第二十六話 終業式です。イベントが始まります
七月二十一日金曜日。
俺の在籍している高校では、今日が終業式でした。猛暑ということもあり、体育館ではなく各クラスの教室で放送を聞くだけでしたが………うう。汗が冷えてお腹痛いです。
少し早めに終わりましたので今回はラッキーだったと受け取っておきましょう。
だって、今日から『VWO』のイベントがあるのですから。
「ねえねえ晶くん。『例のアレ』出来てる?」
「? 『VWO』の『アレ』ですか?」
白峰さんとは──凜花さんとは『VWO』の話と『WF』の話でかなーり意気投合した。現在では両者共に名前呼びになっているくらいには。
俺はまだ慣れていないのですが、凜花さんが満足そうだったのでいつの間にか定着してしまっていました。
あと白m──凜花さんがなにか言ったらしく、最近『恋愛相談』にのることが多くなったりも。しまいには『新聞部』から取材を受けましたし………。
そのせいで他のクラスからも相談者が来ましたよ………。
浩平くんのほうが的確なアドバイスできると思うんですけどねぇ。
ただ、たまにくる『料理』の相談は俺の方が………いや、それも浩平くんですね。俺、食べるのより作るのが好きなので。
っと、思考が大幅にそれてしまった。
え~と………あ、『VWO』の話ですか。
「大丈夫です。出来てますよ」
「本当! それじゃあ今日どこかで待ち合わせしない?」
最近は本当、二人で話すことが多くなった。まあ『VWOβテスト』をやっているのが俺と凜花さんだけなのでなるべくしてなったこととも言えるのですが。
浩平くんは横で「リア充爆発しろ」って言っていますが………俺もモテない側の人間なんでそこまでリア充してないですよ? 世間一般的に言われるリア充を、ですが。
「分かりました。何時にします? 俺は14時以降ならあいてます」
「それじゃあ、14時以降かな。準備できたら広場に集合で」
「わかりました」
それじゃあね! と某切り裂き幼女を連想させる台詞と共に凜花さんは帰っていく。あー、丹○桜さん、マジ神声ですよね。
そして、すぐに浩平くんが「なあ」と、声をかけてくる。
「どうしました?」
「いや、お前………本当にさ………」
あれ? なんでしょう? 凄まじい怒気が…………。
俺は荷物を持って、一歩後退する。帰る準備は万全です。
そして次の瞬間、浩平くんが跳んだ。
そのフォームはプロの飛び込み選手にも劣らないくらい綺麗だった。
「頼む! どうしたら女子からモテるか教えてくれ!」
「…………はい?」
浩平くんは綺麗なジャンピング土下座を決めた。
それはもう、言葉に表せないほどに無駄に美しい土下座を。
他のクラスの通りかかった生徒が写真撮るくらい。
「だってお前、すっげぇ大勢の女子と仲良いじゃん? ってか『恋愛相談』を俺にさせてくださいお願いします!」
「え? はい?」
俺は突然の浩平くんの土下座と、放たれる『圧』での迫力に押されている。
いや、何? 誰か教えてくださーい?
「または! 俺にモテる秘訣をーーーーーーー!」
あれ? 俺の目がおかしくなったのですかね? 浩平くんが数人います?
しかし、何度目を擦っても、一切消えない浩平くんの分身。
いや、髪型とか体格で違うとは分かりますけど、皆土下座が綺麗なんですよね。無駄に。
俺はそーっと、忍び足で教室を出る。
ずっと土下座をしている集団は、女子生徒に引かれまくったらしいく、めっちゃ白い目で見られていた。一部の生徒は写真撮ってましたが。
さて、今日は冷やし中華でも………怠いし在庫が多いそうめんでいいですかね?
俺は近くのスーパーで新鮮な夏野菜を買って、家に帰った。
あぁ! そうめんが無くならない。
安いとついつい買うよね。そうめん (自業自得)。
ていうかホント神話要素うっっすいなこの作品………ドワーフを別の何かに変える? いや愛着はもう湧いてるし………よし! 好きに書こう!




