第百十四話 切り替えは大切です
「あーーーーーー…………」
やーらかしたーやらかしたー………あああああああああ。
帰宅し夕食を食べ、湯浴みと歯磨きを終え完全に寝る準備万端な俺は『VWO』にログインしてすぐ、後悔やら何やらが押し寄せてきてしまい、ログアウトした宿の寝台の上で悶えていた。
「おーい。いい加減外でようぜ?」
『そうですよショウさん。行きましょうよ』
そうですね………待たせるのも悪いですし。
俺は一通りの装備点検を終え立ち上がる………んー、さて切り替えますか。
窓からエガレオの町並みを眺める。建物が綺麗に並んでるんですよね。白レンガの建物は美しいです。まあ多少の大小はありますが。
少し心を落ち着けた俺は、宿屋の向かいの酒場に向かう。そこがゲンテさんとの合流地。
「あー、心が浄化されていくー」
『そんな嫌なことがあったんですか?』
「まあ………ショウにもいろいろあるのさ」
なぜヨウゲツさんが同情するような素振りをしているのかわかりませんが………要因その一が何言ってるんですか。
「よ、ショウ」
「こんにちは。ゲンテさん」
狭い酒場の一角で、ハルバードを担いだ大男 (ハーフエルフ)に挨拶を。あれ? 奥さんの姿が見当たりませんが。
「嫁は自分のSQを進めるだと。丁度今はメインストーリー進めてるよ」
あー、なるほどです。オリュンポス、俺達も行かないとですね。
「じゃあ俺達はテーベを経由してローマ、行きましょうか」
「おお。お前さんのSQもやっと本拠地わかったのか」
「というか最終的にそこまで行く必要があるんだと思います」
ほぉ………と、どこか感心した様子のゲンテさん。
「なるほどなぁ………テーバイの北東に住む狐かぁ」
「そゆことです」
まあその道中めっちゃ面倒ですし、移動にどれだけかかるやら………想像するのが嫌になりますね。
とりあえず必要なものは買いましたし、ダッシュで切り抜けましょうか。
「じゃあ今日目指すのはペトロポリってことでいいか?」
「おう」
「了解です」
俺達が今いる街『エガレオ』から『ペトロポリ』に行くには、途中『カマテロ平原』という広大なフィールドを横断する必要が出てきます。
………俺、ここ苦手なんですよね。遮蔽物少ないですし、他にも色々理由がありますが、戦い方に多少の制限がされるんですよねぇ。
「あーけどここ、戦争の跡地ですかね? ならばまだ………」
「? ショウは何やってんだ?」
「もしかしなくともリアルチートの類いなんだよなぁ」
「酷い言われようすぎて戦闘意欲がー」
「げ、勘弁。楽してレベル上げたいってのにそれは止めて。謝るからよ」
いやガチ情けないですね。その理由。
ともかく、俺達はペトロポリへ向けて進行を開始した。
お知らせー
ストックなくなってきましたー
ヤバいですね☆
他人事じゃないですけどねー
なお出来るだけ頑張りますー
いや結構ヤバいんですよね。ゴールまでの道筋が見えないんですよ。やりたいことありすぎて。
幸せな悩みなんですけど……むー。絞らねば。




