表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Various World Online  作者: 束白心吏
第一章 βテスト編
15/149

第十五話 週末だから夜更かしするんです

 翔真くん花月ちゃん兄妹が夕食を我が家で食べた日から数日が過ぎ、いつの間にか金曜日になっていた。

 今日も兄妹の分まで夕食を作った俺は、自室でぐったりとしていた。


「はぁ………明子さんのおかげでバイトをしなくてもいいのは助かっているんですが罪悪感が……」


 明子さんというのは翔真くんと花月ちゃんの母親。

 明子さんは夫が病気で死んでしまい、現在は女手一つであの二人を育てている。

 再婚すればいいのでは? と思い一回聞いてみたことがありますけど、その時明子さんは「私は好きな人に一途って決めてるから。再婚する気はないわ」と言っていた。

 だから明子さんの分の夕食も作ろうとするのですが、明子さんが遠慮をするので何度も交渉した後、諦めました。

 そのお陰で明子さんが忙しいときは兄妹のご飯を作ることになり、必要以上の食費を毎月入れられているのですけど、明子さんはまだ遠慮したまま。


 体を壊さなきゃいいですけど………。


「………そうだ、白峰さんの事も」


 あの日、俺達がネットで繋がっている事を知った次の日から俺達は結構仲が良くなった。

 どれくらいかと言うと、浩平くんが「お前ら付き合い始めたの?」というくらい。

 まあ、そう言われた時は「ネットで仲の良いフレンドだった」と言っておきましたが………。


「はぁ、今週も色々ありましたねぇ」


──トントン


 俺が今週の事を振り替えっていると、玄関から声とドアを叩く音が聞こえた。


「は~い。今行きます」


 俺は玄関に向かう。

 ちなみに呼び鈴はありますからね? 秋原家の皆さんが呼び鈴を使わないだけで、きちんとありますからね?

 ドアを開けると、兄妹の母親である明子さんが茶封筒を持って立っていた。


「明子さん。お久しぶりです。今日はどうしました?」

「こんな夜分遅くにごめんなさいね。今日はちょっとお願いがあってね」


 どうやら明子さんは出張で国内の遠い所へ行かなければいけないらしい。

 しかし、引っ越すほど長い期間そこにいるわけではなく、国内を転々とするらしい。

 その間、俺に二人を預けたいのでよろしく。といった内容だった。


「いいですよ。引き受けます」

「本当! よかったわ。それじゃあ息子達には説明しておいたからお願いね」

「わかりました。明子さん、お体を壊さないようにしてくださいね」


 俺がそう言うと、明子さんは「分かっているわ」と言って急いで歩いていった。

 道路の方を見てみると、車をとめてある。

 きっと待たせているのだろう。


 俺は心の中で頑張ってください。と言って部屋に戻る。

 最近、いろんな事が絶え間なく起こりますねぇ………時期が重なっただけでしょうか。


 今日はゆっくり『VWO』をやりますか。


■■■■


 俺はHMDを被って『VWO』にログインした。


「そういえば、『BP』(ボーナスポイント)割り振っていないです」


 俺はチュートリアル後にプレイしてレベルアップで入手した『BP』を『力』に5『敏捷』に5振る。

 そういえば、『SP』も……あ、16もありますよ。


────────────────────

名前:ショウ

Lv4

職業:刀使い

サブ職:調理師


ステータス

HP:100/100

MP:100/100

EP:100%


力:20(+10)

知力:26

器用:33(+5)

敏捷:17

運:23


残り『BP』:0

スキル

戦闘

《刀Lv6》《短刀Lv5》《体術Lv5》《隠密Lv1》《索敵Lv1》《無属性魔法Lv2》


生産

《料理Lv5》《裁縫Lv4》《育成Lv2》《調薬Lv1》《鍛冶Lv3》


その他

《楽器Lv3》《歌Lv3》《魔力操作》


残り『SP』:16


称号

『初心の心得』


────────────────────


 最近は、色々あって全然できてなかったのですが………まあ生産活動はしていましたけどね? それで知ったこととして鍛冶でもレベル上がるらしいです。

 一応『SP』は残しておくことに。

 何かに使うかもしれないと思いますので。

 あ、『EP』はチュートリアル終了後に出てきたものです。まあピクシーさんに事前に聞いていたので、出てきた時はやっと表れたという感じが強かったですけど。


────────────────────

装備

頭:

首:鉄のネックレス(器用+3)

胴:冒険服(上)

腕:

腰:冒険服(下)

脚:ブーツ


武器

メイン:万華刀(力+10)

サブ1:鉄刀【改】(敏捷+3)

サブ2:鉄短刀(器用+3)

サブ3:木刀

サブ4:短木刀

サブ5:素手


────────────────────


 ちなみに装備欄の『首』は昨日あったらしい定期メンテナンス後に実装されたもの。同日に『運』のステータスも実装され、運営のお知らせには『今後も様々なコンテンツ、仕様を追加していきます。宜しくお願いします』と書かれていました。


 まあ、その事はいいです。

 俺の装備の『鉄刀【改】』は『VWO』内の取引掲示板で買った『鉄』で『鉄刀』を強化したもので、『鉄短刀』は余った『鉄』で一から作ったものです。

 とりあえず、無料で鍛冶場を使わせてくれたおじちゃんに感謝。

 いやぁ、あの時はおじちゃんに作り方を教えちゃいましたし………運営さん。何かすいません。俺もやっぱ『WF民』なんです。


「………今日はフィールド散策(レベリング)でもしましょうか」


 俺は街の外に出た。


■■■■


 街の外の景色は………草原でした。

 よく目を凝らせば遠くに森やら山やらがある。あるのですが………。


「ちょ、ちょっと遠すぎません?」


 俺は当初の予定である森の中でレベリングから変更して、草原でのレベリングを開始する。

 やっぱ南に来たのが不正解だったんですかねぇ?


 草原にいるモンスターは3種類。

 一匹目はスライム。

 …………ボーナスステージを思い出しますね。切り裂きました。


 二匹目は………はぐれ狼?

 まあ………なんか……たぶん犬科です。こちらも切り裂きました。


 三匹目はゴブリン

 緑色の皮膚で人の形をしており、服装は腰に布を巻いているだけ……。

 一目見たときからSAN値削られるなって思いました。

 あの時ボーナスステージやらなくてよかったぁ。ナイス判断自分。

 あ、もちろん切り裂きました。


 草原のモンスターはそれくらいですかね? 一番手強かったのはゴブリンです。

 HPが危険域(レッド)になると雄叫び? をあげて仲間を呼ぶのであの時は危なかったですSAN値直葬待ったなしですよ………後で『刀』の広範囲スキル取ることを決意しました。


 ちなみに数が多かったのはスライムですね。『鋭斬』を付与した『万華刀』で一撃。通常の『万華刀』でも二回ほど攻撃すれば倒せましたが………獲得できる経験値が少ないのはネックですねぇ。

 狼? はカウンターで倒しました。動きは速いのですが単調なので『鏡花』の出番でした。経験値もいいくらいに落とすのですが………森のある方に誘導してくるんですね。一度殺されました。

 デスペナは初回ということでなかったのですが………装備品の耐久値が半減と一時間の経験値獲得量の減少があるらしいです。


 自分でも驚くくらい、このゲームはハマりました。

 そして更に驚くことに、戦闘を数回しただけでレベルが上がった。

 一緒に『刀』スキルもLv6に上がったのでLv6で出た刀専用範囲アーツの『螺旋』を習得。

 これで囲まれても怖くないです。

 まあそれでも油断は禁物ですけどね。



 ちなみに草原に出てくるのが珍しい、片手剣を持ったゴブリンを『鉄刀』を使って倒してみた。

 結果。『万華刀』強しです。


 そして新事実。

 何回目かの戦闘で『万華刀』のレベルが上がりました。

 現在は『万華刀Lv1』となってます。

 少し攻撃力が上がっていたました。

 いろいろ調べたのですが『万華刀』が特別らしいです。


「ふぅ~、今日はこれくらいにしますか」


 俺は『万華刀』を鞘に収める。

 なんか『鉄刀』振ってる時は懐かしさを感じました。

 久しぶりに浴衣とか着たいと思ったのですけど………素材とかありますかね?

 まあ夏休みにはお婆ちゃんの家に帰るんで着るんですけどね。


「はぁ………お婆ちゃん家に帰るのも久しくなりますねで」


 もう半年は行ってないのでしょうか………少し憂鬱ではありますが、今年は夏も帰る予定なのです。

 この後は俺の主な収入源ことゲンテさんの店でバイトでもしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ