第七十八話 波乱の予定
面倒………いえ、大規模なクエスト『Calamity keraunosu』を攻略した俺は、早朝から電話の音で目を覚ました。
時刻は………さて、寝ますか。
──と、もう一寝入りしたいですけど、電話をかけてきた人に怒られるのが怖いので、出させていただきます。
『もしもし晶? 誰だかわかるかい?』
「もしかしなくてもわかりますよ。お婆ちゃん」
お婆ちゃんの笑い声と、小さいけれどドタドタと急いでいる足音が聞こえる。
…………そういえば、今は色々と忙しい時期でしたね。
『さて、晶。今年はこっちに来るのかい?』
「うん。行こうと思ってる」
『そうかいそうかい。じゃあそうだねぇ………今日の夕方、こっちに匠が来るから、明日以降おいで』
「わかりました」
俺は電話を切る。
う~ん………もう一寝入りするつもりでしたが、目が覚めましたね。完全に。
さて、洗濯物でもしますか。
俺は一回大きく伸びをして、洗面所に向かう。昨日の内に準備しておいた二日分の洗濯物が洗濯機の中に入っているので一応確認。
網に入れ忘れは無いですよね?
確認を終えて洗濯機を起動させる。
そして洗剤投入。
蓋を閉じて暫し待つ。
さて、朝ご飯を作りましょうか。
■■■■
「おにぃ。おはよ」
「おはようございます。花月ちゃん。翔真君」
朝食作りを終えると共にやってきた秋原さん家の兄妹。
まあ兄妹だからと言って、その挙動全てが同じと言う訳ではない。
………いえ、わかっていますよ? ですがね? 一人っ子としてはそうだとおもしろいよなぁと、思ってしまうんですよ。
………今日は二人の雰囲気が入れ替わっているような感じですが………七日間このままなんでしょうか? あれって父娘でしたよね?
秋原兄妹の妹である花月ちゃんはいつも寝起きの直後は不機嫌なのに今日は誰がどうに見ても機嫌がいいですし、兄の翔真君はいつも元気なのに落ち込んでいるし………まあ二人共寝間着なのは置いといて。
花月ちゃんはどうしたんですかねぇ。
俺は気になりながらも三人分の朝食をテーブルに持っていく。
まあ二往復するんですけどね。
最初は兄妹の分の朝食を。そして次で俺の分と麦茶を。
コップは自分で取りに行ってくださいね?
俺達は朝食を食べ始める。
うん。翔真君のいつもの元気がないですねえ。
やっぱ最後の大会の結果があれだからですかね………。
「花月ちゃんと翔真君はあっちに行くんですか?」
朝食を食べ終わり、俺の家で勉強している二人に聞く。
二人は同時に俺の方を見て、同時に頷いた。
「ん。おにぃと一緒に帰る」
「うん。俺も今年は帰るよ」
そうですか。じゃあ、戸締まりはしっかりしないとですね。
明日の洗濯物は………帰ってからにしますか。
「じゃあ、明日の朝………九時頃に出発するので、準備はしておいてください」
二人は頷き、早速準備をするために帰って行った。
………さて、俺も準備を始めますか。
更新再開──ではなく。第二章として投稿しようとしていた部分を幕間として投稿することにしました。
とりあえず二日に一回の頻度で。二、三話程度なのですが楽しんでいただければ幸いです。




