第百一話 四人寄れば二組に割れる。当然ですよね。
男子陣と別れて、私達はショッピングをしてます。
朝から大賑わいをしている珍しい光景に心を震わせ、私は回復薬や魔法の触媒、採取用ナイフを買う予定でした。
しかしです。他の三名は………。
「私がアキの一番」
「違う。私」
「『VWO』だとショウっで名前でやってるからね!?」
約一名ツッコミを入れていますが………はい。正直うるさいです。
というか本当姦しいですね!? 知っていましたが! 隠れている時から聞いていましたからね!
………まあシロさんは喧嘩に入りきれていませんが、止めようともしてないのが一番の問題だと──メッセージがきましたね。
私はショウさんからのメッセージに目を通す。
ちなみに私のフレンドリストにはショウさんの名前しかないです。
まあ私自身、ショウさんがログインしてないと『VWO』にいられないので必要ないだけですが。
──え? もう終わったから柱廊とか見てますと? ………え? ズルい私もそっちに行きたい………。
ふと、私は今も喧嘩? をしているお三方を見る。
「アキの秘密なら色々知ってる」
「ん、にぃの女装趣味は?」
「『プライバシーの侵害は止めましょう!』」
流石にそれは止めますからね!? というか女装趣味とかショウさんどこ向かっているんですかね!? 確かに似合いそうですけども!
「アキに女装進めたのは私」
「にぃのお嫁さんはわたし」
バチバチと火花を散らすお二人に、シロさんはため息をついています。
………あれ? もしかして同士?
「………お互い、苦労するね」
『先、お買い物しちゃいません?』
「そうだね」
買おうと決めていたものを予算内で買っていく私とシロさん。
ああ、平和。早くショウさん達と合流したい………。
「アキは私の嫁………」
「私の旦那様………!」
………。
………………。
………………………嗚呼、早く合流したいなぁ。
■■■■
『──というかショウさん押し付けましたね!? 私達大変だったんですからぁ!』
「はは………お疲れ様です」
ショウさん達と別れて三十分後。再び合流場所である噴水前までたどり着いた私は、ショウさんに慰められていました。
………その笑っている顔。もしかしなくても面白く思っていますよね?
『………くぅ、スクショも完璧すぎて文句が言えない!』
「ドンマイです」
その笑顔が憎い! だが許す!
私とて苦労を知った側。いつもあんな空間にいるショウさんとか仏なんですか?
「あー、いつもじゃないですし、最近は諦めてますからねぇ………」
『え? 口に出てました?』
「はい」
うわマジか………AIらしからぬ失態。
まあそれは置いといて………。
「よーし、それじゃあ。行けるとこまで行ってみよー!」
「ああ………人生はとても美しい………」
「「『境界を○えるもの』!」………って、何言わせてんだよ!」
というかヨウゲツさんだってノリノリでやってるじゃないですか。
まあ言わせたのはショウさんですけど。
そんな軽いノリで、私達の初日の旅が始まった。




