第六十四話 一番のチートは神様でした
………意識が浮上してくる感覚がする。
主に理由はメッセージの音ですかね……? まあ良いですけど。
起き上がって時刻を確認………っと、まだ10分しか経っていないじゃないですか。けれど十分に休養をとった気分なのは何故………。
とりあえず万全とは言い難いですけど、いい調子ではあります。
俺は一つ大きく伸びをして、メニューから『special tester world element』を開き、現在クリアされてる『課題』を確認。
今は『ゲーム難易度評価』『アーツ連続使用システムの実装』『魔法連続使用システムの実装』………多いですよ。どんだけ皆さんゲーマーなんですか? 俺が言えた事でもないですけど。
まあ何か『魔法連続使用』の課題はツキちゃんがクリアしたらしいですよ? メッセージがそれの報告だったりしました。
一応俺も『アーツ連続使用』をクリアしたって送信したら、なんか………まあ褒められました。
その後はもうメッセージでの褒め合い合戦でしたよ。
まあ一通りメッセージを見て、俺はメニューで『イベントP』という名目を見つけたのですけど、一切気にしないことにしました。
後、なんかクリア特典に『連技の鋭刀』という『アーツ連続使用時攻撃力倍加』というまあ恐ろしい武器まで………自由過ぎますね! まあ俺はそんな『WF』の信者ですけどね! まあ面白い武器なので、『鋼鉄刀【神楽】』と入れ替えましょう。
ちなみにツキちゃんは『連魔の銘杖』という武器を入手したとか。それまでのメイン武器は『極彩杖』だったらしいですが、彼女もメイン武器を変更するらしいです。
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まあ疲れもとれたので一旦宿から出て、ちょっと散策という名の神探し。
神隠しと語呂が似ていません? 神探し。意味は違いますけど。
そんなこんなで『歌』スキルを使ってまあネガティブな歌でデバフを量産しながら、俺は『生産場』やら様々な場所へ足を運ぶ。
目指す神様ヘーパイストス様。さあ何処に? 街中の『鍛冶屋』一軒一軒回るのも疲れますねー。
「すいませーん。ヘーパイストス様居ますかー」
適当に店に入る。
ここでも「はっ、まさかこんなしがない鍛冶屋に来るわけねぇだろ」と言われたのですが………少しここの良さを語りました。
いやぁ、次来た時に割引は嬉しいですねぇ。
さて次! 向かいにある鍛冶屋へGO! Foooooooooooooooooo!!!!!!
……ちょっとテンションが可笑しくなってきましたけど、さあ行きましょう!
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………いないですって。
そんな作業を数件続けて、ついに俺は──
「ヘーパイストス様……発見………」
『………なんの用だい』
「鍛冶を………お願い………します………」
俺は『万華刀』と『連技の鋭刀』を見せる。
強化してもらいたいとも思っていたのですが……本音を言いますと、俺がヘーパイストス様の技を見たいだけだったり。
ヘーパイストス様は俺の見せた『万華刀』を取り上げると、何故かそのまま『万華刀』を打ち始める。
………そう言えばもしかして、この鍛冶屋の炉で燃え盛っている炎ってヘーパイストス様のものなのでは? あの消えない炎。有名なあれ。
あれって『神火炉』とかって言うんでしたっけ? 何かのファンタジー小説であったようななかったような気がします。
そんな事を考えている内に、ヘーパイストス様は『万華刀』の強化を終えて『連技の鋭刀』の強化に移っていた。
一応、『万華鏡』の詳細を見る。
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銘:万華刀
Lv:EX
『朧花』『瓊花』『狐花』『氷花』
『解語之花』『花紅柳緑』『花朝月夕』
『花鳥風月』『百花繚乱』
『古樹生華』
『槿花』『華胥』
『蓮華』『夜桜』『風華』『鉄華』
『双華』『千変万華の誇り』
STR-20
INT+20
VIT-20
DEX+20
DEF-10
MIND+10
特殊効果
・満開
・華々の狂乱
・四季折々の万華鏡
・神の儚華
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説明といきましょうか? まず『千変万化の誇り』ですけど、発動条件に『花/華』のつくアーツの連携10種類連続して発動させる必要がある。10種類を超えれば『千変万化の誇り』は自動で発動するらしい。効果はわかりませんけど。
まあそれは『四季折々の万華鏡』もおんなじですよ。なお、発動条件は四季の技を春夏秋冬の順で回すようです。
次に『神の儚華』という特殊効果。
これは称号欄に神様の加護、または加護以上の神様関連の称号の数だけ強くなる効果。
俺専用の武器じゃないですか。ありがとうございます。
「す、すごい」
『………こっちも出来たぞ』
早すぎません?
あまりの早さに驚くことも出来ませんでしたよ。俺。
俺は『連技の鋭刀』の詳細も見る。
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銘:連技の鋭刀
STR+10
DEX+10
特殊効果
・再三再四
・連技共鳴
説明
『special tester world element : アーツの連続使用システムの実装』成功報酬の刀。
鍛冶の神ヘーパイストスによって強化された業物。
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「ありがとうございますあの──」
『お代は結構だ。だが……勝てよ?』
「………はい! 頑張ります」
………神様、良い人──良い神すぎませんか? 俺、ちょっと土下座して感謝を表現したくなりましたよ。しませんけど。
俺はいつの間にか着ていたメッセージに返信を行う。
送信者はシロさん。内容はニケ神殿への集合。
俺は『了解です』と送り、最短距離──屋根を伝ってニケ神殿へと急ぐ。
メッセージは数分前に来ていたので、多分もう来ているだろう。
──スキル《立体機動》を習得しました。
──以後、習熟度が一定を超えた場合、ステータスに反映されます。
うん。今要りませんから。ありがたく使いますけど。
数分後、何とかニケ神殿前に到着。
EPが残り10%をきっていた件 (笑)。そんな訳で少し自作の串焼き (フォレストウルフの肉の串焼き)を食べてから、俺はニケ神殿へと入っていった。
家事の神 (細かいこと言うと家庭生活の神)と鍛冶の神…音で出したらややこしさ倍増ですね。




