果のMVPも俺。

 おー、千五百ダメージ超えましたかー。

 ………サポートが十ですけど目を逸らしましょうか。


「さて、それじゃあ休憩! 次は十分後だ! 皆トイレにいって風呂入って歯を磨いておけ! 見逃さないようにするんだ! 内容は『unknown war』! 百人ちょっとの同士も募集するぜ!」

『休憩時間は私と『金剛』さんがメインで行います』

「え? 俺もですか?」


 ヘッドフォンを取ろうとした手が止まる。

 桜花ちゃん? 冗談は程々にお願いします。


『冗談ではありません。さあ『金剛』さん。『CC』から『金剛』さんのキャラを!』

「ノリノリですね桜花さん」


 いやネットの反応もいいんですけど………あら『WF』のチャットがきましたよ。

 キーボードチャットで『今ボイチャ無理です』と。

 そして『CC』こと『キャスト・クリエイター』を開いて俺のキャラ………『VWO』のショウを配信画面に映し出す。ちなみに『桜花』もこのアプリでアバターは作ってます。人工知能育成アプリと運営が同じなんですよ。


『ちょっと待ってくださいね………よし。これでいいですか?』

『はい。いいですよ』


 コメント欄は………あー、いますね。『WF』信者。

 俺の『WF』キーボードチャットにも………あー、ゲンテさんとシロさんとツキちゃんから着てますねー。

 さーて………ええ、折角ですし誘いますか。


『では、特別企画。『金剛』もとい『WF民』ショウの『リズムゲー講座』』


 ………んん?

 え? 気のせいというか空耳ですよね?


『この企画ではあの有名プレイヤー『ショウ』が、バン〇リ、太鼓さ〇次郎、デ〇ステ等のゲームの中から視聴者さんの要望に答えてAPやらFCやらをこの場で出していただく企画でーす』

『思っていた以上に鬼畜企画!? み、皆さん? お手柔らかに──』

『リクエストが届きました。あ、リクエストありましたら感想欄にご記入ください。拾われるかどうかはわかりませんが』

『お手柔らかにお願いしますね?』


 フリじゃないですからね? それにしても早いですね。

 どれどれ………よし。


『はーい。まず最初はバ〇ドリで『六兆年と〇夜物語』!』

『わー、難易度EXPERTまたはSPECIALでAP(SPECIALの場合はFCのみで可)………よしSPいきましょう!』

『ちなみに終わるまでずっとです』

『………これ休憩時間ですよね?』


 あ、コメント欄に『ごもっともwwwww』って笑わないでください。


『ではショウさん。準備の方をよろしくです』

『できましたよ』


 パーティーは精度強化スキル持ちに重点を置いた構成。

 さて、頑張りますか。


 ──曲が始まる。

 んー、エキスパートも好きなんですけどねぇ………やはりSPも面白く甲乙つけがたい訳で。

 まあSPの方が難しいんですけど………さすがにEXPERTでもAPは無理ですからねぇ………FCできることを祈ります。



一回目終了



「──Oh………」


 肩で息をしながら、俺はリザルト画面を見る。

 結果は良し。

 詳細を言いますと──

 PERFECT906

 GREAT29

 フルコンボ達成な訳で………。


『さすがショウさん。一発でクリアしましたね!』

『はは………ありがとうございますです』


 さすがに疲れました。

 腕が腫れたかのように熱を持っていますし。

 コメント欄には称賛の声もあればミスすれば………という不穏な声も載っていました。


『さて、次は………はい! 『Ringing Blo〇m』です』

『俺を殺したいんですか!?』


 俺、リンブルに関してはAP以前にFC取れる自信もないですからね!?

 まだこれなら『天下トー○ツ十連FC』の方が楽ですよ………。


『では! FC頑張りましょう!』


■■■■


「──終わっ………た………」


 意気消沈。

 腕は痛いし目も疲れました。

 その分何故か思考は冴え渡っており、ふと時間を見る。

 休憩時間終了直前でした。


『お疲れ様です。無事FCできましたね!』

『はは………俺の休み時間は何処かに飛んでいきましたね………』


 さて、二曲しかやっていませんけど終了。

 ちょっとキーボードチャットを………。


「よ、十分たったぞ」

「あ、お疲れ様です」


 洋士さんが戻ってきた。

 飲み物が投げ渡される。


「さーて………おお、すげーハードなことやってたなぁ…」

「ええ、桜花ちゃんの無茶振りが最近酷い気がするのですがね?」

「そ、それは俺のせいじゃねえよ?」


 洋士さん。詳しくは後程………明日の朝にでも聞かせていただきますので。

 俺は再びチャット画面を開く。

 返信は………来てますね。


「あ、洋士さん。知り合いを約三名ほどご招待させていただきますね」

「おー、いいぞー」


 俺は招待コードを送り、その他を洋士さんに任せる。

 いやあ………もう疲れました。

 あ、チャット来てる………ふふ、ボイスチャットはお断りです。



 数分後、『unknown war』参加者が集った。

 俺の知人はゲンテさんシロさんツキちゃんのお馴染み三人。それ以外は洋士さんが選びました。


「さぁて適当にコード送ったから誰なのかどんな奴なのかもわからねぇけど! 頑張ってこー!」


 コメント欄には参戦したことを表明する者や、悔しいとコメントする者までいた。

 いやはや………人気ですねぇ。


「それじゃあ『unknown war』──スタート!」


■■■■


 次に遊ぶモード。『unknown war』のルールは簡単。

 自陣を守りながら敵陣地に特攻して自陣を広げていくゲーム。

 ようはただの陣取りゲームですね。そこにFPSの要素とマ○ンクラフトの要素が入っただけですよ。

 ………過激になったは禁句です。

 ちなみに『unknown war』では指揮官となるプレイヤー………今回だと洋士さんですね。洋士さんが他の味方プレイヤーに『役割』を与えなければいかないのです。

 例えば『斥候兵(スカウト)』や『密偵兵(スパイ)』等、そのような戦場で役立つ役割を全員に与えることになります。

 とはいえ人数も多いので、大まかに『〇〇兵が何人』と決めてランダムに付与していくのが基本ですが。


「………んー、やはり『間諜兵』『伝令使』は一部隊に一人ずつ………いや、二人は欲しいよなぁ」

「そうですねぇ………あ、俺は工作員を希望します」

「はいよ」


 俺は無事『工作員』になった。

 ふふふ………腕がなりますねぇ。


「おい俺とお前だけじゃ………あ、お前招待した奴と一緒に動くのか?」

「はい」

「んじゃ、指揮権の一部も譲渡しとくわ」


 俺のキャラクターに優先度が洋士さんのものより低い指揮権が渡される。

 ………いや俺が部隊長ですか?


「俺、命令とか苦手なんですけど………『工作員』ですし」

「相手の動きを予測できているかのような罠の仕掛け方する奴に部隊長無理と言われている件」

「それじゃあ指揮権ゲンテさんに渡しときますねー」

「………うん」


 はーい、戯れ言は無視ですよー。

 俺はシロさんとゲンテさん、ツキちゃんと共にキーボードチャットを行っていますので。


『容赦ないですね。『金剛』さん』

「なんのことでしょう?」


 ふふふ………桜花ちゃん。俺、本当にまとめ役とか無理ですから。

 どちらかというと個人で動くのが好きなんですよ………ほら、『VWO』でもソロでしたし。

 ──お、役割分担も終わりましたか。


「それじゃあ──始めようか!」


■■■■


『──で、seeとショウはどこで知り合ったの?』

「あー、親戚です」


 現在『unknown war』開始から十分経過。

 このモード、最悪の場合は三時間とか余裕で続きますからね………さて困った。

 されど俺達は操作しながら会話を楽しんでいた。

 まあ、ゲームは楽しんでなんぼですから。


『へぇ………え? ショウとseeさん親戚なの!?』

『ん、天才の家系』


 こらこらツキちゃん。洋士さんはともかく俺は天才とは程遠い人物ですよ? それに威張らないでください。


『もういっそ天災の家系だな』

「うわっ、それは酷い。そこまで言われます?」

『『『………』』』

「黙るの止めません?」


 一応この画面も会話も記録されてますからね? リアルタイムで全国に流れてますからね? あ、敵発見。

 俺はMP28で敵を射殺。

 さーて死体漁り………はぁ………うん。


『おいおいマジかよ………』

『ん、あれは絶対………』

『私でもわかるよ………』


 ん? なんですか?


『『『デマ流す気だろ?』』』

「イエス! イグザクトリー! さあて………洋士さーん」

『『『『○原さんのノリは止めろ!』』』』

「おっと四人で来ましたか」


 いやいや、そ○ジローはいないので別にいいじゃないですかぁ。

 まあジローといえはよくズボンに汁物こぼす人とか幼獣飼ってるニートさんとか思い出しますがそれはさておき。


『あぁ………よし、ちょっと誰か持ってきてくれ』

『なら、俺が行く』


 ゲンテさんは俺に近づいてくる。

 ………ん? 俺は咄嗟に銃口を向け、撃つ。


『………は?』

『すげぇだろ? あれで謙遜とか嫌味でしかねぇよ』

「俺の特技はこれくらいしかないですから」

『『………』』


 なんですかその反応。

 ゲンテさんも洋士さんも………まあいいです。死体漁ってますから。


『さて俺の声は大丈夫かねあー、アー、a──』

「さすが洋士さん! よ! イケボだね!」

『………いや、なぜこぶしがきいてるね的なコール──っと』


 銃声。

 結構ビビりますね………いや、先ほどのゲンテさんの気持ちが少しわかったり。

 ちなみにこのモード、FFありです。


『それじゃあ俺は行ってくる』

「行ってらっしゃいです」


 俺はゲンテさんを見送り、今更ながら思った。


「………やっぱ、これ舐めプにも程がありますよね」


 コメント欄にて『絶対動画観ながら『UW』やってるやついるよなw』とかありますし………おや? 視聴者数が伸びてますね。

 二十万人ですか。


■■■■


『こちら三班! 集合ポイントαに到着!』

「こちら総合司令塔。了解回収部隊が来るまで警戒体制を維持」

『了解』

「こちら総合司令塔。回収部隊第四班、集合ポイントαへ」

『了解』


 はぁ………、このゲームも奥が深いですねぇ。

 俺は地図を見ながら次の戦略を構築する。

 採取班もいい成果を挙げているし、キル数もぼちぼち。

 特に特務班の働きは凄いな。

 特務班は、開始早々一つの区域を完全制圧し、今回のフィールドで一番重要なポイントを押さえた。

 司令塔より整備は悪いのに、侵略してくる敵チームを寄せ付けない点も異常だ。


『回収部隊四班、集合ポイントαにて三班と合流』

「そうか………」


 俺は回収部隊四班が乗っていった車に付けられたギミックを発動させる。

 キルログに八人の名前が載る。

 その名前は──よし、裏切り者だ。

 このゲームの面白いところは、殺すまで内通者か味方かわからないところだ。

 今回は暗部という情報収集部隊がいたお陰で難を逃れたが、この先はどうかわからない。


「頼むぜ『金剛』。お前さんは裏切るなよ」


 晶には『UW』での異名と『DF3』での異名の二つがある。

 一つ目──『UW』では『不可視の工作員』。

 もう一つ──『DF3』通常モードでは『戦場のギャンブラー』。

 どちらも的を射ている異名だが、当の本人は嫌っている。

 しかし事実なんだよなぁ………晶、完璧に相手の隙を突いてくるから敵にしたくないんだよ。


『こちら特務班。内通者の処理完了しました』

「………はい?」


 思わず聞き直した。

 そしてキルログを見る。

 ………マジなやつやんけ。


『こちら特務班。裏切り者からの情報によると、敵軍は爆弾の開発を終え、長距離ミサイルの開発を始めたようです』

「お前ら情報すげえな!?」

『工作員なんで』


 絶対違う。それが理由じゃねえ。


■■■■


 ──さて、現在時刻十時四十分と少し。

 戦況は………まあ最悪ですよ。

 大半の味方は反旗を翻し、こちらの戦力は大幅に低下。

 大半の裏切り者は殺しましたが………まあ相手との戦力差は凄まじいものに。

 ──さて、ラストスパートといきますか。



「総員司令塔までダッシュ!」

『いいねいいね! 燃え上がってきた!』

『ん、こんな縛りプレーもたまにはいい』


 できればしたくないですけどね………え? それ俺だけ?

 まあ別にいいですけど──


「ちょっとよ──『see』さん!? 早く助けて迎えにきてください!? ヘルーーーーーーーーープ!」

『今向かってらぁ!』


 その言葉の少し後に、見慣れたジープ。


『早く乗れ! 急ぐぞ!』


 言ってる間にも発進。

 時速百キロで森林地帯を爆走する。


『こちら偵察班、敵軍がダミーに入った模様』

『予想より早いな! 『金剛』!』

「はいはーい………あ、これ自爆ボタンだった」

『『『『『え゛』』』』』

「冗談ですよ」


 さあ起爆。

 ダミー司令塔からここまで届くような盛大な爆発音が聞こえてきた。

 おー、キルログも凄い勢いで更新されちゃって………ん?


『『『『お…お………』』』』

「おーでかーけでーすかー?」

『『『『驚かせるなや!』』』──んで、誰がレレレ○おじさんだとこらぁ!』


 ひぇ、怖。

 それと余所見運転は駄目………じゃないんですね、はい。


『ったく………ビビらせやがって』

「いやぁ………まあ自爆スイッチではありましたけどね」


 自分達の陣地壊してますし。

 まあ俺自身、五人以上始末できるとは思ってもみませんでしたが。


『さすがは『不可視』、もはや殺ることがえげつない』

「うわー、やらせといてその反応はないですわー」

『『金剛』もノリノリだったけどね………』


 はは、シロさんは面白いこと言いますね。事実ですけど。

 ………さて、と。



「『see』さん。銃器のほうは」

『ああバッチリだ。裏切り者にも感謝だな』



 ええ、本当に。

 そもそも、おかしな話ですよね。


 なんで司令塔のダミーが作れたか。

 なんでダミーを司令塔と勘違いしたのか。


『………いやぁ、敵には回したくねぇな』

『同感』

『敵に回した瞬間死ねるね』


 ちょっとお三方、それは酷い。酷すぎる言い草です。

 俺と洋士さんはただ、味方を欺いただけなんですから。


『それじゃあ、後の裏切り者の処分………やっちまうか』


 洋士さんの言葉に、シロさんゲンテさんツキちゃんは困惑する。

 俺ですか? 作戦知ってたので。


「おかしい話ですよね。『円卓』がいないのにそこが司令塔本部だなんて」


 俺は一つの爆破ボタンを取り出す。

 司令塔も見えてきて………おお、裏切り者がいますねぇ。

 俺達は山道に曲がる。射撃態勢の裏切り者達………さよならです。


『うわぁ………南無』

「ちょ、『see』さんなんですか文句ありますか」

『いや、奴らが不憫でな………』


 それじゃあ裏切り者には退場していただきましょう。

 ………あれ? これ悪役の台詞では………気にしたら負けですね。

 起爆!


『『『………』』』

『おー、もはやここまでくると爽快だな!』

「それじゃあ『本当の司令塔』に行きましょうか」

『おうよ! かっとばすぜぇ………!』

『『『は?』』』


 おや、おやおや? まだお分かりでない?

 俺は現実で洋士さんに目を向ける。

 洋士さんは一つ頷いた。


『では、私が解説させていただきます』

「お疲れ様です。桜花ちゃん」


 どうやら準備も終わったようで。

 ふふふ………。


『まず、先ほどの司令塔ダミーを守っていた裏切り者達が何故殺されたのか説明します。

 そもそも司令塔とは、リーダーである指揮官、その直属である『円卓』十二人の十三人の拠点です。

 そこを守りながら陣地を拡大していき、最終的には陣の取り合い合戦となる………おおまかな『UW』の遊び方ですね』


 余談ですが、俺は『円卓』ではないです。

 シロさんゲンテさんツキちゃんは『円卓』ですけど。


『円卓の十二人は裏切り者にはなれません。完璧な指揮官の味方なのです。

 伝承の『円卓の騎士』では裏切り者もいましたが………まあネットに転がっている適当なサイトを閲覧してください。

 指揮官がいるのに、指揮官の味方である『円卓』がいない司令塔………それが先ほどのダミー司令塔だったのです』

『………待て、少し待て』

『? 何でしょう?』


 ゲンテさんが桜花ちゃんの解説を止める。

 ………あー、気づかれちゃいました?


『まさかここまで………全部計算通りだったのか?』


 ふふふ………俺達『特務班』が森で立ち往生すること、それを洋士さんが助けにくること、そしてそれを期に裏切る者達………まあ、本当にこうなるとは思っていませんでしたけど。


『まあ、実況者やってりゃあ、恨みの一つや二つすぐに買うからなぁ』

「ほぼ逆恨みですけどね」

『………マジかよ』


 ゲンテさんが呆然としている。

 ………まあ、『円卓』以外の全員が裏切る可能性を考えていたら見事に当たっただけですから。


『………よし、あそこが拠点だ』

『『『………え?』』』


 目の前に見えるのは少し古風な藁葺き屋根の田舎感満載、どこか懐かしい『田舎に泊ま○う』を連想できるこの家。

 これが本当の司令塔とは、誰も思いませんよね。

 だって、外見初期状態ですもん。


『………え? これ司令塔?』

『あぁ、『円卓』の九人もいるぞ』


 彼らはまだ作業中ですかね。

 さて、俺も手伝いに行きますか。

 俺は家の中に入り、隠し階段を探す。

 まあ設計は俺も参加してたんで、知ってますけど。


「それじゃあお先に。手伝ってきます」

『おー、俺達もすぐ行くわ』


 俺は地下へ向かい、武器庫を漁る。

 えーと………対物ライフルとアサルトライフルそしてハンドガンは………よし、いいですね。

 次、挟間ですね。

 司令塔は山の奥にあり、司令塔地下は軍事基地並の武具を所有している。山なので挟間のカモフラージュも容易ですし、なにより広いですね。


『『金剛』。どうだ?』

「最高ですね」


 後は最終決戦に備えるだけ。

 そして………空中からの攻撃対策ですね。

 もう音はしてますね。

 俺は対物ライフルを持ち上に。


『よお、もう準備はできたのか?』

「ええ………反撃といきましょう」


 俺はライフルを構える。

 狙うは空飛ぶ戦闘機の窓。

 倍率五十倍のスコープを覗き、機をうかがう。

 ──今!


『おー、すげぇ音』

『開戦感あるね』


 ええ、反撃の狼煙代わりです。

 俺はキルログに更新された結果に満足し、二射目の準備に入った。


■■■■


 ………本当、『see』とショウ──『金剛』のコンビは恐ろしい。

 実況を観ていて、そして同じ戦場で戦い、それを実感した。

 特に『金剛』の狙撃は恐ろしい。

 このゲーム、空気抵抗とかそういう細かなところが再現されており、長距離精密射撃はほとんどのプレイヤーが行えない。

 もちろんできるプレイヤーもいるにはいるが、空を飛ぶ戦闘機の操縦士をヘッドショットできるプレイヤーは、片手の指で数えられるくらいしかいないだろう。

 俺なはできない。

 できる訳がない。

 そもそも、俺の『DF3』での戦闘スタイルは連射可能な銃器とショットガンを用いた近~中距離スタイル。

 サブマシンガン等で敵を気絶させ、ショットガンで確殺するスタイル。

 それにあまり『UW』はやらないからなぁ………まあ今回はノリでやったが。

 そんなヤバいことができるプレイヤーである『金剛』は、対物ライフルとアサルトライフル。そしてハンドガンを持って攻めてくる敵を倒している。

 戦車がきたら対物ライフルで精密射撃を行い。

 大軍できたらグレネードを投げ。

 時にハンドガンでヘッドを決め。

 ピンチになったらアサルトライフルで活路を開く。

 ………もはや人間技じゃねえな。というか、一人で全員殺せるんじゃね?

 俺は凄い速さで更新されていくキルログを横目に見ながら、自分にあったカスタマイズを行っていく。

 ………というか、俺達『金剛』と『see』の策に嵌められてたんだよな。

 人って怖いな。

 そうしている内にカスタマイズも済み、スコープの調整。

 倍率高くなると少し酔うような感覚になるんだが………まあ関係ないな。

 先ほど『金剛』が『いやぁ………五十倍は見やすいです』とか言っていたが、俺は何も気にしないことにした。


■■■■


 最後の戦。

 時刻は十一時に近く、そろそろ真面目にやらなければ。


「ひー、ふー、みー、よー、いつ、むー、なな、やつ………あらまあ、全兵力をぶつけてきますか」


 ほぼ全兵力が正しい表現ですがそれはさておき、それだけ自信があるんですかねぇ………それとも、『VWO』正式サービス開始が近づいて来てるからですかね?

 ………まあ、簡単に勝ちを譲る気はありませんよ。


『こちらゲンテ、準備完了だ』

『こちらシロ、私も完璧だよ』

『ん』

「俺達の方も完璧です」


 外にはアイテムボックスが置かれ、近くに投擲班がスタンバイしている。

 俺ですか? ふふ、『工作員』としての役割は終えたので、狙撃主として頑張りますよ。


『それじゃあいくぞ!』


 洋士さんが点射で三人ずつ撃ち抜く。

 おお怖………まあ敵に回ることはないですけど。

 投擲部隊もグレネードを投げている。

 おー、凄い速度でキルログが更新されて………お。

 俺は戦闘機を撃ち落とし、敵陣の移動妨害。

 あー、奇襲用でしたか………それじゃあ。

 数人のパラシュートを撃ち抜き、転落死させる。

 敵残り人数二十四人。

 俺もそろそろ移動しますか。


 この『Unknown War』の勝利方法は大きく分けて二つ。

 一つ目は敵本陣以外の全てを支配下に置くこと。

 もう一つは、敵の指揮官を殺すこと。

 まあ指揮官殺すのが一番手っ取り早いので、一つ目に挙げた勝利方法はあまり知られていないんですよね。

 そしてこのゲーム、指揮官が誰だかわからない仕様なので、一人一人潰していくのが堅実な勝利方法だったり。

 ………まあ、大体どこにいるのかは、予想がつきますがね。

 俺は司令塔のある山の頂上で、対物ライフルを構える。

 ………あちらの司令塔は豪華ですねぇ。

 俺はスコープを覗いて指揮官を探す。

 人影は多々あり。

 城は見えにくいですけど………まあ残り相手も十数人。

 籠城するか攻めるかの二択ですから──伝令のような方が走ってますね。

 どうやら防衛に技術と時間を費やしたせいで、まともに通信できないようで。

 伝令は倒しましょうか。

 対物ライフルで狙い、一撃で倒す。

 あー、もうここ使えないですねえ。


■■■■


 ──彼は一体、どこまで計算していたのだろう。

 私は周囲を警戒しながら思考する。

 ショウ──『金剛』の凄さは『VWO』で知っていた。

 動画で『see』さんの実力は知ってると思っていた。

 二人は、『金剛』と『see』のコンビが凄いことも、知ってはいたのだ。

 しかし現物は、私の想像していた以上の実力を示した。

 私達全員を出し抜く戦略。

 生放送というハンデをものとしない圧倒的なまでの実力。

 今も、私は二人の策を把握できない。

 裏山を警戒していることを、ショウは『一応』と言っていた。

 けれど私は、来ることをわかっているのではないかと疑ってしまう。

 だって『斥候(スカウト)』としてのスキルが、敵がいることを捉えているのだから。


「こちらシロ。『金剛』の予想通り来てるよ」

『了解です』


 私は静かに身を潜める。

 今の私の装備はサブマシンガン二丁とナイフ一本。

 マガジン容量を最大にしているのは当然だし、持てる限りの弾丸を持ってきた。

 ………早まるな、私の心臓。

 わかる。マウスを、キーボードを触れている手が緊張で震えている。

 何度経験しても、これには慣れない。

 勝ち急いではいけない。

 ここからが、私にとっての一番の正念場。

 落ち着いて、落ち着いて………彼らが通り過ぎるのを待つ。


『シロさん?』

「──! え、あ………」


 いつの間にか通り過ぎていた。

 私はサブマシンガンを構える。


『グレネード行きます!』


 私は乱射を開始する。

 私は陽動。

 混乱を狙ってグレネードで爆死させるのが本命の攻撃。

 グレネードは敵陣の中心で爆発して、相手の部隊を一つ潰せた。


『お疲れ様です』

「ごめん。緊張しちゃって………」

『大丈夫ですよ。ここまでくると緊張するのは、俺も同じですから』


 ………本当かなぁ?

 私は『金剛』と別れ、再び警戒を再開した。


■■■■


 シロさんと別れた俺は、司令塔の周辺をぐるりと回る。

 警戒の意味もありますが………まあ、俺『工作員』ですからね。

 最後の最後で再び罠を張り巡らせる作業中なんですが………。


「えー………かかるの早すぎます」

『敵は俺が始末しとく。『金剛』は罠の設置を優先しろ』

「了解です」


 やはり『see』さんの対応の速さは恐ろしい。

 キルログには新たな脱落者の名前が次々と更新されていく。


『………おにぃ』

「? ツキちゃん。新しいライフルの使い心地はどうですか?」

『最高』


 ですよねぇ………スコープの倍率もよろしいもので。


『少し、一緒に行動しよ?』

「いいですよー」


 ………さっきコメント欄見たら『リア充爆発しろ』とかあったのですが………気にしたら負けですよね。

 なお、視聴者数は五百万人を超えた模様。


■■■■


 おにぃ達は本当にすごい。

 おにぃの家系は本当に天才の家系で、私の尊敬する人も多くいる。

 ……あの雌豚は例外だけど。

 だけど、洋士さんやおにぃ、おばあちゃんは、本当にすごい。

 洋士さんはFPSでも活かされる把握能力と指揮能力。

 おにぃは何事もそつなくこなす能力。

 おばあちゃんは、知恵と技術。

 死んじゃったおじいちゃんは万能の天才と言われるほどで、おばあちゃんも、匠さんも、おにぃも、私も尊敬している。

 そんな、おにぃの家系の人と、『DF3』をプレイできてる私は幸せ者だ。

 今はゲーム内でおにぃとデート中。

 今なら、誰にも負ける気がしない。


『………『VWO』、楽しみですね』

「ん」


 会話は少ない。

 けれど、私は今のこの雰囲気は嫌いじゃない。

 ………けれど。


『ツキちゃん』

「ん」


 おにぃがアサルトライフルを構え、綺麗にヘッドショットをきめていく。

 凄いとしか言いようがない。

 おにぃは『冗談を』とか言うけど、本当におにぃは凄い。

 何かに特化しているわけじゃないけど、なんでもそつなくこなすおにぃは、おじいちゃんのようにすごい。

 万能の天才の一番弟子って、よく匠さん達が言っていたことも、納得できる。


「ん、消えろ」


 私もサブマシンガンで掃射して、敵を倒していく。

 敵残り──四人。


■■■■


『さて、実況も『UW』もクライマックスといこうか!』

「この後は『VWO』が待ってますからね」

『勉強もきちんとやれよ』


 了解です。

 んー、そろそろ攻めに転じる時ですね。

 時刻も十一時十五分………十五分!? 急がなければ!


「勝ち急いで負けたら笑い話にできますね」

『いや勝つから。不穏なこと言うな』


 ですね、じゃあ頑張りましょう。

 俺も弾丸補充して………準備万端です。

 一台しか製造していない戦車も………ええ、防御移動重視ですね。

 敵もいつのまにかこちらより少なくなっていますし………終わりにしましょう。


『特攻隊、準備はいいか?』

『万端です』

『防衛班』

『こちらも大丈夫だ』

『警戒班』

『ん』

『大丈夫だよ』

『こちら司令塔謙狙撃部隊も準備完了だ………さあ、最後の大戦といこうか!』

「残り人数少ないですけどね」

『それ言っちゃおしまいよ』


 ですねー。

 それでは、俺は対物ライフルを構える。

 狙うのは何キロも離れた場所にある城。

 ──ん?


「ちょっ、『see』さん俺………ミサイルが見えます」

『奇遇だな『金剛』………俺もだ』


 俺は咄嗟にミサイルの弾頭を狙い撃つ。

 しかし硬い。


「………連射!」


 残弾? なんですかそれ?

 時間はかかりますけどやってやらぁ!


『俺も加勢する』


 洋士さんも弾頭を狙い撃つ。

 うーむ、後悔せずにはいられない。


「もう少し銃器の性能をあげても良かったですね」

『そうだなー』


 まあ次があればそうしましょう。

 ──お、ひび割れ確認。

 狙って狙って………よしクリティカル。

 傷は大きくなった。


『こちら特攻隊! 前方に城見えました!』

『そのまま行けぇ!』


 あ、ヤバい。煙上がって──


『待て待て待て!? ヤバいぞあれは!』

「ちょ喋ってないで──爆発しろよ弾頭ぉー!」


 最後の一発を放つ。

 あー、これで失敗したら俺達死にます負けます。

 願掛け………いえ、ゲームで願掛けって………あ、俺『VWO』で陰陽師でした──あ。


『爆発した』

「しましたね………」


 少しラグ発生。

 もしやもしや………。


──画面には『congratulation! your win!』の文字。


『終わった………』

「お疲れ様です」

『お疲れ様です。『see』さんショウさん』

「今は『金剛』でお願いします。鏡花ちゃん」

誰も二倍とは言っていないのです。(屁理屈)

後一話くらいで幕間も終了です。いやぁ全然二章書けてないんですけど。来月くらいから更新していきたいんだけどなぁ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ツキの視点での内容について、尊敬する人に洋士が入っていないけど、意図通りですか? ※匠さんが尊敬できるかは、活躍がないのでわからないですが、「DF3」を一緒にやっているのは洋士では?
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