第七十七話 終了後の対決と予定
大規模クエスト『Calamity keraunosu』を終えた俺は、現実世界に帰還する。
う~ん。疲れましたねぇ………さて、『英雄チェス』起動っと。
俺はベッドの上から机に移動し、アプリを起動させる。
この『英雄チェス』というアプリは、ネットでもスマホでも出来るチェスアプリ。
また一つ一つの駒に『英雄』を入れて遊ぶのですが………まあ基本的なルールはチェス。けれどそれでは面白くないという『WF』の英断が生んだアプリ。
まあ運営は違う所がやっているので、消えずにすんだ『WF』ゲームの一つですね。
比較的まともな。
これ以外にも『対戦ソリティア!』とかいうソリティア対戦ゲームもあるのですが………あれはもう出来ないんですねぇ………面白かったんですけどねぇ。
ロードが終わり、タイトル画面の中央にある『ゲームスタート』の文字をクリック。
間違えても『クリック?』じゃないですからね? 反応して『クラック!』と言いたいですが。
このゲームの面白いところは『全ての駒が罠になる』ところなんですよね。例えば俺の持つデッキのポーン。その一つには………。
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ポーンa 『アイギス』★☆☆☆☆
効果
初回移動時移動可能マス+1
初回戦闘時攻撃反射
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俺のカウンターデッキのポーンさんですね。
この時一つ目の効果というのは、ポーンが最初は前三マスならどこでも大丈夫。つまりは移動範囲の拡張ですね。
そして二つ目の効果が攻撃された時に逆に相手を倒すカウンター。
このデッキは『ギリシア神話』デッキですけど、それ以外にも『北欧神話』デッキや『エジプト神話』デッキがあります。
そして俺の『ギリシア神話』デッキのキングさんは………。
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キングe 『天空雷神王 ゼウス』★★★★★
効果
『神々の王』
・ギリシア神話系に属するカードの全効果二倍
『天空神の意のままに』
・一回の戦闘で一度だけ使用可能。
自分以外の味方の駒を自由に配置・復活させることができる。
『雷霆』
・一回の戦闘で一度だけ使用可能。
相手のキング以外の駒を排除できる。
希に周囲の敵も巻き込む。
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………はい。敵に回したくないですねぇ。
まあお陰で『アイギス』のポーンも移動制限が緩くなり最高で四マス前進可能になる訳ですが。
それにクイーンも強いですよ?
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クイーンd 『カナトスの泉 ヘーラー』★★★★★
効果
『精算』
・一回の戦闘で一度だけ使用可能。
自陣全ての駒を初期位置に戻す。
『全てを魅了する春』
・全ての相手の駒の動きを一ターン止める。
『独占欲』
・見方に『ゼウス』と名のつくカードがいる限り効果二倍。
また『ゼウス』と二体のみになった場合効果三倍。
・『女性』属性の駒に優位
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女性には勝てないですねぇ。
あ、ちなみに『キング』とかの後についているアルファベットは初期位置を示しています。
ついでに星マークは★が多い程レアです。
そして何より面白いところが、効果を発動するまで『ポーンa』としか表示されない所。まあ効果発動すれば『ポーンa アイギス』となるんですがね? 二人零和有限確定完全情報ゲームじゃない! そうなんですよね。これ、言うならば『二人零和有限確定ゲーム』ですからね。『完全情報』どこいった?
まあ面白いゲームなんですよ。
デッキの確認を終えた俺は、『フレンドリスト』からゲンテさんがいないかチェック。
………もういましたよ。
俺は『対戦』を申し込み、少し席を外す。
喉、渇きました。
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『──んで、ショウ。お前はこの二日間どうするんだ?』
『どうしますかねぇ………』
俺とゲンテさんは『英雄チェス』を行いながら話す。
あ、『ボイスチャット』完備です。
現在俺一勝ゲンテさん二勝です………真夜中に何戦する気なんでしょうね? 俺達。
とはいえもう八月ですねぇ………一人陰陽師がいる場所に行かないとですね。祖母の家があるんで。
『まあ近頃祖母の家に帰るのは確定ですねぇ………』
『……喋りながら普通に指すなよ………それもこのまま打つと俺の負けか? おいおい………』
ふふふ、喋りすぎですよ?
それにこれ『心理戦』はありますからねぇ。
『俺、ポーカーフェイスには自信があります』
『それ以外は?』
『特にないです』
『ないのかよ』
そう。無いんです。
あ、あと数手でチェックメイト。
『ふふふ、俺が簡単にやられると思ったか?』
『いいえ?』
『そこは少し演技して欲しいな』
『常識人さんが何言ってんすか』
まあゲンテさんが使ったのはキングの能力『九つの化身』………ヴィシュヌ様はキツいっす。
効果は九つの『化身』が宿った駒を初期位置に戻す形で復活させる。
………う~ん。迷いますねぇ。
ゲンテさんは俺のように神話で集めるより、一つのキャラクターを集めてデッキにしてるんですよねぇ。
………まあ勝たせてもらいます。
今回の俺のデッキは『ローマ神話』デッキ。
そして俺がキングとしているのは『ユーピテル様』でなく『フォルトゥーナ様』。運命神。
正式な名前は『幸運命神 フォルトゥーナ』。★五つ。
俺はフォルトゥーナ様の能力『運命狂わせし壺』を発動させる。
幸福が満ちることはない………漏れでてしまえ!
そんな訳でゲンテさんのターンが二つ遡られ、ヴィシュヌ様の効果無効。
『………中々やるじゃねぇか』
『勝ち逃げはさせませんよ』
途中色々とあったが、俺とゲンテさんのチェスバトルは引き分けで幕を閉じた。
始まりと終わりはセットです。
物語とは彼らの人生の一頁を切り抜いたもの。ですからこれからも、彼らは彼らの人生を歩むのです。
彼らの歩んだ一頁。それをきちんと書けてたら、読者様に伝わっていれば、作者冥利に尽きるわけです………私的にはですけどね?
私らしくねーなー。
しんみりしましたね。さあ巻き返そう (流れをぶち壊していくスタンス)。
第一章完結! 俺たちの冒険はまだまだこれからだ!
というわけで二章がこれから始まる──前に、少しだけお休みをもらいます。理由は第二章が書けてないから。できるだけ早く書く予定ですが書けてないものは仕方ないですよね。
それに休みたい! ここまでは二年以上あたためていた物語を少し改稿しただけなので、そこまで作業量が多かったわけじゃないから毎日更新ができました。これからは違うんですよ。書かないとなんですよ。
なるべく早く書ききる予定ですが休ませてください (大筋はできているので、後は舗装作業とか細かいところだけ)。
では死神が足下にやってきましたので……最後にひとーつ!
休載中、この作品に『完結済み』とつけません。
理由は色々ありますが………一番は『完結済み』ってつけときながら更新再開とかないわーと私が思うからですね。
私自身、作者である前に読者──色々読んでるのでブクマ事情がですね………圧迫しないようにやりくりしてるんです。だから自分が「これ嫌だな」と思うことはしたくないんですよ。それだけの理由です。
長文後書き失礼しました。なお死神は騙された模様………二度はないです。恐ろしいなぁ…… (二章とは関係ない余談です)。




