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Various World Online  作者: 束白心吏
第二章第一節 ディオニュソスの獣
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第百十八話 狐の退治

 やはり運営が変わっているとゲーム自体も異色になると俺は思うんですね。もちろんそういうゲームは好きですし、たまに見かけるとちょっと時間を忘れかけてやることもあります。

 まあ『WF』ともそんな感じで出会ったんですよね。それはさておきですが──


『ぐっ………ぐぬぅ!』


 ──俺は一か八かの賭けに勝ち、狐さんに辛くも勝利を納めた、ということでしょうか。簡易的なステータスを見てみますが………あはは、MPもHPもヤバいことに。ほぼ引き分けと言っても過言ではないですね。


『見事……しかし我は封じられぬよ』

「ははは……確かに、封じられません。けど、俺から呪符(これ)を取れないのはアナタも同じですよ?」


 俺は、満身創痍で『行動制限・特大』『スキル封印Lv8』などのデバフを抱える狐さんに、呪符をひらひらと見せながら言う。

 とはいえこちらも大誤算です。運良く《大祓詞》に成功したら一気に蹴りをつけようと思っていたんですけど……運悪く俺にもデメリットが祟って行動不可能でかつ、更に残念なことにMPがありませんから、行動できても呪符に封じることもできないという。

 まあ互角にはやり合えましたし、賭けでは勝てました。改めて、《陰陽師》スキル()()()8()()()()の威力を知れましたし……。


「ピクシーさん。MP譲渡系の魔法あります?」

『残念なことに回復魔法系は全部レベル1なんですよねぇ』

「えー」


 まあ知っていましたが。

 俺は『タルワール』を杖に立ち上がり、呼吸を整える。今さらながら『調息』でも覚えておけばよかったと後悔。《仙術》スキルの中にありましたから、次のレベルアップの時にでも習得しましょうかね。


『──今日の所は観念してやろう。狐の成長も見れたからな……次はテウメソスで、だ』


 そんな思考に耽っていると、黒い狐さんは二つほど尻尾を生やし、そう言って空を飛んで行ってしまう。それと共に『なぞ○ばしょ』からは出られたのですが………問題があります。


「ここ、どこですか………?」

『あー、ここは……私にもわかりません』


 嘘ですよね………嘘だと思いたくて、メニューから地図を取り出してみると、俺たちの姿は点。他は真っ暗でマップ名もわからないという現状。

 いやぁ………ピンチ。そう言う他ないですね。詰んだ。


「地図、買う前に拐われたんですよね………あ、そうだヨウゲツさん達と合流しますか」

『で、ですね!』


 早速──とフレンドリストを開くと共に、フレンドメッセージを受信。送信者は………はい。ヨウゲツさんですね。取り敢えず電話の機能を取り出す。


『ようショウ。災難だったな』

「本当ですよ。無事クリアできてよかったです」

『あ、やっぱり『SQ』だったん?』

「『やっぱり』って………まあ、はい。案の定、あの狐はテウメソスってこともわかりましたよ」


 まあ、お陰様で遭難しましたけどね。と肩をすくめながら言うと、笑い声が返ってくる。そして一言『ドンマイ』。


「本当ドンマイと言うしかないんですよねー………そっちから俺の現在地わかったりします?」

『ああ、今ショウのいるフィールドはわかる。一応メッセで画像送るぞ』


 その言葉の数秒後、メッセが一通送られてくる。内容は………おお、地図ですか。


『近辺の………テウメソスまでの地図が売ってたから、たぶん次のフィールドは直進すればゴールに行ける………が。いかんせん広大だ』

「というかこの地形ですと………」


 俺は辺りを見渡して、地図の地形と照合してみる。んー、山に挟まれてますから、これと似た地形は………。


「『マンドラ』の北………の、山に挟まれた辺りですかね?」

『うん………まあ、クエストで使うならうってつけかもな。村もなにもないし』

「マジですか。空腹度なくてよかった」

『あ、気にするとこそこなん?』


 そこです。EPとか現状で死刑宣告と同義じゃないですか。まあ無くても調理とかしたいのですが………そういえば北のほうに塔? みたいなものがあるように思うのですが。暗くて見えづらいですが。


「………とりあえず、俺は俺でテウメソス目指してみます」

『そうか。まあ気をつけてな? 俺たちもなるはやで合流してやるこらよ』

「期待してますね」


 俺は通話を切る。さて、取り敢えずはあの塔のような場所へ行ってみましょうか。幸いそちらに道は続いていますし………。


『ヨウゲツさん達はなんと?』

「後から追い付くそうです。取り敢えず暇ですし、先に進みませんか? あの塔とか気になってしかたないんですよ」

『あ、ホントだ。でもあれって………まあ大丈夫ですよね。さあ行きましょう!』


 何か思考放棄するような声を聞きながら、俺たちは北へと進む。

 そう、全てはログアウトの為に。このゲーム。街の中でないとログアウトできないんですよね。更に宿以外の場所でログアウトするとアイテムとかも盗まれるとか。怖いので宿でログアウトさせてほしいものですねぇ。

 では事前のお知らせ通り、以降は不定期更新となります。書けたら投稿なのですがたぶん筆が乗れば明日には更新してます。というか今想像力が溢れてとまらないので書きます。もしかしたら明日には次の話がかけるぞ!?

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