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Various World Online  作者: 束白心吏
第二章第一節 ディオニュソスの獣
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第百十一話 考察と結論そして次の街へ

 クエストクリアから数分後、俺たちは無駄に大量に食材アイテムをゲットして、解放されている調理スペースなるものを借りました。


「──さて、時間いっぱい作りますか」

「よし。全食材アイテムは出したぜ」


 目の前には食材の山。

 あー《鑑定》スキルが育成されて行くー。しかしレベルは上がらないという謎。何故ですかね?

 では大雑把に食材の紹介でも。

 まず魚。ワァーオ全体の六割は魚ですってよ奥様。きゃー! 今日は魚祭りですわよ! ………ちょっと自分でも何言ってるのかわからないです。

 野菜は二割。キャベツや茄子、トマトにズッキーニ。たんぽぽも食べれますね。

 残り二割は調味料とお米。実はギリシャは米を使った料理も多くあるのです。


「では、作れるものは作りましょー!」

「おー!」

「頑張ってなー」


 この調理スペースを使えるのは大体二時間。それ以上は延長料金が発生します。

 ………んー、作業が簡略化されてはいますが、少しは自分の手で行いたいですね。

 水を入れた鍋を熱しながら、俺は次の工程へ移った。


■■■■


「来たよー! って、料理してる。手伝おうか?」

「お願いします」


 二十分後、シロさん達が来た。

 ふぅ………少し余裕ができますねぇ。


「それじゃあ私、ロールキャベツ見てるよ」

「お願いします………あ、このサイトのレシピ参考で」

「りょーかい! へぇ、ギリシャの人たちもお米食べるんだ!」

「そうですよー」


 ──と、そこまで会話をしていて、ふと思い出す。


「──北欧の地域では、エルフを豊穣の神様として奉る場所があるんですよねぇ」

『それ私に対するあてつけですか!? 何か嫌な予感がするんですけど!?』


 ピクシーさんの妖精と森妖精の統一は………あー無理ですか。無念。

 そんな思考はさておき、何故か俺はピクシーさんに睨まれます。はて、俺何かしましたか?


『………パラスにも《伝承妖精》スキルが顕れてるんですけど』

「北欧発祥の童話に出てくる薔薇の精はエルフとされているんですよね。小さいながらも」

『キャァァアアアアアア! 《薔薇魔法》って何ですか!? 《小型化》がパラスにも出てきたじゃないですか!』

美しい妖精(エルフ)は岩場に住んでいるというのも北欧由来でしてね?」

『ここぞとばかりに聞かせるの止めてください! 《岩魔法》覚えちゃったじゃないですか! 私、森の妖精ですから!』


 俺でももはや、統合しても同じじゃね? と思えるくらいに同じとなりましたね。パラスさんとマリンさん。

 ………仕方ないですね。


「エルフは疫病を流行らす妖精としても活躍してるんですよね。まあ踊る必要がありますし、バターをあげれば落ち着きますが」

『あ、続けるんですね』


 続けますよ? 喋りながら料理するのは楽しいですから。


「ドイツのエルフは疫病を流行らせたり、悪戯が好き──後は透明化できたり、報いると喜んだりしますね」

『何故調理しながら私に様々な書物を送れるのか………』


 慣れです。

 そもそも行程が簡略化されてるので暇っていうのもありますがね。


「ちなみに『エルフの矢傷』という言葉がありますね。ヨウゲツさん」

「ん──ああ、疫病とかを妖精が引き起こすってとこから来てる言葉だっけ? エルフが起こす激痛とも言う英国の言葉だっけか? 後はelf-shot──日本語訳『エルフの一突き』は突然に体が動かなくなること、だったな」


 へぇ。そんな由来があったんですか。勉強になりますねぇ。

 まあとりあえず、エルフの伝承はこれくらいにして、と。


「そういえばシロさん達もクエスト受けてたとか………」

「あー、そうだ! 聞いてよショウ!」


 シロさんは憤った様子で話し始める。

 曰く、街の散策をしていると牛の顔をした人がいたのだとか。

 その人はシロさんの腰を見ると即座に襲いかかってきて、強制的にクエストが始まったのだと。

 シロさんは楽しんでいたようですが、どうやらそれが消化不良に終わったようです。


「牛──ああ、ミノタウロス伝説ですか………となりますと、その短剣を授けたのは聖い娘。アリアドネーですか?」

「お、おお………何故わかるし」


 神話好きですからねー。

 ………と、なるとです。ここで起きたクエストは、シロさんのユニーク関連のクエストということになります。そして仮定として、所縁のある地でクエストが進行すると考えると──


「テウメソスの狐………嗚呼、何て面倒な」

「? どうかしたの?」


 ええ、どうかしました。緊急事態です。

 何で気づかなかったのでしょうか………とりあえず悔やむのは後ですね。


「ピクシーさんから取得した大雑把な地図データ、共有ストレージに移動させときますね。ヨウゲツさん」

「んー………おー、何か知らんが俺も行くぞー」

『──あ、SQですか』


 ピクシーさん大正解です。となると消耗品は多めに………っと。


「あー、ショウ。必要な物は買ってくるぞ?」

「とりあえず砥石を大量に。回復系ポーションと耐性ポーションも少しずつお願いします」

「おうよ!」


 ヨウゲツさんは繁華街へと向かっていった。

 さて、俺も必要なスキル、アーツは取っておいて──宣言だけしておきましょうか。


「ははは………いつまでたっても、真っ直ぐアテネに帰れそうにはないですねぇ」

Q.クリスマスって何?


A.冬至で逝去したミトラ教の太陽神の復活祭。それが紆余曲折しまくってイエスの誕生日になっちゃった☆


 実はイエスの誕生日って聖書に記載されてないと聞きます。ローマ皇帝がミトラ教とキリスト教の融和の為にそうしたとか何とか。曖昧な情報なので気になった方は調べてください。

 では恋人と『せいなる夜 (意味深)』を過ごす皆様が末永く爆発しますことを私は一人お祈り申し上げます。

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