第六十七話 コツ? 一度掴めば十分ですよね?
俺は街から少し出た場所で魔法の試し撃ちをしようと思う。
俺が使える魔法は――
支援魔法
『STRサポート』『AGIサポート』『DEXサポート』そして『エフェクトブースト』
の四種類。
無属性魔法
『身体強化』『一点集中強化』そして『魔弾』『武具魔強化』『魔力吸収』『魔力変換』
の七種類。
効果は『STRサポート』『AGIサポート』『DEXサポート』がそれぞれのステータスの強化。
そして新魔法『エフェクトブースト』はその名前の通り『サポート』系魔法の効果を高める。
次に『魔弾』は無属性の魔弾を飛ばす魔法で、『武具魔強化』は『身体強化』の武具版とでも表現するべき魔法。
そして『魔力吸収』は周囲から魔力を吸収してMPを回復させる魔法で、『魔力変換』はMPをHPまたはEPに変換出来る魔法なのですが、EPの場合はその分の減りが早いですねぇ。
それ以外に分かったことは──
・全部詠唱なし。しかし少しの溜めある。
・全部消費MPは最低1。しかしMPを多くすることで効果時間または範囲が広がるらしい。
この二つですね…………一先ず無属性でもやりますか。
まずは『身体強化』の応用が出来ないかなーと思うので、脚に魔力を集める。
うーん。これ『一点集中強化』と変わらないような………なんか力を一気に放出して瞬間的な速度上昇を狙ったんですけど………それが『一点集中強化』ですよね。はい。
じゃあ次、拳に纏わせてみますか。
これはイメージがしやすい。アニメとかであるからですかね?
──アーツ【魔力拳】を習得しました。
………出来ちゃいましたよ。ホントに。
それじゃあ──俺は『万華刀』を抜き、自身の中にある魔力を武器に纏わせるイメージを描く…………。
──アーツ『魔力一点強化:武器』を習得しました。
──スキル『魔力操作』のレベルが上がりました。
………なんか今回めっちゃアーツ入手できるのですが……ああ、まあ熟練度がマイナススタートっていうのは中々微妙ですね。威力も落ちますし、補正が無いのは痛いですね………。
──メッセージを受信しました
俺はそのアナウンスで、検証を止める。
メッセージはシロさんから。集合時間を知らせるものだった。
じゃあ、行きますか。
全スキルを駆使して、俺は街に戻った。
■■■■
「お待たせしました」
全スキルを使ったダッシュで数分後、俺は待ち合わせ場所である街入ってすぐの宿屋に到着した。
「は、早いね………」
「ええ、結構疲れましたけど」
今、俺のEPは20%を切っている。
EPは何もせずとも減っていくのですが、スキルを使ったりアーツを使ったり………多重に使用すれば、一気に無くなるんですよね。
ちなみに『デーメーテールの寵愛』でEP消費を抑えてこれですからねぇ………寵愛が無かったらどうなっていたことやら。
一先ず、俺は串焼きを『アイテムボックス』から数本取り出す。
皿と箸も用意。
ゲンテさんによって作られた箸と串は本当に頑丈で、耐久値も中々なんですよね。
俺はまだ来ていないゲンテさんに感謝をしながら串に刺さっている肉を取る。
「ショウ、私も貰っていい?」
「どうぞ」
俺はシロさん分の肉の乗った皿と箸を渡す。
串は洗えば何度も使えるって便利ですよねぇ。
「………うん。美味しい」
シロさんはあっという間に食べきっていた。
俺はというと、そこら辺の雑貨屋で無料で貰える水を飲んでます。
そうこうしている内に時間は過ぎ、全員が集合した。
「全員………揃ったね………」
ラストイベントまで後、数分。
俺達は広場に移動しながら、雑談をしている。
「あ、ツキちゃん。口にタレついてますよ」
俺はお手製のハンカチでツキちゃんの口元をふく。
………なんか、最終決戦感無くてすいませんでした。
時間がねェ
気力もねェ
家まで帰ると働けねェ




