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Various World Online  作者: 束白心吏
第二章第一節 ディオニュソスの獣
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百十話 徒然に緩く

 宙を舞う巨大なシルエットに驚くのも束の間、俺はステータスを簡易操作すると共にタルワールを、ヨウゲツさんは弓を構える。


「飛ばすぞ! 『チャージショット』」


 ヨウゲツさんは一瞬だけ溜めて青く光る矢を放つ。

 弓術系アーツ『チャージショット』。

 初期から習得可能な弓術アーツの中でも屈指の攻撃力を持つそれは、溜めの時間によって威力の変わる攻撃。

 ノックバックは基本性能としてついてるので、一瞬の溜めでも飛ばせるのですが………。


「『分身』」


 スキル構成を戦闘のモノに変えた俺はいつも通り、幻影を作って左右からの挟み撃ち。

 ………そろそろ、何か新アーツでも覚えますかねぇ。


「『スラッシュ』!」


 分身と共に──という考えは巨大モンスターには通じませんでした。


「………ボスであることは、確定ですね」

「だな」


 俺は『鑑定』を発動させる。


『鑑定結果

NAME:kētos

Lv5

HP:97/150

MP:50/50

スキル

《突進》《捕食》《水魔法Lv1》』


 ………ふむ。これは怖い。

 始めて魔法を使う敵というのもありますし、《捕食》て………。


「とりあえず一気に畳み掛けてしまいましょう」

「おうよ! 『ダブルショット』ぉ!」


 二叉に分かれた矢と三人の俺で、海獣を突き刺し切り裂く。


「『スラッシュ』!」


 三方向からのアーツを叩きこみ、無事討伐………オーバーキル? 否定はしません。


「──よし。クエストクリアだ」


 ヨウゲツさんの言葉を聞き、俺はタルワールを鞘に納める。

 空中で納刀って難しいですね………着地して、スキル構成を元に戻す。


「おお、スキルって進化可能なんですね」

「ん? どのスキルだ?」

「《剣》ですね」


 俺はヨウゲツさんにスキルウィンドウを見せる。

 スキルの隣に進化可能という文字があることをヨウゲツさんも確認しました。


「進化後は………ああ、《両手剣》と《短剣》ですか」

「まあ序盤だし、そんなもんだろ」

「ですねぇ………」


 まあ、少しアーツでも習得しますか。

 俺は《剣》スキルのレベル別習得可能アーツを見る。


『習得可能アーツ

Lv3~

・ダブルスラッシュ

・クイックソード

Lv4~

・ソードガード

・スピンスラッシュ

Lv5~

・リベンジソード

・パリィ』


 はい来ました待ってましたよ!

 俺は『パリィ』を早速取得。他は『クイックソード』と『スピンスラッシュ』を。


「ふぅ………」

「達成感に浸ってるとこ悪いが報告行こうぜ?」

「ですね。エラくん。そろそろ行きましょうか」

「うん」


 ………いつの間にかすげー大漁じゃないですかエラくん。


■■■■


 ショウさん達がクエストで釣りをしている頃と同時刻。

 私達もとあるクエストを受けていました。

 ………いえ、正確には受けざるを得ない状況になったのですが。


「はぁー、まだスタミナ実装されてなくて本当よかったー」

『暖気すぎません!? ああ、置いてかないで!』


 アカウント変更!

 私は妖精となり、MPを消費しながらシロさんを追いかける。


「………相変わらずズルい技だね。ソレ」

『壁蹴って屋根に登る人には言われたくないです!』


 ちなみにツキさんは脱落してます。

 え? 何からかって? そんなのこの『逃走クエスト』からに決まってるじゃないですか。

 まあ捕まってアウトなのはシロさんなので、私も捕まっても全然大丈夫なのですが………私は現金なAIなんです。


「あ、ツキちゃんからメッセきてる。『暗闇。いったん落ちるふぁいと』だって!」

『知りませんよぉぉぉぉ!』


 このクエストが終わるまで暇なのはわかりますが!

 あ、ちなみにトアさんはこのクエストに参加してません。

 ………一人裏路地に入っていったことしか知りませんね。はい。


『うぅ。早く隠れる場所を──』

「時間いっぱい逃げるよー!」

『一人でやれぇぇぇぇ!』


 これ連帯ですからね!? 一人が隠れても一人が隠れてなければクリアにならないですからね!?

 あ、クリア方法は『一定時間隠れる』又は『対象と一定以上の距離をとり三十秒経過』の二つですね。二つ目はクエスト取得者──つまりはシロさんのみにしか適用されないので難易度高し!


「さて、次はどうしよ──」


 その時、不意をつくようにファンファーレが鳴る。

 あー………まあシロさんはAGI特化のステータスですし、仕方ないですよねぇ。


「──畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


 獣のような咆哮が町中に響いた。

 シロさん………やはりあなたもそっち側の人なのですね。

 どこぞの妖狐さんを思い出しながら、私はツキさんへメッセージを飛ばした。

 自己顕示欲は人並みあると自負してます。SNSをしている時点でお察しの事柄ですし、今さら言うことでもありませんが。

 しかしそれでも目立つと怖じ気づくという何とも可笑しな人間が私なのです。ブクマ100件超えかつ日間TOP50入り記念短編はありませんので静かにここで祝うとしましょう。


 なお五時だ辻……ではなく誤字脱字などございましたらご報告ください。

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