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Various World Online  作者: 束白心吏
第二章第一節 ディオニュソスの獣
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第百六話 新たな邂逅

 PKさんに恐怖を植え付けて移動を再開。

 ちなみに先ほどの場面でシロさんヨウゲツさんピクシーさんからえげつないの一言をいただきました………ついでに運営から『妖幻之王』という『妖術』スキルへの補正効果のある称号も。


「それにしても凄いえげつないスキルだね………」

「ふふ、流石『妖狐』って感じでしたね」


 妖怪………その起源は江戸時代かそれより前。

 昔は今よりも医療技術が発展しておらず、今簡単に治せる病気でも人は死んでいました。だから悪魔の仕業──妖怪という架空の生き物を想像したわけですから、人って偉大ですね。

 なーんて諸説ある中の一説を紹介しながら歩けばピレウスまですぐだったり。


「んーっ………案外楽しかったですねぇ」

「そうだなーって言う奴いないからな?」


 採取して討伐して………途中から幻惑するのかとても楽しかったですねぇ。


「えー? 私は楽しかったよ?」

「ん。爽快だった」

「あれー?」


 ヨウゲツさんが何か言いたげな反応をする。

 えー? 何ですか。


『いやショウさん。私も本体どれだかわかりませんし──』


 一息おいて、妖精姿のピクシーさんは叫ぶ。


『本来あのスキルはあそこまで細かく一体一体を操作できるよう作られていませんし、出来たとしても脳への負荷が凄い筈なんですからなね!?』

「えー? あの三倍くらいならまだ余裕なのですが………」


 というか頭使いませんし、視えてさえいれば操作は可能です。

 ………まあ、それにしてもです。


「狐目、少し開けたのに違和感が………」

「あー………そういやお前、昔から狐目だもんなぁ」


 それだとやっぱ前見えなくね? と、ヨウゲツさん。

 ですよねぇ。そう見えますよねぇ………やっぱ後で矯正しましょうかね? 最近は気味悪がられることも無くなったので、気にしていなかったのですが。


「まあショウの話はさておき、着いたな」

「長かったですねぇ」


 俺達の目の前には大きな港町──の三階建ての建築物が見えています。海ですか? 一部だけしか見えていないのでノーカンです。


「んじゃあ観光………と、言いたいが何だありゃ」

「確実にイベントですよねぇ………」


 街の目の前の道で一台の馬車が獣に襲われています………獣は猪ですね。無駄にでかい。


「………ま、ボス戦かな?」

「ですねぇ」


 俺は左腰に帯刀している『タルワール』を抜刀する。

 さて『鑑定』………と。


『鑑定結果

NAME:βία Αγριογούρουνο

Lv10

HP1000/1000

MP0/0

スキル

《一部鑑定に失敗しました》

《突進》《後ろ蹴り》《■■》』


 ふーむ。まあこれだけわかれば………って、わかったのHPと一部スキルだけでしたね。


「………アグリオグルノ?」

「それ猪! うわあれ猪なのかよ」

「ちなみにこれは?」


 俺は鑑定結果をヨウゲツさんに見せる。


「βίαは『狂暴』。訳せば『狂暴な猪』か?」

「スキルからして猪突猛進そうな………」

『というかあの猪変なオーラ出てますよ?』


 うわ本当だ。

 ………まあ、やりますけどね。

 俺は幻影を作る。


「さて、引き付けますよ」

「だから相変わらず幻影と本物がわからないっての」


 えー。でもそうしないと、効果半減なんですよ。

 やはり俺、集団行動向いてないですねぇ。

 そんな俺をピクシーさんはパラスさんの姿で矢をつがえながらジト目で言う。


『そもそもβでもソロ特化のスキル構成でしたよね?』

「『妖狐』になって悪化しましたねぇ」


■■■■


 私達はとある隊商だ。

 今は諸事情で別行動をしているが、それもこの街『ピレウス』までのことだったのだが。


『グォォォ!』


 偶々、私達の馬車は『ビアー・アグリオグルノ』に見つかり、ここまで逃げてきた。

 けれどもう、それも──


『フゴッフゴッ………』


 荷台の商品──食料品が食べられているのだろう。猪は私に目もくれず食料を貪る。

 そして隠れている私に絶望が襲う。

 大切な商品が、どんどん失われていく。

 ああ、これで私の商人人生。終わっ── 


『フグォォォ!』

「!?」


 ──突如たてた奇声に、私の思考は遮られる。


「ああ、少し遅かったですかねぇ」


 少し遅れて、そんな声が聞こえる。

 私は顔を覗かせる。

 そこには軽装で鉄の剣を持つ、狐目な青年がいた。

 猪は彼を睨む。しかし動かない。


「そろそろ、ですかね」

『ブホォォ!』


 また、次は見えた。

 彼は一人で来たのではないということに。

 猪の片目に飛翔物が当たり、そこから血が流れている。これは彼の仲間が遠くから援護したからだろう。

 そして不意に、彼と視線が合った。

 彼は唇の前に人差し指を立てて、ウインクをしてくる。

 茶目っ気あるな………と思った。

 そしてその瞬間その姿は、陽炎のように消えていった。


「!?」


 猪は彼のいた方向に走っていく。

 私はそれを、呆然と見てることしかできなかった。

デート回って何書けばいいんですかね? 本編と関係ないのですが、現在ホントどうしようか悩んでます。お家か遊園地か水族館か……んー、悩ましい。いっそ全部書いてしまえー!

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