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Various World Online  作者: 束白心吏
第一章 βテスト編
62/149

第六十二話 早とちりはアカンわぁ

 俺は鞘に入っている『万華刀』を視る。


───────────────────

銘:万華刀

Lv:MAX

専用アーツ

朧花(おぼろばな)』『瓊花(たまばな)』『狐花(きつねばな)』『氷花(こおりばな)

解語之花(かいごのはな)』『花紅柳緑(かこうりゅうりょく)』『花朝月夕(かちょうげっせき)

花鳥風月(かちょうふうげつ)』『百花繚乱(ひゃっかりょうらん)

枯樹生華(こじゅせいか)』『槿花(きんか)』『華胥(かしょ)

STR-10

INT+10

VIT-10

DEX+10

DEF-5

MIND+5


特殊効果

・満開

・華々の狂乱

・四季折々の万華鏡


詳細

ユニーク・ウエポン『万華刀』最大レベルの業物。

───────────────────


 ええ。恐ろしい武器になっていますね。予想はしてましたが軽々とその上を行く。

 ちなみに『特殊効果 満開』は『花または華』のどちらかの文字がつくアーツの威力・効果の上昇。『特殊効果 華々の狂乱』は『花または華』の文字のつくアーツを連続で何回も使用していくと、HPが少量づつ減少していくのを代償に全ステータスを大幅に上昇させて、そしてアーツ威力も大幅に上昇させていく効果。『特殊効果 四季折々の万華鏡』はアーツの名前を四季──まさに春夏秋冬の順番で使うと発動できる特殊効果であり、アーツの例を挙げると『桜花』→『涼風之刀刃』→『狐花』→『氷花』。この順番にアーツを使えばいいらしいですけど、発動した時の効果が恐ろしいですね。まず全アーツの威力上昇。そして一回巡らせれば数分の間は効果が消えない。そして何より恐ろしい効果が巡らせれば巡らせれるほど、その効果が高まっていくところですね。

 十分に恐ろしいじゃないですか。


「………これ、どうしましょう」


 一応『万華刀』をメインウエポンに切り替えておきましょうかね。強いですし、一軍に昇華するのも納得の性能………あと武器のテストもありますし。


『それじゃあ、もう情報は与え終えたわ。何かあったら来てちょうだい?』


 俺が一人装備を整えている内に、アテーナー様がそう言うと、摩訶不思議な世界から見慣れたアテネの街へ景色が変わった。

 しかしアテネの街自体の光景は所々変わっている。

 まず光の柱が街を囲うように立っているのだ。


 ………どうやら十二柱は十一ある光の柱の下にいるらしいですね。


 アテネ様はニケ神殿の真上の柱ですかね?


 俺はメニューを開く。

 そして装備を確かめようと………おや。


「『special tester world element』…………?」


 うん…………まあ…………うん。ポチッと。

 しかし『選択できません。ある一定の場所へ行ってください』と出ました。どこでしょうかね?

 散策でもしながら情報を集めてみますか。

 気分転換に色々と見て回り、最後に人の少ない………というか人のいない宿の個人部屋で、その場所は開けました。


「『special tester world element』…………成る程です」


 名の通り、スペシャル・テスターが行う………あれですよ。例えるなら実装エ○メント調査とか○機契約。

 どうやらスペシャルテスターさんは『課題』に挑戦してクリアすると、報酬が貰えてかつ、システムの実装がされるらしいです。


「『ゲーム難易度評価』………『アーツ連続使用システムの実装』………多いですねぇ」


 課題は星の数程。

 例えば『ゲーム難易度評価』の欄………派生評価の多さときたら………!

 それもこれ全て自分でおこな──あ、


──スペシャル・テスターの皆様にお知らせします。

──『スペシャル・テスター:ワールドエレメント』の『課題 ゲーム難易度評価』の全解放が確認されました。

──これよりアップデートを開始します。

 …………へぇ、こんな感じですか。

 俺は閉じてしまったスペシャルテスター専用のメニューを再び開く。

 確かに『ゲーム難易度評価』の文字が消滅しています。

 ………それじゃあ、俺もやりますよ? 文句は受け付けませんよ?

 俺は『アーツ連続使用システムの実装』をタップ。

 全派生課題を自身への課題として設置。

 そしてメニューを閉じると視界が回転し、目の前には巨大なドラゴンが──


《これより『スペシャルテスト:アーツ連続使用システムの実装』のテストを開始します》


 そんな声とともに、ドラゴンが咆哮をあげる。

 俺はチラッとステータスを確認。

 ………うん。『EP100%固定』『MP100%固定』の文字が見えますね。


《テストスタート》


 え? マジですか…………急すぎます。

ネタ切れ………というかサブタイ考えるのが億劫になってきました。ここが最後の難関ですね。長距離走で例えるならギリギリゴールが見えない地点を『ゴールはいつになったら…そろそろ見える筈なのに!』とか考えながら走る地点──私だけかもしれませんね。

とにかくラストスパートです。物語もサブタイ考えるのも。まあ速度は上げませんし上がりませんが…………余談ですが、長距離走の最後の最後で『ほらダッシュ!』とか言われても無理ですよね。あんな感じ。

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